過去作りっぱなしだったTangban W4-1320SIFを使った三角スピーカー。
もう三角にしたいだなんて~言わないよ絶対~ Tangband W4-1320SIFでスピーカーを自作しました | 徒労日記
サラウンドに繋いだまま数年放置していたのだけど、最近「音が良い」と評価する記事をいくつか発見。
すると途端にその音が気になりはじめて・・・と我ながら現金なものです。
当初の密閉型
もともとエンクロージャの容量が取れないため、密閉型で制作していました。
まずはそのままPCのメインスピーカーにして聴いてみます。
フルレンジ1発ながら、中~高域まで綺麗に出てます。特に中域のツヤ・肉感はニアフィールドで聴くとハッとするほど。
でもやっぱり低音が圧倒的に足りない。
バスレフ型へ
とりあえず開口
低音の増強を目指してバスレフ型に構造変更することに。
でも容量が3.2Lしかないし、ポートのサイズをどれくらいにしたらいいものやら?
ググって参考にさせていただいたのがこの動画。
ダクトのサイズと長さを色々変えて視聴されています。
この中で一番低音のバランスが良かったのは直径40mm、長さ90mmの時。
直径40mmの円面積は三角形にすると短辺49mm長辺70mmの二等辺三角形。
とりあえずその穴だけ開けて視聴してみます。
一気に低音が出るようになりました。
が、なんだか音がダブるような、ぼやけた音に悪化。ダクトから低音以外の余計な中域まで出てきているような。
いくら低音が出てもこれではね・・・
ちゃんと?バスレフポート
やっぱり必要か・・・ と観念してバスレフポートを作ることに。
全長90mmにしたいので、板厚t=18mmを抜いて72mmの仕切り板をMDFの端材で作成。
面倒な斜め切断もこの厚さのMDFなら余裕。
調整の可能性も考えてマスキングテープで仮止め。これで効果あるか不安だったけど・・・
即わかりました。格段に良くなったと。
圧倒的な中域のリアリティ
完成したスピーカーの特徴を一言で書くと「圧倒的な中域のリアリティ」。
少し大げさだけど、我が家にある自作・製品の全スピーカーの中ではこれが一番です。
バスレフポートを取り付けた事で、中域のモヤモヤ感が一気に解消。密閉型にあった音のツヤが復活しました。
そして当初の目的だった低域もプラス。中高域のバランスを崩していないのはバスレフポートの設定が当たりだったのかもしれません。
自分の中では一発で合格の鳴り方です。
ユニットを耳の高さにセットし、ニアフィールドで聴くと頭の中に広がる音場がヤバい。
テナーサックスのリードが振動しなくなる、直前のかすれ声のような音も聞き取れました。
こうなってくるとちゃんとした設計のエンクロージャーで聴いてみたいなぁ。