一万円出してもいいお箸。漆芸中島さんの本黒檀箸に買い替えました。

一万円出してもいいお箸。漆芸中島さんの本黒檀箸に買い替えました。

東京滞在時、2012年に買った佃にある漆芸中島さんの江戸八角箸。

あれから6年。毎日使ってとてもイイものだって良くわかりました。今回メンテナンスに送り出すため新調しました。

紫檀は柔らかい

これまで使っていたのは紫檀(したん)の箸。えんじ色が使っていると段々浅くなるため、年に一度食用油を塗り込んでから拭き取るメンテンナスをしてきました。
そういう手間暇を楽しむ箸でもありますね。油を染み込ませると色がまた深くなり、水に対する耐性が復活します。

紫檀という素材は弾力があるぶん少し柔らかいようです。ホッケの焼き物などは表面が硬いため、最初だけ別な箸を使ったり注意しながら使っています。そういう点でも特別な箸でした。

しかし先日、先端が2mmほど折れる事件発生(自分のミスです!)。数年前には噛んで折ってしまったので2回目です。ダメ元で修理をお願いするしかないわけですが、もともと先端の八角がだいぶ削れていたため、ここらで二膳とも中島さんに診てもらう事にしました。
中島さんは「箸は売りっぱなしにはしない。送ってくれたら削り直しなどメンテナンスをします」と言ってくれています。

折れたのは範疇外かもしれないけれど、まずはゆっくりお預けする事にしました。

また月島まで買いに行く

その間も適当な箸を使うのは嫌。それなら結婚記念日も近いことだし、箸を新しくするのはどうだろう。
紫檀もメンテし続ければ10年以上もちますが、いい箸だからより長く使える物にしたいのです。

愛用品は直接触ってみて選びたい。

ちょうど東京出張の機会があり、猛暑の中お店までいってきました。
下町と近代が近い場所、佃。ひたすらに暑い。

そして中島さん。やっぱりやってない<(;´Д`)>

そんな気はしていたんですよ。事前に営業時間もイベント出店もないかチェックしたのだけど開いてない。まあ過去来たときもこんな感じでした。涼しくなってからお店を広げたりするのかもしれません。

残念ですが立派な通販サイトがあるのでそちらで買う事にします。

一つ気になったのは写真の佃公園に中島さんと思しき人が涼んでおられた事。「あれ、中島さんじゃね??」と心の中では思いつつ、確証がないまま帰ってきました。お店よりもそっちの真実が知りたいw

結婚記念日に本黒檀の夫婦箸

相談の結果、一番丈夫そうな本黒檀をオーダー。計ったかのように結婚記念日に届きました。

おお、立派な箱に入ってる!しかも箸置きまで。
月島で紫檀を買ったときはそれぞれ紙袋に入れてドウゾ、という感じだったのですが。通販だからなのか本黒檀だからなのかはわかりません・・・。

限りなく黒に近い茶色。そして見事な八角の先端。

木目を見ても紫檀より密な様子が伝わります。持ってみると紫檀の2倍くらい重く、しなりは少ないようです。紫檀の方が食べやすいときもあるかもしれませんが、間違いなくこちらの方が長く使えそう。
本黒檀は英語でセイロン・エボニーというそうな(wikiに寄付したよ!!!!)

コクタン – Wikipedia


インドやスリランカ原産。シルクロードの交易品として古くからアジアやヨーロッパで使用されているエボニー。植林も多くされており、木材供給量では最も多い品種。
エボニーでは最高級とされる。

紫檀はローズウッドだそうです。そう聞くと割とよく目にする素材ですね。

これでまた末永く美味しいご飯が食べられそうです。
中島さん、大事にさせていただきます!

 

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