ディスプレイの付属カードリーダーからUSB3.0の高速カードリーダーに乗り換えた話と、Raspberry Pi 2用の新しいxbmcディストリ”osmc”のお話。
Anker AR200
最低限にして十分
USB3.0カードリーダーはAnkerのAR200にしました。Amazon専売だけあってシンプルなパッケージは相変わらず。
MicroSDカードを挿した所。男性の親指大の大きさの為USB3.0コネクタが隣り合っている場合は塞いでしまいそう。延長ケーブルなどは別途用意する必要有り。カードの抜き差しもラッチなどは無くシンプルにつまむだけ。
Read/Write
ラズパイ2用に買ったSUMSUNG microSDHC UHS-I Cardを挿し、構築(?)したXubuntu環境をバックアップ。結果、約31GBのファイルができるまで16分12秒。ディスプレイ内蔵のカードリーダーでは8MB/sしか出ていなかったので5倍の高速化となりました。
ライトの場合はさらに70MB/s~80MB/sものスピードが出ました。SAMSUNGのカードもAnkerのカードリーダーも期待通りの性能を発揮しています。
xbmcベースのosmc
せっかくSAMSUNGのSDカードを入れ替えて遊べる様になったので、Downloads | Raspberry Piに登録されている新しいパッケージ、osmcを試してみました。ラズパイ2の発売当初なかったxmbcのARMv7バイナリも現在はOpenELECと共に公開されています。
osmcはxbmcから改名(?)したkodiベースのOpen Source Media Center。前に使ったRaspbianはHelixなど別のパッケージへ開発を移行したみたい。
OSMC » Disk imagesから”Raspberry Pi 2″用の”RC”版をダウンロードして.gzを解凍。出来上がった.imgをWin32DiskImagerで書き込みました。起動すると初期インストールが始まります。初期設定画面でJapaneseを選ぶとフォントがない為表示が化けるので注意。最初はEnglishで進みましょう。
シンプルなメイン画面。”My OSMC”というページ以外はxbmcと同じ構造をしています。
日本語表示
日本語表示に対応させるため、SSHでいじります。SSHのID/PASSはosmc/osmcでした。デフォルトのスキンのフォントをしているファイルは”/usr/share/kodi/addons/skin.osmc/16×9/Font.xml”。主に使われるフォントを調べると
osmc@osmc:/usr/share/kodi/addons/skin.osmc/fonts$ grep ttf /usr/share/kodi/addons/skin.osm c/16x9/Font.xml | uniq -c 4 <filename>OpenSans-Regular.ttf</filename> 8 <filename>Roboto-Light.ttf</filename> 1 <filename>Arial.ttf</filename> 4 <filename>OpenSans-Regular.ttf</filename> 8 <filename>Roboto-Light.ttf</filename> 4 <filename>OpenSans-Regular.ttf</filename> 8 <filename>Roboto-Light.ttf</filename> 4 <filename>OpenSans-Regular.ttf</filename> 8 <filename>Roboto-Light.ttf</filename>
“OpenSans-Regular.ttf”と”Roboto-Light.ttf”の2つ。
これをRaspberryPi x Raspbian x XBMC x iPadリモート x 温度ロガー x TS再生徒労日記 | 徒労日記と同じく、Miguフォント : M+とIPAの合成フォントで置き換えます。
.ttfファイルを/usr/share/kodi/addons/skin.osmc/fontsにSCPなどでコピー。その後は 適当にシンボリックリンクでMiguフォントを使ってもらう様にします。
cd /usr/share/kodi/addons/skin.osmc/fonts mv OpenSans-Regular.ttf OpenSans-Regular.ttf.old mv Roboto-Light.ttf Roboto-Light.ttf.old ln -s migu-1p-regular.ttf Roboto-Light.ttf ln -s migu-1p-regular.ttf OpenSans-Regular.ttf
これで日本語メニューやファイルが使えます。
osmcのポイント
基本機能はxbmcから継承。一番のポイントはALSAが最初から入っている為、USB DACに対応している点。
あのLAXMANのHPAがついてくる!?Stereo 2013/1月号が届きました徒労日記 | 徒労日記で書いたLAXMAN LXU-OT2も挿すだけで認識しました。USB DACの他、GPIO+I²Sポートで動作するドーターカード・タイプのHifiBerry(たぶんPCM5102A)にも対応しています。同様にPCM2704搭載のOlasonic特製の『USB・DAC付デジタルアンプ』もスピーカー増幅混みで動作OK。写真は自作USB HPAをつなげている所。オプションでmax_usb_currentを有効にし、Ankerの40W USBアダプタで給電しないと安定して動きませんでした。iPad用のUSBアダプタじゃ足りないみたい。
前述のmax_usb_currentの他、MPEG2ライセンスもGUIで設定可能。ReadOnlyのファイルを書き換えなくていいのは楽。
Wi-FiもEnableにすると追加ファイルを取得して有効にしてくれます。なぜかCorega CG-WLUSB300GNMでは接続までいけなかったけれど。
IPアドレスにブラウザでアクセスするとシンプルなリモートコントロールUIが出てきました。
このフラットデザインなんてクソクラエみたいなボタンがいい。ハードウェアリモコンにも多数対応していました。
以上、Windowsへのアクセス(smb)が今ひとつだったりするものの、.tsも表示できるしやれる事は多いし、なかなか面白いパッケージです。次はOpenELECも見てみようかな。
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