視界のすべてが画面になる。innocn WR40-PRO 40インチゲーミングウルトラワイドモニター

視界のすべてが画面になる。innocn WR40-PRO 40インチゲーミングウルトラワイドモニター

気になり続けていたディスプレイを思い切って買いました

innocn(イノセン)という中国深センの新興メーカーの40インチウルトラワイドモニター、WR40-PRO
innocnはAmazon.co.jpに専用ページもあり最近拡大中。

細かい写真とかは多数のレビューがすでにあるので、そちらを御覧ください。

40インチウルトラワイドという孤高の存在

価格と買い方

このディスプレイの話をするなら、価格から始めなくてはならないでしょう。
もし他メーカーのように15万円オーバーだったら誰も話題にしないので。

「40インチ」「144Hz対応ゲーミングモニタ」そして「ウルトラワイド」。
これらの要素を持ちながら、6万円代です。

Amazonの常時価格は82,990円。

これが定期的にタイムセールに登場し、67,000円まで下がります。
さらに時折クーポンコードが発行され、2万円引きとなる事もあるようです。

自分は今回、XPRICE PayPayモール店 – PayPayモールで購入。

こちらでは常時65,300円。
週末のポイントアップタイミングを狙い、合計14%還元で注文しました。

気になる部分のスペック

サイズ形式ウルトラワイド40インチ 解像度:3440×1440
サイズ994.1mm x 596.4mm x 286.8mm
重量11kg(台座含むカタログ値)、9.2kg(表示部のみの実測値)
リフレッシュレート48Hz-144Hz 、 FreeSync Premium周波数 48-144 via DisplayPort & 48-120 via HDMI
パネルADS ノングレアパネル、輝度:400cd/㎡(Typ); 350cd/㎡(Min) コントラスト:1200:1
ポートDispalay Port x1, HDMI 2.0 x2,USB Type-C x1,Audio 3.5mm OUT x1
※USB Type-Cは90W PD給電、DP Alt Modeによる映像入力に対応
マウント、スタンドチルト、スイベル、高さ調整可。
VESA 75x75mm(壁掛け用アダプタの使用が必要)

特筆すべきはやはり40インチというサイズ。
ほぼ1mに達する横幅。机を選びます。
設置できれば視界のほぼすべてが表示領域。そんな環境がコレ一枚。

 

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そして最近のトレンドとなりつつあるUSB Type-C接続。
ノートパソコンを持ってきたら、ケーブル一本挿すだけで給電と表示ができちゃいます。

いいところ

色濃く明瞭なパネル

正直、値段からして画質は期待していませんでした。
しかし、見事に裏切られました。

かなり良い。

これまで見た数々の安物ディスプレイのような色の薄さ、境界線のニジミなどがありません。
ASUSのノートでも同じような事を感じましたが、まさに「色が濃い」。
なにこれ?今のディスプレイみんなこんななの?


(画像参照元:Amazon.co.jp)

購入時15万した5年前のディスプレイ、Acer Predator X34から速攻心が動きました。
鮮やかさ、膜を感じないクリアな発色、シャープネスともにWR40-PROが綺麗。

入力切替が簡単

3つの入力を楽に、便利に切り替えられます。

本体下部のトラックポイントを左に倒すとすぐ入力セレクトが表示され、最短の手順で切り替えが可能。
また自動モードもあり、選択しているソースがOFFになったら別の入力を走査して自動で切り替えてくれます。


(画像参照元:Amazon.co.jp)

こう書くと当たり前にも思えますが、X34にはそれができなかった。

神様が左足で書いたようなUI体系のため、操作が難解。
見えづらい下部に同じ形の物理スイッチが5つ並ぶというFuckingUIのため、5年使っていても押し間違えました。
また一度ソースがOFFになると一定秒数「信号がありません」を表示し続けるため本当イライラしていました。

つまり当たり前が当たり前にできているWR40-PROは偉い。

サポートが高レスポンス

日本国内のサポートは中国ではなく、Joint Inovationという国内拠点の会社が行っている模様。

afterservice.vipにアクセスし、マニュアルやサポートにアクセスできます。
不具合をservice-japan@innocn.comに連絡すると1日足らずで返信がきました。

実はAmazonレビューでも初期不良の書き込みが多いです。
それでもサポートが丹念にフォローしており、それが高評価につながっている様。

まあ最初から完璧な製品出してくれたら一番いいけど!

追加要素多数

自分が使わない機能もあるので、ついてるのでOKみたいな感じですが。

まずPIP,PBP機能。
PIPEは画面を半分or2:1で分割し、HDMI,DP,Type-Cのいづれか2つを同時表示できます。PBPはWindowsの右上にスマホの画面を出したりも可。

USB Type-Cではスペック通り90WのPDと映像入力ができました。
最初映らない!って色々やってたんですが、付属のType-Cケーブル使ったら動いた・・・。
別売品を使うときはDP Alt Modeに対応したUSBケーブルないしThunderboltケーブルが必要です。

背面にはRGBライティング付き。
壁を背にしてる自分はOFFIにしましたけどね。


(画像参照元:Amazon.co.jp)

スピーカーの音質は思ったより良かった。
低域はさっぱりでも中域が聞きやすく、机で反射する音には広がりがあり、セミナー動画などの再生には十分です。

WR40-PROはおもしろい。

ダメなところ

FreeSyncが明滅する

FreeSyncPremium対応がウリですが、実際に有効化すると画面が明滅します。

自分の環境はRADEON 6800XTとDisplayPortで接続。複数のタイトルで発生。
結構な頻度で起きるので我慢できません。上限を60Hzまで下げると起きませんが、FPSが変化していないだけかも。

本気でティアリングを改善したい人がコレを目的に買うと困った事になるでしょう。
グラボ側原因、単体不良の可能性もありますが。

パネルの製造品質に疑問

画質を褒めましたが、実はパネルの奥底、バックライト層にゴミのような黒点があります。
ヤフーショッピングのレビューでも同様の黒点を訴えてるものがありました。

Innocn イノセン WR40-PROのレビュー・口コミ – Yahoo!ショッピング

おそらくパネル製造メーカーの異物混入と推察します。
わざわざキャリブレーションレポート(色の個体別調整結果)まで入れてくるのに、ここはチェックできなかったんかい!と突っ込まずにはいられません。

現在は販売店経由での新品交換を待っている最中。
でも次にくる個体が無事である気がしない・・。

ドット抜けなくて奇跡!と思ったんだけどなー

設置と感想

設置

スタンドは使用せず、今回もモニターアームを使いました。
40インチの重量級ディスプレイがちゃんと持ち上がるか心配。

 

使っているCBS floモニターアームの耐荷重は9kg。
パネル部だけを持って計測すると9.2kgだからギリギリアウト?

かなり重たそうではあるけれど、垂れ下がってくる事なく使えてます。
電源ケーブル、各ポートともにセンターから離れています。

取り付け部にはVESA100mm間隔のネジ穴があるものの、カバーのモールドが邪魔して直接はアームをつけられませんでした。
付属の壁掛けアダプタを介せばついたけれど、重量があるのでVESA75mm穴を使うのは心もとない。

買ってよかった?

そう聞かれたら「断然、買って良かった」と答えます。

”40インチウルトラワイド”であるために他の全て諦めた製品。
そう思っていたら予想外に高スペック(=カタログに書いた通り)で満足しています。

ただ、注意点もある製品。
特に製品仕様の詰めや製造品質には難あり。
お高い大手メーカーならこんな状態で出荷はしないでしょうね。自分はそこが気にならない部分だったのでセーフだった、という事。

それらを踏まえて、WR40-PROはどう勧められるか書いて終わりにします。

○な人

  • とにかく広くてキレイな表示領域を低コストで欲しい
  • 使っているモニタが古く、今のトレンドを抑えた製品を手軽に試したい
  • 曲面パネルにこだわらない、むしろ平面じゃないと心配。
  • MOBAやRPGなど、フレームレートの影響が少ないゲーマー

✕な人

  • FPSなど高フレームレートでコンマ単位のゲームプレイヤー
  • 買ったら一回で間違いのなく動く製品が欲しい
  • 机の上に1mもスペースがない

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