MacOS X for PC/AT

MacOS X for PC/AT

 MacでWindowsを動かすBootCampは以前紹介しましたが、今度はLinuxコアであるMacOS XをDOS/Vパソコンで動かしてしまおう、というファイルを見つけました。(入手方法については解答しませんが、誰でも手に入れる事ができる状態です)
 ファイルの名前は”Leopard-AMD-10.5.1.iso”
 最新のMacOS、Leopard。だけどAMDってなんだろう?MacのAT化にAMDは噛んでなかった気がするのだけど。

 メインPCからVistaの入ったRAID0 Diskを取り外し、SATAのシングルドライブに交換。焼いたDVDから起動してみる。

動作検証報告としてスペックを書いておきます。
 ・CPU: Intel Core2Quad Q6600(2.4GHz L2 4MBx2)
 ・M/B: Gigabyte P35-DS4 (Intel P35 + ICH9R Rev.A2 Bios:F5g)
 ・Mem: A-Data 2GB PC6400
 ・VGA: GALAXY GeForce8800GTX-OC/768D3(RAM:768MB)
 ・DVD:Optiarc DVD RW AD-7170S
 ・オンボードを使用:サウンド、GbE LAN

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 おお、起動した。
 でもなんだかあるところまで来ると、同じメッセージをずっと吐き続ける。
  “Still waiting for root device
 どうやら”/”にするボリュームが見つからない、との事らしい。

 色々試した結果、シングルドライブをIDE HDD 0 masterとなるように認識させなければならい様だ(P35-DS4の場合はSATA 0に刺すしか無い)。そしてSATA RAID/AHCI ModeはAHCI&RAID両方とも×。Disableのみ。SATA Port0-3 Native ModeもEnableでは認識できなかった。結果Disable/Disableとする事で先に進んだけど、それでもブート中に止まる事がある。何度かリセットして上手くXまで進んだ。その当たりの認識は不安定の様。
 感動的なGUIのMacOS Xインストール画面が表示されました。

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 英語のライセンス規約などをパスした後、HDDを選択。このタイミングでも小ハマり。
 一度Windowsで使ったディスクは×マーク(確か)がついていたのでダブルクリック。すると消去メニューが出るので「MacOS 拡張(ジャーナリング)」を選ぶと先に進める。あとはインストール実行、と進むのだけどディスクに書き込む時点でエラー発生→インストール失敗。
 どうも実際書き込む前にフォーマットできてないぽい。そこで上メニューを適当にさわってたら「ディスクユーティリティー」なるものを発見。これを使って最初にフォーマットしてから試したら上手くいきました。危ないわ。

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 ちなみにインストール設定最後の画面で「カスタマイズ」を選ぶとGeForce8800用のビデオカードドライバを選択できました。

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 これ、Macで使ってないビデオチップだったらここで詰まったりするのかも・・・

 あとは”インストール”を押すだけ。
最初にDVDのチェックが走るのですが、それが長い。トータルで2時間くらいかかったかも??

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 インストールが終わりリブートするとなにやら英語で注意が出てきた。
「キーボードが刺さってないよ」って事らしい。うちのはPS/2キーボードでインストール時は問題なく使えていたのだけど、本番はUSBキーボードのみっぽいです。まぁ確かにMacってPS/2無いしね。
 キーボードを刺すと「認証されてないキーボードなので判定します。指示に従ってキーを押してください(意訳)」という表示が。左右のShiftの横のキーを押させて判別する方法は純Macと一緒。いきなりプルダウンで大量のキーボード一覧を出すWindowsとは大違いです。

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 そして無事感動のLeopard起動。
 適当に繋げっぱなしだった17インチも有効になってデュアルディスプレイになりました。手前は純正MacBook。OSは英語だけど言語は日本語。US101キーボードの場合Shift+Ctrl+Jで”ことえり”(IME)のOnができます。OffはShift+Ctrl+;

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 いつも1280×800のMacBookなので1920×1200 + 1280×1024のデスクトップは広大です。24inch iMac欲しいなぁ。そしてLeopardの目玉?でもあるDockとTimeMachineも弄ってみる。Dockはアニメーションが美しく使いやすくなりました。TimeMachineは使用するのに別のディスクが必要みたい??

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 Q6600の4コアもしっかり認識。Mac Proで4コアにすると28万かかりますが、これなら低価格で4コアMacが!? 現在LeopardはMacOnlyで14000円ですが、PC/AT向けに正式に出たら買ってもいい。Vista Ultimateの5万より物欲をかき立てられます。

 ただ今のままでは問題が。Audioが全く認識してません。P35-DS4のRealtek ALC889AはMacでは使われてない為と思われます。G33が使うような汎用チップなら大丈夫なんでしょう。対照的にネット情報では苦労している人が多い中、ネットワークはすんなり認識しました。流石。おそらくRTL8111Bです。
 Vistaではオール5.9のシステムなので動作は快適そのもの。ただLegacyモードで動いてるHDDはアクセスの遅さを感じます。これはゼヒRAID0に入れてみたいもの・・・

 とりあえずSATAのPort 0 OnlyとなるとVistaとデュアルブートできないので今回は遊んで終わりとしました。

* 2008/02/16 追記 *
 あれから少し調べてみたのですが、PC上で動作するLeopardディスクは純正のインストールディスクからその手のツールによって作成されたもので、多数のバージョンがあるようです。Leopard-AMD-10.5.1.isoもそのなかのうちの一つ。ものによってはBIOSをEFI化してたりと技術的にもなかなか興味深いですね。

 詳しくはこちら → OSx86jp @ ウィキ

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