我が家の除雪機はハイガー産業が発売するHG-K6560B(今年からC型にマイチェン)。
使い始めてはや5シーズン目です。昨年点検した際、オーガ(回転部)駆動用のVベルトの削りカスが山になっている事を発見。滑っているのかなんだかオーガが回ってない現象も起きていたため、セルフで交換しました。その自分メモです。
Vベルトと仕組み
この除雪機の構造は素人でもわかるほどシンプル。
エンジンからの出力軸とオーガを回す大きなプーリーにかかっているのが今回のVベルト。
- オーガ回転ハンドルを握る
- ワイヤーでアイドラプーリーがベルトに押し付けられる
- ベルトのグリップ力が上がり出力軸とオーガ用プーリーが連結される
という仕組み。これが滑れば、雪の掻き込み&飛ばし能力が大きく落ちる大事なパーツです。
ベルトはメーカーショップにて「HG-K6560(655)除雪機 Vベルト LB4L-885 部品番号03-20【 パーツ 雪かき機 】」を購入。何の変哲もないただのベルトです。
分解交換
まずはカバーを10mmボルト2本ではずす。
アイドラプーリーを外します。シャフトのメタルカラーが脱落するので注意(自分は落とした)。
後の作業の邪魔になるため、オーガ用ハンドルとワイヤーを外しておきます。
いよいよボディの前後をつなぐ6本(左右3本づつ)のナットを緩めます。外すと車体が逆への字に折れた形になるため、中心部下部に当て木を敷いておきます。
バッテリーケーブル、シューター回転ハンドルに気をつけながら、後部側から少しづつ離して行きます。
オーガ部の大きなプーリーからベルトを外す際、写真では見えづらい2箇所のベルトガイドが邪魔でそのままでは外れません。
緑丸のガイドはナットを緩めてベルトを外します。赤丸のガイドはアイドラプーリーの軸がある可動プレートの一部。オーガ用ワイヤーで引っ張られるのと同じ方向へ上部を強く押し付けると、ベルトが外せるギリギリの隙間が空きます。かなり力が要るので体制に注意し、車体がずれないように準備が必要。
右が外したベルト。摩耗はあるもののヒビや裂けはナシ。
あとは逆に組み付けるだけなのだけど注意点有り。
一つはボディの再結合。前後をバラすのは楽だけど、結合するのは大変。後部をひっくり返らない様注意しながら前進させ、6本のボルトを穴に入れます。前部と後部はナットを締めて引き寄せるのではなく、予め引き寄せておく必要あり。ナットで無理やり寄せるとフレームが曲がってしまいます。
二つ目はオーガ用ワイヤの噛み込み。
前後の結合に夢中になっていると、上でワイヤがミニプーリーに挟まれている事に気づきませんでした。まったくスペースに余裕がないので注意が必要。
最後に試運転をして完了。ダイレクト感の戻ったしっかりとした動作になりました。
13mmのボルト&ナットが多用されていて「そんな珍しいサイズのスパナ2本も無い!」と焦ったら実は2本ちゃんと添付されてたり。メンテまで見込んで付属品に工具セットをつけてくるハイガー偉い。