実家に一人住む父。
遠く離れた自分にできることはないかと思案する日々。
もっと会いに行けたらいいけれど、このご時世それもなかなか難しい。
そう考えた時、Amazon Echoが使えるのではないか?と考えました。
このEchoでやりたいことは二つ。
- 出来る限り抵抗なく使えるビデオ通話
- 実家の居間にある機器の赤外線コントロール=稼働ログとり
もちろん「知っている人が押し付けるIT」というのは良くあるダメな話。
意識的な導入に失敗したら持って帰ってくるつもり。
まずは通話から始めて、リモコンは慣れてからにしよう。
Amazon Echo Show 8
PrimeDayのセールに出ると聞いて待っていました。
14,980円のところ、7,390円。激安。
普段PC横で使っているAmazon Echo Show 5と並べるとこんなに違います。
3インチの差以上に大きく感じます。重さも結構あるし。
音楽を鳴らしてみると、圧倒的なスピーカーの差を感じました。特に低域。
これなら、リビングでのBGMプレイヤーとしても良いかもしれない。
セットアップ
通電
通電後はWi-Fiなどの基本設定を実施。
8インチのパネルは見やすく操作しやすい。
それでも画面に出たテンキーを、父は触ったりしないだろうな・・・。
声だけで目的を達成できるようにしたい。
Amazonアカウント
事前にメモしてきた父のGmailアカウントから、Amazonアカウントを作成します。
しかし前段階の「自分のPCで父のGmailを開く」だけで躓きました。
新しい場所でのログインはスマホのSMS認証がデフォです。
父に届くG-xxxxxxのコードを聞き出すのも一苦労。
Googleからするとハッキングに見えかねません。
事前に自分のスマホを、父のGoogleアカウントにおける”信頼する認証デバイス”に入れておくべきでした。
家族会員に結び付け
自分のPrime会員アカウントへ、父のアカウントを家族登録しておきます。
今のところ、Alexa上のメリットはなし。
それでもリンクしておけば、今後何らかのメリットが享受できるかもしれない。
「Alexa、ジャズを鳴らして」などの、タイトルを指定しないコンテンツなら普通に使えるみたい。
セットアップ中、ホーム待機画面を何にする?と聞かれました。
旅行など行かない父。
何を選べばいい気分転換になってくれるだろうか。
設定はスマホ
Echo Show 8単体では、細かなカスタマイズは不可。
使っていないiPhoneがあったので、それを「仮想 父のスマホ」とします。
そこへAlexaアプリを入れ、Echo Show 8と同じアカウントでログイン。
初回起動時のセットアップにてEcho Show 8がアカウントに紐づけされました。
設置場所も聞かれるため、とりあえず「リビング」としておきます。
パーソナライズ
設定を開き、個別設定を実施。
マイプロフィールで”名前”、”携帯番号”を入力。
このときまた本人のスマホへSMSが届くので、事前連絡をしておきます。
”音声”を入れれば声で個人が識別され、コンテンツに反映されます。
今回は一人の予定なのでパス。
その他設定部分は以下の通り。
- デバイスの設定からEcho Show 8を開き、”定刻”を設定。
早起き早寝設定にしよう。 - ”デバイスの所在地”へ実家の住所を入力
- ”ウェイクワード”は悩ましい。今のところAlexaにしておくしかないか。
- Alexaアプリの設定にもどり”保存した場所”を設定。
”自宅”の住所も設定しておく。 - ”フラッシュニュース”は自分も常用しているサービスをいくつか追加。
Echo Show 8なら動画を交えてニュースがみられる。 - ”スポーツ”。自分は触ってもいないけど、好きな球団くらい入れておくか。
Echo Show同士のビデオ通話
実現したかった、「出来る限り抵抗なく使えるビデオ通話」をセットアップしていきます。
連絡先を登録
マイプロフィールに携帯電話番号を入れることで、別のアカウントでもAlexaによる通話が可能になります。
Alexaサービス内で「この人はAlexaデバイス持ってる人」と認識される模様。
最初は番号を入れておらず、どうやって相手につなぐの?と迷いました。
番号を入れたら、あとは公式の手順の通り。
Alexa コミュニケーション | Amazon @ Amazon.co.jp
父に混乱を与えない様、”連絡先をインポート”は無効化しました。
まず父のAlexaに、自分を登録。
ニックネームをつけてもいいけれど、結局発信の際に「〇〇ですか?」と確認が入ります。
ここは素直に、父が自分を呼ぶ際のフレーズを姓に入れた連絡先を作りました。
自分のAlexaではすでにある父の連絡先を確認するのみ。
新しくAlexaデバイスで連絡できるようになっていました。
ついでにお気に入りの★もつけておく。
”呼びかけ”の許可
さらにお互いの連絡先に対し、”呼びかけを許可”をONにしました。
これをONにすることで音声orビデオによる直接コールが可能になるようです。
以降呼びかけの相手に、自分のEchoデバイス+父のEcho Show 8もリストアップされます。
実際呼びかけられる(状態にある)かはAlexaがアクティビティを判断して決めるとのこと。
このように許可を最大限に行った場合の、コミュニケーションメニューはこうなりました。
- コール:相手を連絡先から選んで呼びかけ可能。相手が応答しないと開始はされない。
- メッセージ:相手を連絡先から選んで呼びかけ可能。テキストor音声で送信でき、通知は待機画面にアイコンで表示される。
- 呼びかけ:名前だけで相手のEchoに接続可能。相手が応答しなくてもビデオ通話で表示される。
- アナウンス:自身のEchoデバイスのみ。相手のEchoは範囲外。
どれにしても声だけで操作可能。
”呼びかけ許可”により、たとえ相手が留守でも映像を表示できる点がポイント。見守りという点では効果がありそう。
ただしレンズを隠せるプライバシーの説明もしなくては。
呼びかけ時はこちらの映像も画面に表示され、コッソリ観るということはできない。
最終設定と使い方
最後に、スマホテザリングにて実家と同じSSIDの無線APを作成。
Echo Show 8をその無線に切り替え、通話が変わらずできるか確認しました。
これで実家で開封すれば、同じSSIDをつかんでオンラインになってくれるハズ。
色々試した結果、一番抵抗少なくお互いの顔を合わせるには
「アレクサ、〇〇〇(ニックネーム)に呼びかけて」
と話してもらうのが一番楽そう。
「~を呼んで」ではなく「~に呼びかけて」。
じゃないと、「〇〇〇ですか?」と相手を確認されてしまい混乱してしまいそう。
このウェイクワードはマステにマジックで書いて貼って送ろう。
2020/10/25 追記
父のもとに無事Echo Show 8が届き、オンラインとなりました。
SSID先入れ作戦もうまくいったようです。
マスタに書いたウェイクワードのメモは効果絶大みたい。
使い方をLINEでサポートする前にオンラインになりました。
ボイスコントロールは「は?」って言われるのが一番萎えます。
正しく動作するフレーズを明確にしておくことは、心の抵抗を取り除くのに大切だと感じた次第。