RADEON 6800XTから中古のMSI GeForce RTX™ 3090 Ti GAMING X TRIO 24Gにスイッチ

RADEON 6800XTから中古のMSI GeForce RTX™ 3090 Ti GAMING X TRIO 24Gにスイッチ

自分史上最短のスパンでグラボを乗り換えました。
さらばAMD、ただいまNVIDIA。

MSI GeForce RTX™ 3090 Ti GAMING X TRIO 24G

買ったグラボは中古のMSI 3090Ti。
発売当時は笑っちゃうくらいの高値だったヤツです。

MSI「GeForce RTX 3090Ti GAMING X TRIO 24G」が発売、実売約35万円 – AKIBA PC Hotline!

GeForce RTX 3090 Ti搭載のMSI製ビデオカード。店頭価格は346,500円。

Wave-curvedフィン採用のトリプルファンを備えた「TRI FROZR2」クーラーを搭載している。

動作クロックはブースト時1,920MHzで、21Gbps動作のGDDR6Xメモリ24GB(384bit)を備える。補助電源は12VHPWR 16ピン(8ピン×3変換ケーブル付属)。

これがツクモにて中古で129,800円(税別118,000円)でした。
今はマイニングで酷使がされたボードてはないか?というのが一番の心配。判断は難しいものの、とりあえずボードに貼られたシールが劣化してない事は確認してから選びました。
とても状態の良いボードです。おそらく発売日にサクッとRTX4090を買うような富豪が下取りに出したのであろう。

・・・そう思い込むことにしました。

一応高額中古なので初めて延長保証も6,490円でつけました。
3年間段階減額で購入金額の100%→50%→40%を保証してくれるというもの。

開封

なかなか綺麗なパッケージ。
前の持ち主の性格が見て取れるよね・・・

1.68kgの重量級カードのため、サポートステイが付属します。
倒立レイアウトのSharkoon – REV200はたわみの心配はないけど。

思えばRADEON HD5850以来のMSIグラボ。

TORX FAN 4.0という独自設計のファンは外周にリングがあるタイプ。
フル回転の音も聞いてみたらサイレン(SIREN)かと思うほどの音量でした。つまりそれだけの風量を出せます。

普段はZERO FROZR機能により完全停止しています。
軽いゲームでも周らなくてパワーの余裕を感じました。暇そう。

すっかり忘れていたのが補助電源の形。
初めて見る12VHPWRを採用していました。RTX4090で燃えると話題になったコネクタです。
電源コネクタの下になにやら信号4ピンも見えますね。

となりにはV-BIOSを切り替えるスイッチあり。
最近のミッドレンジ↑カードはみんなこれがついてるみたい。

搭載

買うときに悩んだのはカードの全長。
325mmもあり、ケース公称の最大カードサイズ323mmをわずかに超えています。
これは6800XTの時もヒヤリとしました。

話題のGeforce RTX3080Tiを横目にASUS TUF GAMING Radeon™ RX 6800 XTを買ってきた | 徒労日記

まったく気にしておらず実はヒヤッとしたのは全長がギリギリでした
カードの長さは320mm。使ってるSharkoon – REV200のグラフィックカード対応は最長32.3 cm。わずか3mm差。

3mm短い6800XTでも擦れたのに、2mm長いのはどうか。

念のためケースを切断する覚悟を決めて金鋸とドリル刃も買ってきました。
最近のPCをいじるとこういう荒事がついてくる気がする。

6800XTと並べるとサイズ感はほぼ一緒。

3090Tiの場合、最長部はファンフレームの尖った部分のみでした。
祈りながら若干強引に入れた結果、ケース加工せずにどうにか入りました。
本当良かった。

ライティングはTUF 6800XTより豪華。
ファンカバーは正面と横から見たMSIのロゴがARGB。
そしてバックプレートと基盤の隙間に長いARGB LEDが仕込まれています。

電源は8PinのPCIe電源x3を付属のケーブルで12VHPWRに変換します。
4pin信号端子は使われていませんでした。

電源はCOSAIR HXi Series™ HX750iを使っています。
買った当時はオーバースペックに思えたけど、今回はもう要件ギリギリ。
ちゃんとしたもの買っておいて良かった。

今買い替えるということ

物理的問題もクリアし、無事に3090Tiが動き始めました。
半年前までのトップハイエンドは圧倒的な性能を感じさせてくれる素晴らしいグラボです

いったん落ち着いた所で、買換時の判断・背景を書き残しておきます。

理由1:RTX4000シリーズ

3090Tiが魅力的になった大きな理由はRTX4000シリーズの登場。

今までの流れでは1080→2080→3080ときたように、値段はアップしつつも妥当な価格帯でハイエンドの一つ下に乗り換えられました。
しかし今回の4080は物価上昇では説明がつかない大幅価格アップ。”22万円も出してハイエンドの1個下”を買うやつが居るのか?(そりゃ居るでしょうけど)という話。
対するRTX4090はライバルAMDが匙を投げるほどの怪物カード。だけど価格も約30万円からと怪物。絶対値として30万円は高いでしょ・・・。
明らかに「買える人だけが買う」PCパーツです。

またRTX3000シリーズのダブつきからNVIDIAはしばらく3000と4000を併売するそうです。
そうなるとRTX4000シリーズが手を出せる価格になるのはしばらく先になりそう。
(4080は性能差に見合わず割高なのは3090が残ってるから下げたくても下げられないように見える)

そこへかつて327,000円だった(NVIDA希望価格。足元見すぎ)3090Tiが、マイニングブームの終焉によって中古とはいえ10万円強で手に入るというのは魅力的。

もちろん4080はゲームベンチにおいて3090Tiを2割ほど上回りワッパも高い。ただしメモリは8GBも少なく価格は10万円差。ここをどう受け止めるかでしょう。

理由2:ジェネレーティブAI環境でAMDが空気

※開発者ではなく利用者視点の話です

最近お絵かきAI(○○を生成する機械学習ツール)で遊んでいますが、本当AMD空気。
ローカルでやる人はもうCUDA持ってるし、手元になければGoogle Colabでやればいいのでしょう。
わざわざAMDの環境を盛り上げる理由が無さそう。

それでも簡単だったら誰か作りそうなものですが、全く出てこない所をみるとAMDの環境整備力が低いとしか思えない。

NVIDAはWindowsでのAUTOMATIC1111 WebUIセットアップが30分で終了。
もう試行錯誤とかいらないのか。

「ツールが動くかどうかに苦心するAMD」と「何を表現するかに集中できるNVIDIA」。
この差は大きいと感じます。

おわりに

3090Tiは今現在も「市販品で一番メモリ容量の多いグラボの一種」です。
AMDも12月発売のAMD Radeon™ RX 7900 XTXで並ぶようですが、ゲームではなくお絵描きAI用途だと先に書いた問題にぶち当たります。
よって4090&3090Tiのニーズはまだ続くのではないでしょうか。

3090Tiは1920×1088の解像度でも出力できるし、速度も6it/s出てて本当速い。DreamBoothの学習も使えそうです。

ただその代償として電力もすごい事になりました。
これはラズパイで記録しているPC部屋の消費電力。

グラボを変えてから初の1,000Wを記録しようとしています。
下段が1週間のグラフ。今まで平均500W前後だったものが700W前後まで跳ね上がりました。

最後に、恒例?のグラボ遍歴を貼っておきます。

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