突然Ryzen9と分かれてIntel Core i9 14900KFにスイッチ

突然Ryzen9と分かれてIntel Core i9 14900KFにスイッチ

かつてはこの上ない万能感を与えてくれたRyzen 9 5900X

しかし最近お別れをしてIntel Core i9 14900KFに買い替えました。
3年経った今「ゲーム+10個近いツール」を同時に動かすモアパワーが欲しくなったため。
「Core i9なんて成金趣味のCPUやろ~」って思ってたけど自分で買う時がくるなんて。

CPUの選択肢は2つ

買い替えの大前提はDDR4メモリの流用。
64GB DDR4に増やしたばかりだし、せっかく揃えたGskill RGB DIMMが勿体ない。
DDR5は安くなったけれど体感できる差は無いと思っています。

DDR5を避けた時点でAMD継続はなくなりました。
今のRyzenは全部DDR5前提なので。
Intelも主力はDDR5だけれど、2,3割くらいDDR4マザーもラインナップされているのでそれを狙います。

またIntelは14世代が新発売というネームバリューもあります。
ほとんど変わってないらしくて各所で落胆されていたけれど。

あとはi7にするかi9にするかが問題。

モデル名Core i7-14700KFCore i9-14900KF
コア20コア(Pコア:8、Eコア:12)24コア(Pコア:8、Eコア:16
スレッド28スレッド(Pコア:16、Eコア:12)32スレッド(Pコア:16、Eコア:16
ベースクロックPコア:3.4Ghz
Eコア:2.5Ghz
Pコア:3.2Ghz
Eコア:2.2Ghz
ブーストクロックPコア:5.5Ghz
Eコア:4.3Ghz
Pコア:5.6Ghz
Eコア:4.4Ghz
TurboBoost 3.0の最大クロック5.6Ghz5.8Ghz
PBP125W125W
キャッシュL3 33MB + L2 28MBL3 36MB + L2 32MB
TSUKUMOネット価格(税込)62,980円87,970円

実は重要なゲームに効くPコアの数は一緒。
サブ要素のEコアだけが多く「24コア32スレッド」というネームバリューがついているのがCore i9です。

実際コアが増えるとクロックが落ちる傾向があるため、ゲームのベンチだけみるとi7の方が速いなんて逆転現象があります。
でも今回は多数のアプリ同時実行が目標なのでi9 14900KFにしました。

APOという機能で今後Eコアも活用されるらしいので期待するとします。

マザーボードは最安

DDR4メモリを継承することから、マザーボードの寿命は長くありません。
そろそろLGA1700も終わりという気もするし。

という訳でマザーボードは値段で選びました。
ただしDDR4かつチップセットはハイエンドのZ790で。

さらにツクモ店頭で選んだため選択肢は2,3しかありませんでした。
その中で値引きが効いてたZ790 D DDR4 (rev. 1.0)  | GIGABYTEに決定。
欲しかったZ790 AORUS ELITE AX DDR4が売ってなかったのは惜しいけれど安く済んだのでヨシ!

CPUを最上級にするための選択と集中です。
購入時はDDR4 Z790最安で25,000円ほど。
合わせてツクモでのCPU+M/Bセット割引が3,000円くらいありました。

Z790 D DDR4は見た目シンプルながら60Aの16フェーズ電源+大型ヒートシンクを搭載。
またPCIe 4.0 x4 M.2を3本備えSATAに頼らないディスク増設がシンプルに可能となっています。
目立つインターフェイスとしてはUSB 3.2 Gen2x2=20Gbps、2.5GbE NICなど。
またグラフィック用にPCIe 5.0 x16スロットを備えます。

反面、上位モデルとの差別化なのかOS上での設定可能項目に制限があります。
GigabyteのコントロールアプリであるGIGABYTE CONTROL CENTERではファンコントロールもOCプロファイルの変更も表示されません。
いちいちBIOSに戻って変更を行う必要があります。

まあ実際INTEL XTU(後述)があればクロックコントロールには困りませんが。

慌てて買う360mm簡易水冷

CPUとM/Bだけを買い、冷却は引き続きLiquid Freezer II 280 | ARCTICを使うつもりでした。
よく冷えるので気に入っています。

しかしIntel用のリテンションがどこを探しても見つからない。
自分の性格から考えると捨てるはずは無いのだけれど。
神も憐れむ愚かさです。

という訳で2日連続ツクモに走り、また「面白そう」だけで簡易水冷を買ってきました。

ProArtist / GRATIFY AIO5 White – 株式会社サイズ

サイズが販売するProArtistというブランドのAIO5-WHという製品。
最近ジャンルとして揃いつつある”クリエイター向け”な見た目をしたシンプルデザイン商品です。

値段は14,980円と360mmラジエター製品の最安クラスながら、水冷ヘッドに水温計がついてます。
なんだか面白そうでArctic 360mmから浮気しました。
同じ値段で黒もありますが今回はケースに合わせました。

ユニットは組み上げ済みで、作業用の白手袋まで付いてきました。
手袋1つつけるだけで上質な商品に思えちゃうから、これは安い投資なのかもしれない。

ラジエター裏の様子。
ファン配線は基盤を通してまとめられていて、向きを変えない限りケーブル1本で接続が終わります。

実際に光るとこんな感じ。
CPUの温度ではなく水温なのであくまで参考くらいですが綺麗に光ります。

表示部は90度方向転換可能。
ファン、水冷ヘッドともにアドレサブルRGB LED入り。

爆音爆熱はコントロール必要

組み上げた直後は想像以上の高温&唸りを上げるファンに驚きました。
CPUは90度、消費電力は脅威の780W!?
Corsair HX750iが限界突破しておりました。

出費は痛いけど抜群の安心感。750W Platinum 電源ユニット Corsair HX750iに交換。

ラジエターを天板からサイドにうつしたり、グリスの塗り直しなどもしました。
でも根本的には変わらず、最大風力で回るファンによりケースが唸りをあげて困った。

色々調べると、マザーボードによっては初期設定がCPUの電源リミットなしあるいは253Wになっているらしい。
これは14900KFのベースパワー125Wを超えて、最大限のオーバークロック設定をしている事になります。
そりゃ爆音になるよ

ということでインテル® Extreme Tuning Utility (インテル® XTU)をダウンロードし、

  • Turbo Boost Short Power MAX:125W
  • Turbo Boost Power Max:65W

に設定しようやく普段使いできる状態になりました。
今のところ制限をかけたからといって遅さは感じません。

そうなると別にKナンバーじゃなくても良かったのでは?
とも言えるけれど、やっぱり手放す時の「最上級」ってネームバリューが捨てがたかった。

あとは「まだ俺は第二形態を残している!!」という自己満足。

感想

いやー「最上級」ってイイね!
心の余裕が違うよ!!
Core i7 14700KFの方がゲーム速いとかいうベンチみて吐きそうだけれど。

マルチスレッドが間違いなく強い事は確かだし、大排気量NAの低速トルクみたいな力強さを感じたいと思います(?)

ただZen3を使った時のような感動的な速度Upは感じませんでした。
まえがそのZen3だったからかもしれませんが。

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