昨年の11月11日。
独身の日セールの勢いでVeryチープな赤外線リモコンコントローラ?を買い、割りと使える目処が立ったのでレポします。
お値段988円。
Tuya WiFi IR Remote Control
相変わらず製品名がよくわかりません・・・。
Tuyaはメーカー名ではなく、Alexaと同じIoTエコシステム?の一つに見えます。
以下商品リンクです。
小さなパッケージの中身は本体、MicroUSBケーブル、説明書のみの最小構成。
リセットスイッチなんて見当たらない!?
と思ったら正解は「捻って開ける」でした。見事な割り切り。
怪しさ満点のデバイスだけど、最大のポイントは「コントロールアプリがAlexaに対応している」こと。
我が家で実績のあるSmarLifeアプリで動作するので、Alexa連携も問題なしと判断しました。
Li○k○apanに国内環境をブロックされているBroadlinkとは大違い(まあ正規の契約なんでしょうけど)。
これを使って今の赤外線リモコンシステムを置き換えたいと思います。
現状リビングのリモートはBroadLink+Alexa Home Skill Bridge+Node-Redという複合サービスで動いており、声の指示が毎回地球の裏側まで飛んでいって処理されていました。
とうとうAlexaが家電をコントロール。Raspberry PiでBroadlink RM mini 3がちゃんと使えた。 | 徒労日記
これがトラブると特定に時間がかっていたため、かねてからシンプルにしたいと考えていたところです。
SmartLifeセットアップ
初期セットアップ
設置は手近なUSB電源に接続するのみ。
次にSmarLifeを起動し、右上の+をタップ。
手動で追加>その他>スマートリモコンを選び、先に書いた基板上のリセットボタンを長押しします。
本体の赤いLEDが点滅状態になったら、次の画面に進みSSIDを入力します。
これは中華IoTデバイスでよくあるパターン。
これでコントローラが認識されました。
あとは実際のリモコン対応デバイスを登録していきます。
リストから選べば動くデバイス
基本的にかなり多くのメーカーがプリセットされているため、割りとなんでも動く感じ。
我が家のリビングではテレビとエアコンがコレに当たります。
エアコンはエコカラットの記事| 徒労日記にちょこっと出てきた三菱の霧ヶ峰を登録。
初期セットアップしたSmart IRをタップし、「リモートコントロールを追加」をタップ。次にデバイスのタイプを選択。
エアコンを選ぶと大量のメーカーリストが出るので、Mitubishiをタップ。すると実際のリモコン画面が表示されます。
パターンがいくつかあるらしく、効かないキーや存在しないキーがあったら次のパターンをテスト。その繰り返し。
適切なパターンが見つかったら「マッチ」を押せばデバイスとして追加されます。
前の環境では電源のON/OFFが精一杯だったけど、これで一通りの操作が可能になります。
リストにないデバイス
プリセットに見つからなかったのが、リモコンコンセントのOCR-05W 07-8251|オーム電機。
これはおなじみ学習で対応します。
適当なタイプとメーカーを選び、割り当てに使いたいボタンを長押し。
待受がアナウンスされたら、学習させるリモコンのボタンをコントローラに向けて短く押します。
うまく登録できたら名前を入れて保存。
この名前は後のボイスコマンドには影響しなさそうですが、一応呼びかけに使うフレーズで登録しています。
SmartLife上では十分に使える完成度
我が家の全デバイスを登録したところ。
SmartLifeのホーム画面に戻ると、登録した赤外線デバイスが追加されます。
「お風呂場」というのは以前から使っているHouzetek Smart Breaker。Echo Flex+人感センサーで洗面所の灯りをOFF/ONするデバイス。
それぞれ触ってみた所、日常の操作はほぼスマホ経由で出来るようになりました。
エアコンは単なる上下ではなく、温度指定で飛ばせるので操作範囲が一気に広がっています。
自動化(ワンクリック実行)も組めるので、リモコンにもない”テレビをOnにしてYoutubeを再生する”なんて事も実行可能。
ここまでならば「1,000円のデバイスで家電が一気にスマート化!」って言えるのだけれど・・・
Alexaセットアップ
問題はAlexa。
連携するSmartLife Skillの問題に思えますが、細かい所でうまくいってません。
とりあえずAlexaにて「デバイスの検出」を実行し、SmartLifeの追加デバイスを認識したところから。
エアコン
これは唯一?問題ありませんでした。
Alexaでは「サーモスタット(=エアコン)」として認識されるので、基本操作はボイスコントロールできそう。
冬の北海道では出番が無いのでON/OFFしか試していませんが。
テレビ
これがあまりうまくない。
まずAlexaでは「その他」として認識されるため、できる事はON/OFFのみ(もしかしたらあるかもしれないけど確認しようがない)。
そして「Alexa、テレビをつけて」ってお願いすると「テレビですか?」って確認を求められます。
「他に何があんのさ!?」とか喧嘩必死。そのまま「はい」とか「そう」とか答えれば動くのだけど。
NodeREDで組んでいた時には普通に「テレビ」で操作できていたので、スキルによりAlexa内での扱いが異なる模様。
解決策は2つ。
- Alexaでのデバイス名を「テレビ」から固有名詞に変える。
- Alexaの定形アクションとして「テレビをつけて」というルールを作る。
1.はAlexaが誤認しない名前、たとえばLGなど商品名に変えれば動きます。でも呼び慣れたものから変えるのがちょっとストレス。
2.だと”テレビ”という単語についての判断をしなくなる為、ちゃんと動くようになります。ただ、単語に比べて長い文章は誤認率が高まるかもしれません。そしてなんだかローテク。
2020/05/02 追記
元はと言えばAlexaがテレビを一発認識しないため、暫定策を行っていました。
だけどいつの間にか修正されていました。その結果、「テレビをつけて」というルールが残っている状態では、「テレビが複数あります。どれですか?」という質問に入れ替わっていました。
ここで改めてそのルールを削除することで
- テレビをつけて/消して
- テレビの音量をあげて/下げて
- テレビのチャンネルを11にかえて
などのコントロールが可能に。パーフェクトだ、ウォルター。
ライト
テレビとはまた別問題で素直に動かないのがライト。
Lightをはじめ、いくつかのデバイスタイプはAlexaではデバイス検出されません。
でもデバイスタイプ「STB」ならAlexaでデバイス検出可能です。
なのでSmartLife側でSTBとして設定を行い、そこへライトのON/OFFボタンを割り当てました。
でもこのままだとAlexa上でONにすることはできても、OFFが出来ません。
多分、リモコンには「電源ボタン」はあっても「ONボタンとOFFボタン」が無いからでしょう。ONボタンのみが声で呼び出せる感じです。
もう一度「つけて」と言えば消えるけど、違和感アリアリ。
対策として
- SmartLifeアプリの「ワンクリック実行」で「ライトを点ける/消す」二つのコマンドを作る
- Alexaでデバイスの追加を選ぶと「シーン」として上記コマンドが登録される
- Alexaにてそのシーンを呼び出すの定形アクションを作る。
フレーズはこれまでの”Alexa,居間の電気を点けて”。
という変化球でどうにか動きました。
手間をかければちゃんと使える
Alexa Skillがイマイチではあるけれど、値段に反して十分動いてくれます。
Alexa側があまりにも調節効かないのも不便なところ。
「認識したデバイスはどういう操作を受け付けるか」とか、「なんでテレビを再確認するか」とかエンドユーザーには何も見えない。
アドバンスドモードみたいな画面を用意して、もうちょっといじらせてくれたらいいのに。
とりあえずこれでAlexa>赤外線コントローラのダイレクトな環境が出来ました。
しばらくは安定して使えそう。
初めまして。tuyaの製品の購入を検討しているのですが、エアコンのメーカーでダイキンは対応しているか教えていただけますでしょうか。色々英語含めググったのですがどうしてもわからず、恐れ入りますがコメントさせていただきました。
DAIKINもリストにありましたよ。
その中に41パターンあるようなので、あとは合うものがあるかどうか・・・です。