自分の乗っているロードバイクの調子が悪い。
ペダルを漕ぐと「コツ、コツ」と回転に合わせて、足に振動がくるんです。
GIANT DEFY 4
自分のロードバイクは中古のGIANT DEFY 4。
ショップのレンタルロードのお下がり品。
だから使われ方としてはかなりラフな方だと思う。
その後、自分の初のロードになったのだからなおさら。
クロスバイクの様に乗っているため、側溝のフタや歩道の段差にアタックしてしまう事もしばしば。
そんなショックが回転部にダメージを与えたのだと思う。
ペダルを交換
クランクを一周させると1回、それも決まった位置で鳴る。
そういう周期性がある部品となると、一番怪しく交換しやすいのがペダル。
ちょうど軸も曲がっていたし~
という事で交換してみました。
関係なかった\(^o^)/
全然コツコツが直りません。
でもペダリングは結構軽くなりました。
そうじゃないんだ・・・
BBを交換してみよう
この困惑した想いをツイートしたところ
コツコツはBB部分っす。中のベアリングが磨耗したり割れたりします。大抵は封印されてるので、BBごと交換する感じになります。専用の治具が必要になります。
— lemonade_air (@lemonade_air) July 18, 2020
という天啓リプをいただきました。
あなたがオライリーかお婆ちゃんの知恵袋か。
BBを調べる
そもそも”BB”とはなんぞや?
だったので調べてみると、クランクを繋ぐ軸受部分の事だとわかりました。
その種類は山の様にあり、互換だの一流メーカーだの歴史だのもうわからない・・・
把握がしきれない部品なら、色気を出さず純正指定パーツがほしい。
どんな物が純正でつかわれていたかはスペックシートに書いてあるそうです。
2015 Giant Bicycle [DEFY 4]:フルスペック
BBセット VP BC73 110.5-68mm
おお。確かに。
VPは台湾のパーツメーカー。
幸いな事にAmazonにも全く同じパーツの取り扱いがありました。
しかし買うのは簡単でも、交換には不確定要素があるらしい。
そして固着BBの作業。
電動工具にBB外しを付けてアタック→ガガガ→外れない。BB外しとめちゃめちゃ大きいモンキーレンチでアタック→外れない。
B型クランプでBB外しとBBの反対側を挟み込み、BB外しがズレないように固定。BB外しがズレないので、BBを回す方向に力を掛ける事にだけ集中できる状態に。先ほどのモンキーレンチで再度アタック→動いたぁぁぁぁ!!!
最終的に自転車を押さえる人、B型クランプを押さえる人、デカいモンキーに体重を掛ける人の3人掛かり。本当にありがとうございました。
うーん、大丈夫かいな・・
BBを替える
BBの固着も問題ですが、工具の問題もあります。
「コッタレスクランクリムーバー(or外しor抜き)」に「BB抜き」、さらにそれを回す大きなモンキーレンチが必要。
幸いにも知り合いの自転車好きが持っており、好意に甘えました。
でも外れるかどうかはやっぱり運みたいですね。
前日のうちに、BBへKURE5-56をたっぷりと塗布。
作業の始めはクランクを止めているボルトを外し、そこへクランク外しを装着するところから。
かなりの力で圧入されているので、専用工具で押し出さないと外れません。
不安定になるフレームを押さえつつ、全力でネジを締め込んでいきます。
そうしてクランクが外れました。
しかし問題はこれから。
これが最難関と誰もが書いてる右(フロントギア)側のBB。
この内側の凹凸に引っかかる専用の工具「BB抜き」を差し込み力いっぱい回すわけです。
なおこの右側のBBだけ逆ネジとなっています。時計回りで緩むので注意。
BBの抜きは外れる方向(写真下側)に力がかかるので、脱落防止のネジで締め付ける万全の体制。
とか準備してるうちに緩んで外れた。
自分もビビったし、道具貸してくれた人もビビってた。
そんなにKURE5-56が効いたんでしょうか。
砂噛みはあるものの、フレーム側には特に変形やサビはなし。
これが新旧のBB。
ねじ式タイプでクランクシャフトが一体化しています。
手で回すと古い方は明らかに滑らかさがなく、回転にムラがあります。
カリカリという軽い引っ掛かりが続く感触。
フレーム側を拭き上げ、ネジ山にグリースを塗って元通り組付けました。
クランクはある程度入れたらクランクボルトをねじ込んで圧入します。
これがかなりキツい。
アレンキーを大型スパナで延長してどうにか元の位置まで戻しました。
直りました
緊張の漕ぎ出し。
直ったアアアァァァァ—–ッ!!!
気のせいじゃないとわかる、滑らかで軽いペダリング。
まだまだこのロードに乗れる!
そう思って嬉しくなった土曜のお昼でした。