アメリカでの発売から約1年も経って日本でもGoogle ChromeCastが発売されました。まだまだ使える部分は限られているとの評判ですが、今後発展する兆しがあるので購入。「録画ファイルの消化ができるプレイヤーか?」という点で少し書いてみます。
開封から接続まで
リビングのTVにはまずXBMC化したRaspberry Piが常時通電でつながっています。
(RaspberryPi x Raspbian x XBMC x iPadリモート x 温度ロガー x TS再生徒労日記 | 徒労日記)
もしChromeCastが「録画ファイル再生装置」として使えるなら、RaspberryPiはよりオーディオ専用に振った使い方ができていいなーというのが漠然とした目標。
買ったのは山ほど売っていた札幌のビックカメラ。4500円位でポイント対象外商品との事。残念ながらヨドバシ系列では取り扱いがないそうです。開封の儀とか初期セットアップとかはASCII.jpに詳しく載ってるので割愛。
物理的な設置、初期セットアップもかなり分かりやすく、画面をみながらポンポンと進みます。ギークじゃなくてもスマホ世代なら問題ないレベル。
リビングの年代物液晶テレビに挿した所。
伸びているケーブルは電源用USB。ちゃんと0.8AのACアダプタも付属しますが、今回はTVのUSB端子を使いました。TVを切るとChromeCastもOFFになるのでちょうどいい。ONにした場合、TVの画面が出て5秒位で待ち受け可能になるので待たされる感じはありません。
まずは連携本命のAndroidでテスト。
Android編
さすがGoogleだけあって、Google Play ストアには多くのChromeCast対応アプリがあります。その中で多くの人が勧めていたのがLocalCast (Media 2 Chromecast)。
LocalCast (Media 2 Chromecast) 2.6.6
カテゴリ: メディア&動画
Google Playで詳細を見る
基本機能は端末内部の写真、音楽、動画をChromeCastでTVに表示する事。DLNAの他、Sambaに対応していてWindowsファイル共有にもアクセスできるのが他同類アプリには無いポイント。
このアプリを初代Galaxy Noteに入れ、WHS2011にて自動的に撮りためているアニメを再生してみました。
再生は滑らか。CMやOPなどの早送りがし辛いのは難点です。
このデータはバッチで自動エンコードしている1280×720,1700kbpsのMP4(H264)ファイル。リアルタイムでサーバPC→Android→ChromeCastというストリーミングが行われる為、Wi-Fi環境によってはコマ落ちやバッファリング待ちが発生するかもしれません。
なおYoutubeなど正式対応アプリでは再生開始後ChromeCastが直接データを取りに行く模様。その為停滞も無く、スマホの電源を切っても大丈夫です。
試しに録画したままの.tsファイルを再生してみましたがやっぱりダメでした。対応コーデックはGoogleが公開するSupported Media for Google Cast – Google Cast — Google Developersに沿ったものと思われます。こうなるとtsを再生する手段は
- 再生時にトランスコードするサーバツールと組み合わせる(ServeToMeみたいな)
- GoogleがToolkitを拡張し対応が広がるのを待つ
- 録画はすべて自動MP4エンコード対象にする
の何れかしか無い気がする。
Apple編
tsについて結論は出てしまいましたが、普段使ってるのはiOSの方。Apple製品ではどの程度使えるのか試してみました。
惜しい所まで来ているAndroidに比べ、結論としてiOSアプリはYoutubeとGoogle Play位しか使えそうなアプリがありませんでした(写真を映すとかそんなのばかり)。とりあえずChromeCastアプリをインストールして
Chromecast
カテゴリ: ユーティリティ, エンターテインメント
Youtubeアプリを最新にしたら動画の上にCastボタンは増えました。
いつも手に取るiPhoneでリビングTV操作。これはこれで便利だしレスポンスもいいのでChromeCastイイネ。キューに放り込んでおけば連続再生もできるさすがの完成度。ただBGM的使い方がメインの自分には見てもいないTVを通電しておかなければならないのが勿体無い気がしています。RaspberryPiならアンプだけONにすればいいので。
この後「LAN内のストレージにアクセスしてChromeCastに投げる」というLocalCast的アプリを探しましたがiOS用では現在見つけられておりません。そこで変則的ではありますが「操作がiPadで完結すればいい」とリモートデスクトップ案を実行。
Microsoft リモート デスクトップ
カテゴリ: ビジネス, 仕事効率化
データを持ってるサーバPCにChromeをインストール、Chromeウェブストアに入って、”ChromeCast”と”Videostream for Google Chromecast”の2つのアプリを導入。Videostreamで動画or音楽ファイルを選べばYoutubeの様に再生が始まりました。
釈然としませんが元々通電状態のサーバPCを使うだけだし負担が増える訳でもないしまあいいかと。MS純正のRDPアプリは操作性も良好。カーソルのタッチパネルモードがなかなか良く、タブレット感覚です。Videostream無しでもChromeに動画ファイルをD&D→タブをCastで再生する事はできましたが、再生解像度がRDPデスクトップサイズに比例する様でした。
さらにts再生もチャレンジしたけどVideostreamはダンマリ。TVtestで再生して全画面をCastしたら観れるのでは?で試したらRDPを使っているとタブ内Castにしかならない模様。残念。
直接PCで操作すれば表示はできましたが日常的に使えるとは言いがたい。Apple側は今後アプリの開発が行われるかチェックしておく必要がありそうです。
クーポンで映画を観てみた
ChromeCastアプリを色々弄ってるうちに偶然クーポンを貰える事が判明。
おお、これは発見じゃね!?と思ったら既出でした。わかります。
アプリ購入でも使えそうですが、せっかくのオファーなのでChromeCastでのビデオレンタルを体験してみました。これは購入から再生まですべてiPadのみで完結します。
再生は今のところただのレンタルプレーヤーでしかないGooglePlayです。最初に再生した時から48時間の間は何回でも再生できる仕組み。
Google Playムービー&TV
カテゴリ: エンターテインメント, 写真/ビデオ
FullHD画質でスマートに鑑賞できた点は関心しましたが、音声がPCMの2chのみでした(TX-NR626のソース情報で確認)。どこかに出力設定があるのかとも思いましたが見当たらず。\500という価格も安くはないし、近くにTSUTAYAがある人、AVアンプを持っている人は素直にBD借りたほうがいいのでは。
GoogleのサイトだとChromeCast自体がマルチチャンネル非対応、という訳ではないらしいので最新の映画のはずのゼロ・グラビティがステレオだったって事??
最適化された再生とタブのキャスト – Chromecast ヘルプ
高品質: Cast 向けに最適化されたサイトでは、テレビで見るのに最適な高品質コンテンツを配信できます。コンテンツに応じて、1080p フル HD 画像や 5.1 サラウンド音声を楽しむことができます(テレビやレシーバーがサポートしている場合)。タブをキャストする場合、最大で 720p という制限があります(パソコンがサポートしている場合)。
なおAVアンプ(自分はONKYO TX-NR626(B)を一週間使ってレビュー徒労日記 | 徒労日記)に挿した状態であれば別にモニター(テレビ、プロジェクター)をONにしなくても音声だけでYoutubeなどが楽しめます。ちょっと古いAVアンプもネット対応にできるかも?
Google Chromecast ( クロームキャスト ) Wi-Fi経由 テレビ接続 ストリーミング / HDMI / 802.11b/g/n / 1080p ) GA3A00035A16 Google |