先日、都内で行われたAMD主催のイベント『AMDのデスクトップ向けCPU「FXシリーズ」に関するブロガー勉強会』へ参加してきました。その時の様子と、参加者に配られたAMD Fx-8350とAsus Sabertooth FX990を使った仮想サーバについてレポートします。
第4回 #AMD勉強会
このイベントは「AMDプラットフォームの良さを、Bloggerを通じて広めてもらおう」とAMD自ら行っているものだそうで今回で第4回。イベントの主旨からして、おおよそ当些末日記が当たる道理は無いと思っていましたが、驚くべき事に当選のお知らせをいただきました(しかもspamフォルダに入ってしまい前日までシカトしてた)。まずはAMD並びにイベント関係者各位にこの場にてお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。
そして私が当選したことで「参加はページビューによって決められているわけではない」事を自ら証明してしまいました。「アルファブロガーじゃないし」という方も奮って参加申し込みされるといいと思います。
会場は最近リニューアルし話題の東京駅、そこへ隣接する素敵なビルへ引っ越したばかりという日本AMD株式会社の会議室。席に座ると立派なお弁当となにやら巨大な包みが!
まずAMDの方が刷新されたFXプラットフォームの改良点、セールス上のポイントなどをジョークを交えながらプレゼン。その後、過去のBulldozer Moduleへ変化したCPUブロックダイアグラムなどの濃い話。そして何度も名前を間違えられる「エイスース」さんから参加者に配られたマザーボードの紹介がありまして、最後にAMD=Hoppyという位置づけ(たぶん)からTokyo Game NightというLAN Party主催者のトークで〆られた濃い2時間でした。
参加者の7割位は私服の方でしたが、自分のようにスーツで会場直行な人も居ましたね。
AMDの推しはなんだろう?
参加者にお土産かつお題として渡されたのは何やら特別管理品らしいAMD Fx-8350プロセッサーとAsus Sabertooth FX990 R2.0マザーボード。プレゼンの場や多くの記事で引き合いに出されていたのはIntel Core i5-3570kプロセッサな訳ですが…
AMD FX-8350 | Intel i5-3570K | |
コアの数 | 8 | 4 |
スレッド数 | 8 | 4 |
動作周波数 | 4.0GHz | 3.4 GHz |
ブースト時の最大周波数 | 4.2GHz | 3.8 GHz |
キャッシュ容量 | 8 MB | 6 MB |
リソグラフィー | 32 nm | 22 nm |
最大 TDP | 125W | 77 W |
うん、結果は火を見るより明らかなんだ。
全ての数値では勝っているものの、プロセスルールとか最大TDPまで数値が勝ってしまっています。結果、単純な消費電力やトップスピードを競われてしまうと、FX-8350には少々分の悪い勝負に。では、それを超えて押し出せる今回のセットの魅力はなんだろう?
そこで決めたテーマは
「2万円で買える物理8コアCPUで仮想環境を構築」
ポイントは二つ。
- FX-8350なら物理8コアでも2万円でお釣りがくる。そう、AMDならね。
- Sabertoothは高耐久試験をクリアしたMILスペック。365-24稼働もいけるのでは?
Intelの一般向けラインナップに物理8コアという製品は無く、8万円↑のIntel® Core™ i7-3970X Processor Extreme Editionでも6コアです(スレッドは12)。仮想環境においてはコア数が実行できるインスタンス数に比例するため(オーバーコミットを考慮して)、安価に大量のVMを実行させたい人には良いのでは無いでしょうか。
OCへのアプローチは多くの方がやると思うので、そちらにお任せします。
2.については実際にプレゼンでのお話を少し。
ASUS SABERTOOTH 990FX R2.0は同社の”TUFシリーズ”に属します。このTUFシリーズというのは軍規格のMILスペックに合格する為、高耐久の部品を使用し、様々な環境試験を実施しているそうです。テストは振動や埃、湿度(90%)の高い環境での劣化テストの他、宇宙環境の様な高温(85度)と低温(-40度)が急激に切り替わる環境でも行われ、これをパスしています。
普段、秋葉原でマザーの箱を眺めているだけでは分からない情報に、自分は大いに関心しました。この為、TUFシリーズはグローバルでは5年間保証があるそうです(日本では1年保証になっているが、海外のAsus Globalに持ち込めば5年保証を受けられるとの事)。
ASUSは高品位なコンポーネントを提供する事で、自作PCでもTCOを高めていきたい。そんな狙いがあるそうです(ここ大事!) プラットフォームは2年ペースくらいで変えるのが普通と思っていた自分には、ASUSにこの考えがあるのはちょっと意外でしたね。バンバン買い換えて欲しいのかと思っていました。
もちろん信頼性の他、OCには欠かせない高機能なデジタル制御電源とセラミック放熱機構、10カ所の温度センサーなど実用の機能もそろっています。グラフィカルなUEFI BIOSは項目も多く、自分の使っていたMSI P67-GD55と比べると進化しているなーと感じましたし。
長くなったので続きの制作は次の更新にて。
最後にASUSの広報さんが大いにアピールしてた、新しい呼び方「エイスース」をすり込む動画をご覧ください。