最近活気のあるRyzenプラットフォーム。
それに乗ってみたくて久しぶりにリビングサーバをAMDで組み替えました。
(もうリビングには無いけれど、過去記事との整合のためこう書きます)
CPUはAMD Ryzen 3 3100
元々、各メディアで話題になっていたRyzen 3 3300Xを予約発注していました。
しかし一月待っても出荷されず。
遅きに失するとはまさにこの事。
その後プレミア価格がついてしまい、価格は13,980円→19,480円と高騰。
もうRyzen 5 3500買えるじゃんソレ!!?
ということで、3300Xは断念。Ryzen™ 3 3100 | AMDにしました。
Amazonで13,311円。
3300Xとの性能差は明確ではあるけれど、価格1.5倍となれば腑に落ちます。当初は2,000円差だったから騒がれていた訳で。
家庭のサーバ用途なら、一時的なピークパワーよりも24時間の発熱が少ない方が好ましいでしょう。
ASUS TUF GAMING B550-PLUS
そして今回の組み換えキーアイテムになるのがB550マザーボードです。
- 長く使うので最新のB550チップセット
- M.2スロットが2個あること
- PCIeスロットは多いほど良い(ATXマザー)
- 2.5GbE NICを搭載
- できたらSPDIF端子がある
という条件に見事当てはまったのがASUS TUF GAMING B550-PLUS。
おそらく動き出したらもう数年は組み替える事が無いでしょう。
なので各社高耐久を謳う製品群から、評価の高いTUFシリーズに目をつけていました。
このB550はTUFシリーズの中でも拡張性が一番優れていたこともポイントです。
添付品はマニュアルやツールDVDの他、TUFのデコレーションシールまであります。いかにもゲーミングモデルぽくてイイネ!
今回は8年ぶりにTUFシリーズを触る事になります。
新たにゲーミングをターゲットしながら、ROGシリーズよりもベーシックで高耐久なモデルというスタンスは歴代のままです。
せっかくの最新マザーボード。
面白いので各部をチェックしていきます。。
巨大なVRMヒートシンク
10フェーズのVRMまわりには大きなヒートシンクを装着。
リテールの吹付けタイプのCPUクーラーの風を受けてよく冷えそう。
PCIe4.0 バス周り
ここにはこのマザーボードの特徴が詰まっています。
まず頑丈なPCIe 4.0 x16”SafeSlot”の左にあるのが、B550チップセットの目玉”PCIe4.0 M.2”スロット。
X570チップセットに並び、AMDだけが対応している64Gbps帯域の高速ストレージ用ソケットです。
真ん中のボタン電池の下にあるのが”M.2 TypeE”スロット。
主に無線LANモジュールなどを挿せます。
見切れてる右のパネルは”PCIe3.0 M.2”スロット用のヒートシンク。
目玉のPCIe4.0 M.2側にヒートシンクが無い!と思っていたら、この冷却プレートはどちらのスロットにも取り付け可能でした。
PCIe4.0用SSDは自前のヒートシンクを持つ製品が多いため、こういう構成なのでしょう。気が利いています。
バックパネル
一番左側の鮮やかなポートがUSB3.2 Gen2。
その隣はCPUなしでもFrimUpが行えるというBIOS Flashbackボタン。
USBメモリに”TGB550PS.CAP”というファイルネームでBIOSをコピーし、下段のUSB2.0に挿す事でCPU無しのFirmUpができます(自分メモ)。
オーディオはちょっとイイRealtek S1200Aを採用。末尾がAなのはASUSオリジナル品なのだとか。
SPDIF出力にこだわったのは、この先にAVアンプを繋ぐため。アナログの出力がいくつあっても、コーデックを転送するにはデジタル出力が必要です。
価格もスペックも被ってるB550 AORUS ELITE (rev. 1.0) | GIGABYTEみたいに固定バックパネルじゃないのはちょっと残念。
組み上げ
コアコンポーネントを搭載
SSDはメインからお下がりした、PCIe3.0のSamsung 960 EVO 500GB。
メモリはちょっとだけいいメモリ、Ballistix Elite PC4-28800(DDR4-3600) の8GB×2枚を購入しました。
こう見るとFANコネクタ(水冷ポンプ用含む)が6つもあります。基板スペースに余裕のあるATXらしいところ。
USBのヘッダも豊富にあります。
両サイドの白いコネクタがLEDヘッダー。
アナログが2つ、アドレサブルが1つ。左下のストライブのパターンにもは組み込みのアドレサブルLEDが入っています。
CPUクーラーは3100に付属のWraith Stealth Cooler。
背が低く、コア部分までアルミ製のIntelエントリー品と大差ない構造。ファンの周りが覆われているのが外見上の違いでしょうか。
14年前のHTPCケースに入れる
リビングサーバは2006年から使っているHTPCケース。
今こういうカッコいいケース売ってないからなかなか買い換えられない。
拡張パーツはHDD2本にTVチューナーカードを2枚。
グラフィック用にGeForce GT1030(GDDR5)を1枚、USBの2.5GbEを1つ。
電源はCORSAIRのゴールド電源SF Series™ SF450 SFX PSU。
これで安定時の消費電力は52Wほど。
GT1030は低負荷時に4Wほどしか消費しないため、それを差し引いても48WとIntelの前システムより10W前後消費電力が高いシステムとなりました。
それ以上に各パーツがスピードアップしているので悪くはないと思う。
ツール
最後に今回入れた2つの専用ツールを見てみます
ASUS Armoury Crete
TUFシリーズまたはROGシリーズに向けたM/B設定&ASUSコミュニティツール。
おなじみAURA SYNCのパターン設定や、各データのダウンロード。
ゲームハブやASUSコミュニティへの窓口となります。
”Game Deal”はASUSユーザー向けに、ディスカウントされたゲームタイトルを入手できる。のかな?
Steamのsaleと同価格のタイトルもあり。
AMD RYZEN MASTER
Ryzenのかなり細かいところまでリアルタイムに表示できるツール。
情報がみっちり整然と表示されるデザインが好き。
これを見ると、3100が2つのCCXで構成されている事がわかります。
4コア中1個コアのトップスピードを上げたり、平均して片CCXのスピードを上げたりと細かい制御までユーザーが操作可能。
パーツとしての消費電力が明示されるのもわかりやすい。
動作快調
まだリビングサーバとしてはセットアップと調整の最中。
それでもキビキビ動くし、ネットワークは高速だし、サーバにしておくのがもったいないマシンが完成しました。
正直、今日「Zen2世代のAPU発売!」のニュースを見て、「しまった」と思ったりもしました。
ASCII.jp:Zen2コアAPU「Renoir」のデスクトップ版を突然投入 AMD CPUロードマップ (1/3)
AM4ソケット&TUFシリーズは長く使えるだろうし、3100は廉価でした。
また必要と思ったら買い換えよう。そう思える気軽さはAMDプラットフォームの良さだと思います。