8000円タブレットの改造をしたら危うく文鎮になる所でした

8000円タブレットの改造をしたら危うく文鎮になる所でした

先月衝動買い(まったく衝動的に格安7インチAndroidタブレットを買ってしまった。 | 徒労日記)で買ったPLOYERのMOMO9加强版II。実は文鎮化してしまい、2週間ほど存続の危機に立たされていました。

文鎮

スマートフォンやタブレットなどが改造失敗により、動作しなくなってしまったものを悲しみを込めてこう呼ぶ。なぜ文鎮なのかというと、そうなってしまったガジェットは文鎮の変わりにしか使えないようなゴミと化すからだと。

自分は今回、より自由度の高いカスタムファーム(CFW)を入れて見るべく、MOMO9 加強版 Kangbook ファームウェア(その1) | こちらアンドロイド少女隊 MOMO9を参考にインストールを進めました。そう、自分のマシンは「momo9 加強版II」であることを忘れて。

結果、インストール(KangbookとGoogleApp)は問題なく完了。しかし、起動ロゴが現れたのち、Welcome!が出た所で何も操作できない。具体的にはタッチパネルがまったく効かない。電源ボタンは反応するものの、他のどのキーを押しても反応なし。
完全に動かない訳ではないので、文鎮の定義からは外れるかもしれない。でも電源を入れても「Welcome!」と表示し続けるだけのデバイスが文鎮じゃなくて何だっていうんだい?

光明

これはマズイ
USB経由でで認識しないかとか、起動時に何かキー押したら変わらないかとか、色々試しました。買って半月で文鎮はナシだろうと。

その中でかなりの低確率ですが、CWM(ClockworkMod Recovery)が起動するコトがわかりました。自分のやり方だと

「電源を入れ、ドロイドマークが出たら0.5秒サイクルでVOLUME+を連打」

というもの。Androidが起動してしまったら、リセット穴にピンを突っ込みやりなおし。5回で起動する事もあれば、30回やってやっとという事もあります。1回だけ、VOLUME+ではなく、メニューボタンで出た事もありました。いったいどれが正解なんでしょうね。他の記事では「CMWのバージョンによる」との情報もあるのでKangbookに入っていたCMWの問題なのかもしれません。

多くの方が書かれている「◯◯を押しながら電源ON」はこの装置には当てはまりません。電源投入時に他のキーが押されていると無表示になります。リセットしかありません。

CMWによるファーム入れ替え

結局、何回もやればCMWが起動できる事は分かりました。ひたすら無心に。修行僧の様な心で。

つぎの課題となったのが、他のCFWをどうやって書き込むかです。当初はmicroSDカードにコピーして差し込みましたが、CMWでSDカードを指定するとフリーズしてしまい先に進めません。その為、どうにか内部メモリ領域に書き込めないかと試行錯誤を繰り返しました。

調査の結果、/emmcというボリュームにファイルを書くのが正解と判明。momo9には以下の記憶領域があるようです。

  • 内蔵ストレージ(1GB)
    通常のアプリインストールなどが行われる領域。/system,/dataもここみたい
  • 内蔵SDカード(8GB)
    OS上では/mnt/sdcardとして認識。SDカードというものの、物理的なスロットは無い。それでもOS上ではSDカードと扱われる。
    CMW上でアクセスできた/emmcというのもここな気がします。ちょっと確認不足。
  • 外付SDカード(最大32GB)
    OS上では/mnt/extsdとして認識。CMWではマウント出来ませんでした。adb shellでもmountできず。

書き込んだ/emmcが今ひとつどこだったのか確認しきれていませんが、CMWで参照できる保存先はそこしか無い様です。

実際の手順を書いていくと

  1. momo9にてCMWを起動する。気合い。努力。
  2. トップメニューから”mounts and storage”を選択。
    戻るキーとメニューキーでカーソル上下、電源ボタンで決定です。
  3. “mount /emmc”を一度選択し、”unmount /emmc”(マウント状態)にします。
  4. 一度”mount USB storage”を選びます(画面は変わりません)。その後、”+++Go Back+++”でトップメニューに戻ります。
  5. Android SDKをPCにインストール(環境変数にPATHを切っておく)
  6. SDK Managerを起動し、Extrasから「Google USB Driver」をインストール
  7. momo9をPCに接続。認識されたらドライバには
    C:\Program Files (x86)\android-sdk\extras\google\usb_driver
    から”Android ADB Interface”指定します。
  8. コマンドプロンプトから
    adb push firmwarename.zip /emmc

    と入力。動かない時は「Android SDKのパスが切れてるか」「デバイスマネージャでタブレットに!がついてないか」を確認。

  9. トップメニューから”install zip from sdcard”を選択
  10. “Choose zip from internal sdcard”を選択
  11. ファイルリストにアップしたCFWのzipがあればOK。選んでアップデート

これなら逝ける!!

今度はCyanogenMod9というCFWを選びました。タッチパネルの問題はKangbookの問題だとふんだわけです。起動ロゴに夢を膨らませ、起動した画面を触ってみると・・・

やっぱり動かない\(^o^)/

画面の中だけでは見事に動いてるのですが、またも入力できず。戻るキーとメニューキーは音量コントロールに割り振られたまま。加强版IIと加强版は根本的に何かが違うんだなと。加强版IIのファームを入れなかった私はオロカ。

最後は公式ファーム

最後にダメもとで一度失敗していたmomo9 加強版 ファームの焼き方 | こちらアンドロイド少女隊 MOMO9を試したところなんと無事認識。専用ツールを使って、USB経由でファームを書き込む事ができました。

うおおお、うごいたああああ

使ったファームはMOMO9加强版II-A13-4.04-20120724、ツールはShenzhen Ployer Electronics Co.,LtdからダウンロードしたUpdate tool + instruction.rar。

CyanogenMod9だからうまくいったのか、はたまた最初からコレやっておけば良かったのかは今となってはわかりません。とりあえずこれで8000円の文鎮を使わずにすみましたよ。なんて徒労日記。

2 thoughts on “8000

  1. ▽匿名さん
     有益な情報ありがとうございます。
    momo9は嫁に出すことに決まっていましたが、
    これで軽くなるなら入れてあげようかなと思えてきました。