いつもの休日、エスプレッソマシンでいつもどおりのラテを淹れる。
ただひとつ違ったのは最後の一滴を落とすその時、マシンが事切れる様に静かな息をたてたことだ。
・・・
はい、というわけで我が家のエスプレッソマシン「DeLonghi ECO310」が壊れました。
購入から4年半です。
この「壊れました」を具体的に書くと
- ボイラーは温まり、スチームは出る
- スイッチ・ランプの動作、点灯タイミングは正常
- 抽出ボタンを押してもお湯が出てこない
- ポンプの大きな動作音がなく、小さくヴーーーと鳴るのみ
という状態を指す。
メーカーのトラブルガイド
まずメーカーサイトで対処を確認。
トラブル対応の事例として2つが挙げられています。
しかし症状としては当てはまらず。
一応空気抜きはやったものの効果なし。
ネジ1本で外れるフィルターを外してみました。
コーヒーオイルで真っ黒(なのを拭いた後)。
でも全部の穴が詰まったりはしていません。
電磁ポンプが怪しい
通常、抽出中は「ヴォヴォヴォヴォ」という装置を揺らすほどの大きな音と振動があります。
しかし今はそれがなく、小さく唸るような音のみ。
情報を探した所、以下の動画がヒット。
デロンギ エスプレッソマシーン eco310 ulka製の電磁ポンプ故障チェックと修理方法 – YouTube
自分もECO310を分解して確かめます。
まず天板にあるスチームつまみを引っ張って外します。かみ合わせだけでねじ込み等ありません。
装置をひっくり返し、給湯口周辺の5つのビスを外します。
その後、給水タンクを外した所にある上部の小さいネジ2本を外すと天板が外れます。
中心に大きなボイラーが見えます。
思った以上に構造はシンプルですね。素人でも見てなんとなくは機能と動きがわかります。
写真の下部、赤いバーがついた黒いパーツが問題の電磁ポンプ。
動画と同様、ULKA社の製品ですがEP5かは断言できません。
取り外して確かめるには、ボイラーごと機関部を取り外す必要があり大事になりそう。
さしあたり、両極性でポンプの抵抗値を図ってみました。
順方向、逆方向ともに34Ω。
動画と同じ様に、内部のダイオードが壊れたようです。
ではここにダイオードをつければ動く・・・のかもしれませんが止めました。
修理か。買うか。
たとえダイオードで動いたにしても、安心して使う事は出来ません。生兵法は大怪我の元。
では症状が分かった所で、どうするか。
修理のコストについて調べた所、デロンギは修理料金定額制になったとありました。
日頃より、デロンギ・ブラウンハウスホールド製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、弊社修理サービスの料金体系について、お客様の利便性向上を目的に修理料金定額制を導入致しますので以下の通りご案内申し上げます。なお、これに伴いしまして個別の修理料金見積り制を廃止いたします。何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
部品が高くても安くても、一律価格。
ECO310 の修理費用は 12,000円(税抜き価格です。片道送料と代引き手数料は含みます)になります。
単体でも高い電磁ポンプをこの値段で修理してくれるのは良心的。
しかし秤にかけるのは現在のECO310の価格。
12,000円で他も消耗した本体を残すか、24,800円で新品を買うか。
この故障前から削れが気になっていたフィルターホルダーは2,420円が頭をよぎります。
コーヒーパウダー専用フィルターホルダー<対応機種ご確認下さい> [パーツコード: 7313280779] デロンギ オンラインショップ
他のコ(エスプレッソメーカー)の事を考えながら淹れていたら、何か察知しちゃったみたい。
万物に神は宿る。八百万の神という事でしょうか。