神託とでも言わないと説明がつかないGeForce RTX5090 32GBの購入

神託とでも言わないと説明がつかないGeForce RTX5090 32GBの購入

もう何と言うか・・・

神のお告げがあった。
だから買い替えた。
50万円のグラボ、GeForce RTX5090に。

買う気は無かったんだ

1/30に発売されたというのに、未だお目にすらかかれない超絶品薄ビデオカードGeforce RTX5090/5080

「どうせ当たんねぇよ。当たったら神のお告げと思って買うわ」

そんな投げやりな抽選申込を続けてはや一月。
フラれつづけて真面目に考える事をやめ応募だけ続けていたある日。
DEPOツクモ札幌が初の5090抽選告知を出しました。

https://x.com/Tsukumo_Sapporo/status/1895640127395020815

ここにも適当に応募しました。

きちゃった。

そんなつもりじゃなかったんです。
待ってよ、困るよ・・・

葛藤

RTX5090の素直に喜べない金、熱、電源

当然金が一番の問題。
主要メーカーはすべて50万円↑という空前絶後のPC用グラフィクスカードです。
果たしてこのグラボで金を稼がない人種が買っていいものなのか。

また、発熱はかなり凄そう。
すでに夏場の3090Tiに辟易していた自分は「5080になったら楽になる」と信じていたのでした。
それが5090買っていいのか。

また電源も今のCorsair HX750iでは明らかに力不足。
金額が問題だって言ってるのに、更に1000Wクラスの電源ユニットにも出費がかさむだなんて。

RTX5080の素直に選べない金、性能

対する本命だった5080も金と性能のバランスに問題を感じます。
前世代の4090に明らか届いていないのにもかかわらず、価格は同じ30万円クラス。
だれか「物価上昇」なんて陳腐な言葉以外でコレを説明してほしい。
発表当初、MSRP(言い訳)モデルが20万円で発表され、「それならまあなんとか」とは思ったけれど、実際そんな値段で手に入りません(主要メーカーは25万↑です)

またメモリ16GBと下位モデルの5070Tiと同じというスペック設定も気になる。
チップまで一緒なものだから、バンド幅やユニット数などではなく24GB搭載など明確なブランディングをして欲しかった。

おそらくこのあたりは1年後とかにRTX5080 Superを出して埋める余地を残しているのでは?

総合すると

5080の価格ですら、これまでの”自作PCパーツ”に当てはめれば十分にイレギュラー。
それでもまだ背伸びしたらアリかなという位。
しかしそこまで出しとしても
「前世代に勝てないものを物価高騰で仕方なく」
というイメージが拭えない。

対する5090は性能で言えば唯一無二。
掛け値なしのナンバーワン。
上下のモデルと比べてどう、なんて話もなくなる。

ただし全ての問題は金。
「迷う理由が値段なら買え」というネット格言があるけれど、これまた古くから言われる「軽自動車が買える値段」ですよ。今だと軽自動車買えないけどね。
この異常な金額の上さらに電源ユニットの買い替えも発生します。

決断

金策

結局、数日悩んで覚悟を決めました。

あまり書くと生々しいけれど、無鉄砲に買うわけにもいかずあの手この手で金策しました。
元々5080用に変額保険の利息を下ろしたり、タンス預金動員したり、3090Tiの売却予定たてたり。
電源ユニットは・・・Amazonギフト券とかポイント使えばどうにか。

GeForce RTX™ 5090 32G GAMING TRIO OC

というわけで買ってまいりましたMSI GeForce RTX™ 5090 32G GAMING TRIO OC
税込み449,000円。ゲーミングPCの価格じゃなくてパーツ1個でコレですよ。

MSIはグラボメーカーとしては割と古株。
個人的にはGigabyte以上ASUS未満なのでまあ良しとしました。

5090にはVENTUS、GAMING TRIO、VANGUARD、SUPRIMという4つものブランドを展開。

モデル名冷却システムメモリクロック実勢価格(税込)
GeForce RTX™ 5090
32G SUPRIM
HYPER FROZR 冷却システム
STORMFORCEファン
Gaming Mode:
Extreme Performance: 2580 MHz (MSI Center),
Boost: 2565 MHz
Silent Mode:
Extreme Performance: 2527 MHz (MSI Center)
Boost: 2512 MHz
559,799円
GeForce RTX™ 5090
32G VANGUARD
HYPER FROZR 冷却システム
STORMFORCEファン
Extreme Performance: 2527 MHz (MSI Center)
Boost: 2512 MHz (GAMING & SILENT Mode)
519,800円
GeForce RTX™ 5090
32G GAMING TRIO
TRI FROZR 4
STORMFORCEファン
Extreme Performance: 2497 MHz (MSI Center)
Boost: 2482 MHz (GAMING & SILENT Mode)
499,800円
GeForce RTX™ 5090
32G VENTUS 3X
TORX Fan 5.0Extreme Performance: 2452 MHz (MSI Center)
Boost: 2437 MHz
466,800円

今回当選したTRIOはMSIのウリであるFROZRやLEDライティングを搭載したスタンダードモデルといったところ。

開封

パッケージを開け、MSI Trio RTX3090Ti(上)と並べたところ

3090Tiも十分大型だけど、5090が巨大すぎてミドルクラスに見える。

そして「燃える、溶ける」で有名な12V-2×6コネクタ

このケーブルに600Wが通ります。
半抜けが問題視されているので、奥まで刺さってるか何遍も確認しました。
今回電源も新調したけれどそれはまた別記事にて。

ボディサイズは大きくなったけれど、基板サイズは2/3に短くなりました。
3連ファン1個分が裏面へ透過する形になってます。

横からみたところ。
このカードの8割はヒートシンクとファンといった感じ。

厚みは3.5スロットの巨大ボディ。ブラケットは2スロット分。
みっちりとヒートシンクが詰まってます。

ベンチマーク

ベンチマークとかは大手記事とかに細かく書いてあるので、希望があったhashcatとモンハンだけベンチマークしました。

GPU-Zで見るスペックはこんな感じ。
ROPも無事176個あってよかったー

hashcat

パスワード解析ツールですがベンチマークモードがあるらしい。

RTX3090ti

まず認識をチェック。

hashcat-6.2.6>hashcat.exe -I
hashcat (v6.2.6) starting in backend information mode

CUDA Info:
==========

CUDA.Version.: 12.8

Backend Device ID #1 (Alias: #2)
  Name...........: NVIDIA GeForce RTX 3090 Ti
  Processor(s)...: 84
  Clock..........: 1920
  Memory.Total...: 24563 MB
  Memory.Free....: 23287 MB
  Local.Memory...: 99 KB
  PCI.Addr.BDFe..: 0000:01:00.0

OpenCL Info:
============

OpenCL Platform ID #1
  Vendor..: NVIDIA Corporation
  Name....: NVIDIA CUDA
  Version.: OpenCL 3.0 CUDA 12.8.90

  Backend Device ID #2 (Alias: #1)
    Type...........: GPU
    Vendor.ID......: 32
    Vendor.........: NVIDIA Corporation
    Name...........: NVIDIA GeForce RTX 3090 Ti
    Version........: OpenCL 3.0 CUDA
    Processor(s)...: 84
    Clock..........: 1920
    Memory.Total...: 24563 MB (limited to 6140 MB allocatable in one block)
    Memory.Free....: 24448 MB
    Local.Memory...: 48 KB
    OpenCL.Version.: OpenCL C 1.2
    Driver.Version.: 572.70
    PCI.Addr.BDF...: 01:00.0

CUDAとOpenCLの両方で認識してます。

3090Tiのベンチ結果がコチラ。

\hashcat-6.2.6>hashcat -m 0 -d 1 -b

CUDA API (CUDA 12.8)
====================
* Device #1: NVIDIA GeForce RTX 3090 Ti, 23287/24563 MB, 84MCU

-------------------
* Hash-Mode 0 (MD5)
-------------------

Speed.#1.........: 79105.4 MH/s (35.30ms) @ Accel:1024 Loops:1024 Thr:32 Vec:8

このベンチはすぐに終わります。

RTX5090

続いて5090の認識確認。ちゃんと32GBのメモリを認識中。
CUDA Tool Kit 12.8とGeForceドライバは最新のものを入れています。

\hashcat-6.2.6>hashcat -I
hashcat (v6.2.6) starting in backend information mode

CUDA Info:
==========

CUDA.Version.: 12.8

Backend Device ID #1 (Alias: #2)
  Name...........: NVIDIA GeForce RTX 5090
  Processor(s)...: 170
  Clock..........: 2482
  Memory.Total...: 32606 MB
  Memory.Free....: 30843 MB
  Local.Memory...: 99 KB
  PCI.Addr.BDFe..: 0000:01:00.0

OpenCL Info:
============

OpenCL Platform ID #1
  Vendor..: NVIDIA Corporation
  Name....: NVIDIA CUDA
  Version.: OpenCL 3.0 CUDA 12.8.90

  Backend Device ID #2 (Alias: #1)
    Type...........: GPU
    Vendor.ID......: 32
    Vendor.........: NVIDIA Corporation
    Name...........: NVIDIA GeForce RTX 5090
    Version........: OpenCL 3.0 CUDA
    Processor(s)...: 170
    Clock..........: 2482
    Memory.Total...: 32606 MB (limited to 8151 MB allocatable in one block)
    Memory.Free....: 32512 MB
    Local.Memory...: 48 KB
    OpenCL.Version.: OpenCL C 1.2
    Driver.Version.: 572.70
    PCI.Addr.BDF...: 01:00.0

期待のベンチマーク

CUDA API (CUDA 12.8)
====================
* Device #1: NVIDIA GeForce RTX 5090, 30843/32606 MB, 170MCU

-------------------
* Hash-Mode 0 (MD5)
-------------------

Speed.#1.........:   176.4 GH/s (16.07ms) @ Accel:512 Loops:1024 Thr:32 Vec:1

Started: Wed Mar 12 00:43:44 2025
Stopped: Wed Mar 12 00:43:49 2025

79105.4 MH/s→176.4 GH/sということで2.23倍の速度アップ。
この時の消費電力は約630Wだけれど、さらに上がり切る前に計算が終わってる感じはする。

モンハンベンチ

モンハン、まったくやらないけど今流行ってるんで測ってみました。

RTX3090TiはSCORE:23100(平均68.0fps)
解像度は3440×1440でプリセットウルトラです。

RTX5090で実行すると計測前にRTX50の目玉である「フレーム生成」を使うか聞かれます。
それをONにした状態の結果がこれ。

 

23100→27120とスコアは1.17倍差。
もっと大きな差になると思ったけど以外控え目で1.2倍くらいでした。
ただしfpsは倍以上出ています。フレーム生成偉大。

グラボ遍歴

そんなわけでRTX5090,無事に動き始めました。
間違いなく最高のスペックなんだけど、買った今もこれで良かったのが悶々としてます。

AI関係のツールもまだRTX50対応してないらしく、いつものツールで動かない!って事もあります(ようやくPytorchがNightly Buildで対応したところ)
これがガンガン回るようになったら、5090にして良かった!と心底言えるようになるのかな。

電気代はおいといて。

最後に、恒例?のグラボ遍歴を貼っておきます。

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