見た目だけじゃない。機能的で使い勝手のいいPCケース”Sharkoon REV200”レビュー。

見た目だけじゃない。機能的で使い勝手のいいPCケース”Sharkoon REV200”レビュー。

6年前にメインPCを組んで以来のMini-ITX派でしたが、とうとうATXに戻しました。

簡易水冷クーラーを交換した結果、排気側で冷やすCPUの温度が危険域まで上昇。
かといって異音の出る水冷クーラーに戻すわけにもいかず、同じコストならとケースにしました。

でも変えてみたら色々改善されて「やっぱりATXはいいなぁ」と思っています。

ケースは右開き限定

自分のPCケースは、サイドパネルの「右開き」が必須条件。
部屋の配置上、PCは足元左に詰めて置くためです。

昔なら左開きのケースを右に置いても、メンテナンスで不便するくらいでした。
でも今はライティングを見せる時代。
クリアパネルが開く側につくので、「どちらが開くか=どちらから見えるか」は重要です。

Mini-ITXにするずっと前から、歴代のケースは右開き。
Lian Li PC-V1000SilverStone Technology – TJ08-EThermaltake Core V1(右というより上)、そしてAntec Cube EK

なのに世の中のケースの95%(個人の感想)は左開き。
今国内流通で見つけられるのは、今回買ったものとSilverStone RL08くらいなもの。

SilverStone RL08はスッキリとしたデザインで好感が持てました。
ただしMicroATXサイズでファン構成がCube EKと同じなので却下。
背面の12(4)cmファン1箇所にすべての排気が集中してしまいます。

という事で買ったSharkoon REV200のレビューです。

Sharkoon REV200

LEDライティングが流行ってから一気に取り扱いが増えたのがSharkoon
「いかにも中華っぽいデザインだな!」と思ってたらドイツ企業らしいですわよ・・・。

Sharkoon – REV200

RGBアドレサブルなFANが5個もついた見え見え魅せ魅せモデル!
姉妹品にファンが1個のREV100、フロントファンが隠れるREV220があります。

お値段は16,000円と最近のPCケースのメインゾーン。

煙突デザイン

REV200は派手さに目が行くけれど、特徴は「右開き&煙突デザイン」。
実際に組むとこうなります。

グラボが下でも上でもなく、前にきます。
そして「PCの背面」といつも呼ぶ部分は天井にあります。

過去数品こういうレイアウトの製品は出ていて、熱が熱源から真上に逃げる事から「煙突デザイン」と言われていました。
SilverStone FT03-MINIとか昔話題に上りましたね。

煙突デザインのケースはファンも下面吸気>上面排気とする事が多く、構造は複雑化しがち。
REV200はすっぱり通常のPCケースと同じレイアウトを採用。価格を上げずシンプルな構造としています。

電源ユニットや余ったケーブルは下部のボックス(orマザー裏面)に覆われます。
表面に見えるケーブルを最低限にできる構造(※効果には個人差があります)。

天井のコネクタボックス

このケース独特の部分です。

ケーブルを写真右のグロメット側から入れ、クランプでまとめます。
利用時はこの部分に蓋をするので、ホコリも入らず見た目がスッキリ。

海外のレビューにはここに熱が籠もる、とあり購入前は心配しました。
実際は空気の流れが良いため、ここまで熱が上がらないので問題なし。

配線しやすい作り

背面のケーブルマネジメントとRGBコントローラ。

とりあえずで縛っても、穴の位置やフックポイントが的確でまとめやすい。

電源の右上にある小さな基盤はRGBコントローラ。
各社のM/Bコントロールに対応し最大8つのRGBアドレサブルデバイスを接続できます。
繋げない場合は独自パターンでライティング。
並列で同じデータが送られるため、コルセアのiCUEみたいにFANを順繰りに光らせるようなのは無いみたい。そりゃそうか。

2.5インチストレージは裏面、マザー右側に2箇所。
3.5インチストレージは電源右側に2箇所あります。が、ケーブルを隠すには1個外してスペースを確保する必要があります。

フロントまわり

フロントカバーははめ込み式。
正面からは吸気せず、両サイドのスリット(取り外しフィルタ付き)から吸い込みます。

120mm x3連ファンに360mmラジエターも設置可能。
その際はフロントに近い方の3.5インチベイと、下部のファン裏にあるメクラ蓋を取り外します。

3つ並んだファンのアピール度は抜群。

見た目もだけど、使い勝手も良い

当初の目的だった冷却は見事クリアできました。
グラボはかなり冷えるし、CPUもやや高めながら以前より大分冷えます。

そして嬉しい事に、REV200は意外とコンパクト。
Cube EKは背が低いけれど、フットプリントが結構大きかった事に気付かされます。
REV200は背が高くなった分、幅も奥行きも減りました。背面をピッタリつけられるのも煙突デザインの機能です。

詰まったやりくりを楽しむのもMini-ITXケースの良さ。
でもATXケースの余裕と機能を知ってしまうと、「やっぱりATXはいいなぁ」。

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