部屋の照明スイッチをSonoff Smart touch wallswitchに交換してスマートスイッチ化

部屋の照明スイッチをSonoff Smart touch wallswitchに交換してスマートスイッチ化

未だ日本では普及していない壁(照明)スイッチのスマート化。一方海外ではお手軽価格で買える商品で溢れています。
そこで「転んでも泣かない」精神で購入、取り付けてみました。

なお自他ともに厳しく生きてらっしゃる方はこの先を読まずにお戻りください。

壁スマートスイッチの2つバリア

壁スイッチのスマート化(IoT実装)が進まないのには大きく2つの理由があるように思えます。

  1. 法律の問題(Wi-Fi技適取得、省令準耐火構造への適合、電気工事士資格など)
  2. 住宅の配線の問題

1.は法整備の遅れ、安全の責任の所在等が絡むので一朝一夕に変わりそうにはありません。新築なら間違いなく販売側に責任が発生する為、決して無視しないでしょう。では築50年の経った中古住宅なら責任を持つのは誰か・・・?

2.が現実的な問題。海外と日本とではスイッチ周りの配線が違うため、簡単に入れ替えて終われません。

海外は壁スイッチ裏に100V-0Vの2本が配線されていて(らしいです)、そのうち100V側だけをOFF/ONする事で照明を操作します。対して日本は照明に繋がる100Vの1本だけが回り道して壁スイッチ裏にきており、それを切断/接続する事で照明を操作しています。
やっていることは一緒なのですが、配線の引き回しとなると大きな違い。海外ならスイッチ裏に100Vコンセントがあるようなものなので、そこからWi-Fi接続機器の電源をとればOK。対して日本はスイッチ裏に別途100Vのもう1本を引っ張ってこなくては利用できません。

国内正規品も何社から出始めましたが、接続図を見ると結局この問題は変わりません。新築時に最初から配線を用意してもらわないとなりません。

日本初、壁スイッチ交換だけで、今ある照明がスマート照明に!IoTスマートスイッチ「Link-S²」を発売 | 2019 | 岩崎電気

Sonoff T1 US

前置きが長くなりましたが、そういうところも飲み込みつつ、BanggoodでSonoffの1回路タイプ”Sonoff T1 US“をオーダーしました(sonoffのサイトは現在証明書期限切れ・・・)

一緒に注文したタブレットは未だに揉めてるけど、こちらはすんなり届いています。
フラットな白いクリアパネルに青いインジケータとタッチボタン。ボディはオールプラスチック製。CN/ENの説明書付き。

裏面。100Vと200Vの両対応、負荷は2AまででWi-Fiは2.4GHzのみ。FCC認証は技適の代わりにはなりませんが、米国では認証される品質を持っているといえます。

ベースフレームを先に壁に固定し、はめ込む形で取り付けます。

説明書で接続はなんとなく把握。L=非接地側が正しい表記ですが、今回はわかりやすくL=100Vとして書きます。同様にN=接地側=0V。このスイッチはLを切断/接続し、L1に100Vを出力します。

(イメージし易いように0Vと書いています。実際には電位差があるので取り扱いには注意が必要。)

取り付け

作業前の自室の壁スイッチ。どこにでもあるパナソニックのフルカラースイッチにアルミ削り出しプレートをつけてました。昔適当に塗ったMrカラーが剥げて汚い。

とりあえず接続テスト。
ブレーカーを落とし、スイッチを外すとVVFケーブルの黒と白の2本で配線されていました。正しい電気工事がされていれば黒が非接地側=常時100Vとなり、余剰の白が照明行き=ONにしたときのみ100Vとなります。

が、建てた人のことなんてわからないのでテスターにて確認しておきます(大丈夫でした)

黒をスイッチのLへ、白をL1へ繋ぎます。そして問題のもう一本、接地側=0Vは過去の天井裏換気扇の残骸を使って、普通にACコンセントから1本だけ引き入れる事にしました。コードは黒いですが、0V=接地側です。

無事動作したので本設置へ。
フルカラースイッチのフレームより二回りほど大きいため、石膏ボードを削って穴を拡大するところから始めます。

罫書きをしたらオルファの黒刃を入れたカッターで何度も何度もなぞり、最後は手で折って広げます。

無事フレームを収めた所。上下の固定ビスは穴位置が一緒(80mm +-3)です。

接地側ケーブルはルートに迷った末、壁の反対側=クローゼット内に小さな穴を開け、そこからコンセントまで伸ばしました。機器としてNに100V入れたら壊れるかわかりませんが、接続は注意しないとなりません。

無事取り付け完了。スイッチの周りから接地側ケーブルを出す羽目にならずに済みました。

 

アプリ設定

具体的な手順はSonoff Touch Wall Switch ユーザーガイド – eWelink大体一緒。電源を入れた後「タッチボタン」を7秒押すと、インジケータが点滅して接続モードへ入ります。

アプリを立ち上げ、+ボタンをタップすると近くにあるタッチスイッチを見つけてくれるので、Wi-FiのSSID(2.4GHzのみ)とパスワードを入力。うまく接続できたら最後に名前をつけて完了。簡単です。

あとはAlexaにスキルを追加して完了ー と思ったらない!?
どうやら少し前まであったのに、今はリストから消えてるそうです。これにはレビューも非難轟々。LinkJapanの時みたいな陰謀のニオイを感じる!?

Amazon.comには今もあるので、Alexaを英語アカウントでアクティベートすれば使えそう。

仕方ないのでとりあえずIFTTTでレシピを作って動かしました。でも「〇〇をトリガーして。」って言いづらいなぁ。

2019/07/22 追記

メーカーより別のAlexaスキルを教えてもらい、直接コントロール出来るようになっています。

困っていたSonoff スマートスイッチがAlexa連携できた

家中にAlexaが欲しくなる

最後の連携は今ひとつだけど、約1600円でスマートスイッチ化が完了です。

物理スイッチとしても残るので、ボタン押しマシンみたいに普段の使い勝手を妨げません。

この部屋はIKEAのHEMMA トリプルコードで電球を3つ使っているため、スマート電球を3個買うのも悩ましく躊躇していたところです。

クラウド連携なので、外部からのコントロールと曜日ごとのスケジュール運転ができるようになりました。
旅行時には防犯のため灯りをつけておきたいのでこの機能は活用できそうです。

日本は縦に長いUSモデルがサイズぴったりです。
正方形のモデルはEUタイプなので注意してください。
(Sonoffは現在、デザインが変更されたT2に切り替わっています)

この記事を書きながら、アドバンスシリーズ リンクモデル | Panasonicがバージョンアップで「スマスピ対応&屋外からのクラウド連携」したことを知りました。技適適合だし、Amazonで6,500円なら安心とのトレードオフとしていいかも。

追記:配線の追加が不要な製品も登場

ニュートラル配線の不要なタイプが発売したのでそちらも試してみました。

部屋の壁スイッチをポン付けでスマートスイッチ化できるMOES WiFi Smart Light Switch

コメントを残す