エスプレッソマシンの待ち時間を短縮。ステップアップトランスの効果をチェックします。

エスプレッソマシンの待ち時間を短縮。ステップアップトランスの効果をチェックします。

真冬日の毎日。
エスプレッソマシンをパワーアップさせる「ステップアップトランス」を追加しました。

日章工業 アップトランス

日本の電源コンセントの出力100Vを、110-120Vの海外製品(主に米国)に向けて昇圧する製品。
これを使う事で、製品本来の性能=主に火力(?)が出る事を期待しています。

NDF-1500UPU | 日章工業株式会社

外箱の表記も、コンセントの表記もテプラでした。なかなかアットホームな作りの製品です。
動作にはまったく影響なし。並行2ピンコンセントが2個ついてます。

キッチンカウンター下の配線ボックスに配置。

残念ながらコンセントが3ピンアースではないので直接は挿せません。
結局タップを挟んでこんな形になりました。

配線しおわったところで、効果を確認してみます。

無負荷時

まずはトランスをコンセントにつないだだけの状態を測定します。
各マシンの電源はOFF.

電力

  • 消費電力:6W
  • 出力電圧:120V

コンセントに繋げているだけで6Wを消費。
コイルが励磁している音なのか、ジジジという音が小さく鳴り続けます。

電圧はキッチリ120V。

温度

  • 24時間放置時の本体温度:36.8℃(22℃室内での扉の中)

使っていなくても、消費電力分ずっと発熱しています。
触れる温度だけれど、LED電球1個分が無駄になっていると思うとちょっと勿体無い。

エスプレッソマシンON(スチームON)

Rancilio Silvia V6を接続して電源スイッチをON。
同時にスチームスイッチもONにし、ホットラテを淹れる状態を計測します。

電力

  • 消費電力:846W

直結では630Wだった消費電力が約1.34倍へ。
製品仕様では本来950 – 1000Wとの事。もうちょっと出し切ってほしいですね。

時間

  • スタートアップ用加熱時間:4分30秒
  • ボイラー再加熱時間:1分17秒

直結の7分30秒から一気に3分短縮。かなり縮まりましたね!
37%短縮なので、ほぼ消費電力に比例してパワーアップしている状態。

Silviaはこの待ち時間が一番長いため、ここが変わると大きく体感できます。

ボイラーの再加熱はそれほど変わりませんでした。

同時に豆をグラインド

この状態からさらにEureka Mignon Manualeで豆を挽いてみました。
いつもボイラーを温めながら、その時間に豆も準備しています。

電力

  • スチーム加熱+豆挽き:1105W
  • 出力電圧:115V

両方いっぺんに使っても1105W。トランスの規格内に収まってホッとしてます。
電圧は多少降下しつつも、直結よりは高い状態をキープ。

Mignonの消費電力はその差から260W。こちらはほぼ製品仕様の通りの数字です。

エスプレッソマシンON(スチームOFF)

最後にアイスラテを淹れる際の準備時間を測定しました。
スチームスイッチはOFFにし、抽出の温度に達するまでの時間を測ります。

  • スタートアップ用加熱時間:3分27秒

直結時は4分30秒だったため24%のアップです。
スチームONの時より効果は薄れるみたい。

時短に効果アリ!

という事で、Silviaの予熱時間が一気に短縮できました。
寒くなってからの結果だっただけに、満足しています。

あとは地味に良くなった気がするのがMignon。
極細挽きの回り始めに、豆が噛み込んで動かなくなる事が減った気がします。当初からパワー不足を疑っていたのでこれは嬉しい変化でした。

舶来品のマシンをお使いの方はお試しあれ。

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