今、IoTデバイスがネット接続する方法として主流なのはWi-Fiを使って直接繋がる方法。
それに対して、IoTという言葉が出始めたあたりから使われているのがデバイスとゲートウェイをRFで接続し、ゲートウェイがネットとつながる方法。
この通信規格としてメジャーな”Zigbee”に対応するXiaomi Mi Smart Home Gatewayを買って試してみました。
Xiaomi Mi Smart Home Gateway 2
Xiaomi Mi Smart Home Gateway 2: full specifications, photo | XIAOMI-MI.com
Xiaomiが展開するIoTエコシステムには何種類かあるらしくこの”Mi”の他にも”Aquara”や”Mijia”などいくつかのブランドが見つかります。
実際このブランド間にどのような差があるのか、他の人の記事を見ても今ひとつピンときません。
このゲートウェイに関しても Mi Gateway 2の他、Aqara Smart Home Hubというのもあります。
Aliexpressで見ていても、Aqaraが幾分高いものの機能的に被っている部分は多そう。
自分の調べでは
- Mi Gateway:デバイス接続方式はZigbeeのみ対応で廉価
- Aqara Home Hub:Zigbeeの他Bluetoothデバイスも対応、Apple HomeKitと互換性アリ
という差があるようです。
今回はお試しでお安いMi Gatewayをポチりました。購入はHomesway E-Life Storeからで¥2,440。
Original Xiaomi Gateway 2 Mijia Smart Home Kits Gateway Hub
本体はマックのハンバーガーみたいなサイズ。電源は3極のEUタイプで、USへの変換プラグ付きのものをオーダーしました。
初期設定などを行うボタンが一つに、スピーカー、照明として使える明るさを持つライトのみとシンプルな構成。
対象の子デバイス
今回、ゲートウェイで管理できたらいいなーというデバイスが二つあります。
Xiaomi Mijia Bluetooth Temperature Humidity Sensor
前面の液晶表示の他、Mi Homeアプリでモニタもできる温湿度計。
Aliexpressの独身の日セールにて2個セット¥ 2,295
Xiaomi Aqara Temperature Humidity Sensor & Smart Wireless Switch
以下の記事で買って以来、認識させることもできず丸2年放置されてたデバイス。
スマートホームを目指してGearBestで適当に買い漁ったけど日本語環境の壁に当たる | 徒労日記
ただのリモートスイッチと温湿度計。
こちらはディスプレイが無いため、まさにセンサーといったデバイス。
アプリのポイント
コンセントにつなぎ、スマホにMi Homeをインストール。
設定ではロケール(プロファイル>設定>ロケール)を「中国」にする必要があります。言語は「規定=日本語」のまま。
これはロケールを中国にしないと今回のゲートウェイが登録対象して選べないためです。
なお、試しにロケールを色々変えてみた結果は以下の通り。
国 | Xiaomiストア表示 | 登録可能デバイス |
日本 | なし | 温度センサのみ |
香港 | あり(中国とは異なる) | 温度センサのみ |
アメリカ合衆国 | なし | 温度センサのみ |
中国 | あり(表記が中国語) | 温度センサとゲートウェイが表示 |
また中国に設定すると「自動化」というボタンが増え、Alexaでおなじみの提携アクションが組めるようになります。
できる事
Zigbeeデバイスの集約
一番の目的というか、主機能がコレ。
XiaomiのZigbeeデバイスを登録、値を取得したり、イベントのトリガーにして定形アクションを組めます。
我が家の2年間放置デバイスも無事検出、使えるIoTパーツに変身しました!
温湿度センサーは今の所アクションのトリガーには使えません。
それでも時間変化をグラフで表示できるのと、出先からMi Homeアプリを開いて確認できるのは強み。
スイッチはゲートウェイ本体についてるライトのスイッチにしたり、ドアベル機能のトリガーとして使えます。
ランプ&スピーカー
本体は外周がそのままLEDライトになっています。
RGBのカラーコントロールとブライトネスが調整可能。
自動化の中に「In dark(暗くなったら)」というトリガーがあるけど、照度センサー内蔵なのか日没を取得してるのか不明。
スピーカーはかなりのボリュームで鳴ります。
しかも音声ガイドは猛烈に中国語。ロケール中国だから当然ですが。
「スイッチと組わせればドアベル」、「赤外線センサと組み合わせれば(侵入)アラーム」という機能もアリ。
ネットワークラジオ
ステーションを登録してネットラジオが聞けます。
でもロケールのせいか出てくるのは中国のステーションのみ。
できなかった事
Bluetoothデバイスは集約不可
これが一番ショック。
冒頭に書いた「デバイス接続方式はZigbeeのみ」も今だからこそ分かった事で・・・ポチった時は判断がつきませんでした。
液晶がついたMijia 温湿度計を登録してゲートウェイ経由で外から確認したかったのに。
今の所は家の中で確認するしかありません。
Alexaと連携不可
日本国内の問題ですが、Amazon.com: Mi Home: Alexa Skillsが利用できません。
そのためPHILIPS Hueの様にデバイスをAlexaからコントロールすることは現時点では不可。
Zigbeeデバイスは入力デバイスが多いから、Alexaの少なさを補いたかったのに。
今度こそ
というわけで、めげずにBluetoothにも対応している「Xiaomi Multimode Smart Home Gateway Intelligent Home Hub」をポチってみました。
こちらはAppleのHomeKitと互換性があり、Xiaomi Aqara Smart Home Hubからライト、スピーカーを取り除いた製品に見えますがはたして?