8年間お世話になったONKYO TX-SA703からONKYO TX-NR626乗り換えました。今見たらAmazonでもAVアンプ部門のベストセラー1位に輝いた様です。
TXーNR626のスペック
上位のTX-NR727との価格差は約3万円。THX、VLSC、プリアウト端子の有無くらいで大きな差はありません。他社製品の標準価格8万円モデルが5万円代で売られる中、この機能が3万円で手に入る事にNR626の優位があるのでは無いでしょうか。
8年前と比べた現在のAVアンプトレンドがこちら
- 出力:7ch 各130W(フロントハイorサラウンドバックの排他利用)
- 有線・無線LAN(Wi-Fi)・Bluetooth(2.1 + EDR)を内蔵
- USB端子搭載、マスストレージクラス対応
- Lossless,FLAC,DSDの単体再生可能
- FM/AMチューナー内蔵
- サラウンド自動調整(Audyssey)用測定マイク付属
- ZONE別出力機能
これらの機能は他社製実売5万円クラスにもついている様で、無線LAN内蔵についてはNR626だけのポイント。しかし機能もですが、デザインも現在各社似たり寄ったりで黒くエッジを効かせたものばかり。20年前に戻ったようではっきり言って私は嫌いです。ROXYかよ(‘A`) TX-SA703は気品を感じさせる淡いゴールドで本当格好良かった・・・。
奥行きが短く(328mm)なり、高く(173mm)なりました。現代の薄型テレビにつられて浅くなったAVラックに合わせたのだと思います。あとは天板に12cmファンがつきました。処理回路が増えている為、空冷では限界ありという事でしょうか。低速回転であまり回転音は気になりませんが。
残念ながらボリューム部の常時点灯青LEDとリモコンの照明が省略されています。
音質
3万円にしては十分鳴っていると思います。少し低音がボンボンと鳴る(ぼやける)のと、高音が強調気味な事を感じたくらいです。それでもTX-SA703と比べたら大分良くなりました。艶っぽさや響きはTPA1517には及ばないものの、量感というか音の太さを感じるパワー感はあり。
もうマルチチャンネルに音質を追うとC/Pが悪いし、このくらいの価格帯の製品を新しいコーデック、インターフェイスが出る度にコンスタントに刷新するのも手かなーと思ってます。
出来るようになって嬉しい事
機能を一つ一つ掻い摘んで書いても仕方ないので、私が買い換えたことで出来るようになった事、嬉しい事を紹介します。
アンプ単体でのメディア再生
「ネットワークオーディオプレイヤーとしても使える」というTX-NR626イチオシの機能です。
LANケーブルを繋いだら録画鯖になっているWHS2011をDLNAサーバとして見つけてくれました。ただしファイルが大量にある自分のライブラリではレスポンスが悪く、アルバム一つ選ぶのも一苦労。次に書くアプリを使うか、素直にWHS2011上のiTunesをRemoteで操ったほうが良さげ。
「Home Media」ファンクションではNASなどのWindowsファイル共有からも再生ができる模様。ところが自分の環境ではどうやってもWHS2011のサーバを見つけてくれませんでした。パスワード解除してウィルスソフトまで切ったのに何故。
→2014/03/16 更新
匿名(guestアカウント)アクセスを有効にしていませんでした。
匿名ファイル・アクセスを許可する - @ITを参考にして有効にするとサーバ上の共有が表示されました。各フォルダに入るときには別途アクセス権のあるアカウントの入力を求められます。
radiko.jpなどのネットワークサービスも対応済み。ちょっとe-onkyo musicにアクセスしてみたらOTTAVAの高音質ファイルが残っていてしばらくクラシック再生には困らなさそうです。。
iPhoneでリモコン代わり
これも最近のAVアンプのトレンド、Android/iOSからの各種コントロール。ONKYOではOnkyo Remote2 Appを使って電源のOFF/ONからソース、サラウンドモードの変更が可能。レビューでは動かないと散々叩かれていましたが、実際は特段問題無いようです。
ちょっと面白いのがiPhone内のミュージックライブラリをNR626で再生する機能。最初はAirPlayか何かストリーミングか?と思ったのですが、どうやらDLNAから同名ファイルを探しだして再生するという力技の様です。その分音質は申し分無いのですが。
イジワルしてiPhoneにあってDLNAに無いファイルを再生するとどうなるか試したくなります。iPhoneに入っている曲しか再生できない点はデメリットですが、遅いDLNAを相手せずに選曲出来るのはなかなかのアイディア。
Youtubeなどをスピーカーで鳴らしたいときはAirPlayも。
HDMIセレクター
プロジェクターと離れているメインPCをHDMIでつなぐ事ができました。HDMI6入力2出力をマトリクスに切り替えられる為、抜き差しの手間もありません。
録画鯖では絶対できないWRC4も大画面で!音声もDolby PrologicⅡxに多数のGameモードがあり、2chソースでも割と臨場感有り。それとやはりPC用スピーカーとシアター用スピーカーでは雲泥の差があります。
最後に
いつもの通りの消費電力。
ハイブリッドスタンバイ(ネットワーク待ち受けON) | 4W |
モニタ出力ON・DLNAでのファイル捜索時 | 67W |
モニタ出力OFF・iPhone操作でのnetファイル再生時 | 41W |
別の部屋にいてもアンプをOFF/ONできて楽しい!の為に常時4Wはちょっと考えてしまう。LED電球を着けっぱなしにしている様なものですから、飽きたらそのうち待機ナシにするかもしれません。
以上、TX-NR626を1周間使ってみた感想は
「なんでも繋がるしネット機能も面白い。
これが3万円なら十分満足」
これからBDのレンタルをするのが楽しみです。
ONKYO AVレシーバー 7.1ch対応 ブラック TX-NR626(B) オンキヨー 2013-04-04 |
2014/02/23 追記修正
AirPlayと書いていますが、正確にはBluetooth再生しているだけであり、NR626はAirPlayに対応していませんでした(iOS7のAirPlayと書いてあるボタンから設定をするというだけ)
また、Remote2にてiPhone内部のデータを再生する場合、同じファイルをDLNAサーバから見つけている訳では無く、iPhone内部のデータを何らかの形式でストリーミングしてNR626が再生している事がわかりました。