少し前、リビングサーバ(もうリビングにないけど)のバックアップを処理してるCrashPlanについて、開発元からお知らせが届きました。
Dear CrashPlan® for Home User,
This is a reminder that after October 22, 2018, the service will no longer work. This means that any data that you backed up using the free version of CrashPlan for Home will be inaccessible and you will not be able to back up or restore files, even to local folders or friends’ computers.
つまりは、無料のサービス提供を終了し、課金モデルに変更するとのお知らせです。
「個人がローカルで使うなら制限なし」という太っ腹アプリでしたが、ビジネスモデル転換の時なのかもしれません。
代わりのバックアップアプリ
そこで思い当たったのがEaseUS Todo Backup Free。
数年前に「レビューしてみませんか?」ってお誘いを頂いたものの、いかにも中国メーカーぽくて聞いたこともないアプリにバックアップを任せたくなくてスルーしていました。
今回試すにあたってもそのあたりの情報、マルウェアが入ってないかなど調べています。一時期内包するAgent.exeがアンチウィルスに引っかかったようですが、その後クリーン判定を受けたようです。それ以外のマイナス話題は特になし。
インストールも念の為ESETのファイアウォールを対話モード(新規の通信があるとポップアップする)にして行いました。結果はインストールから最初のバックアップ実行まで通信の検出なし。とりあえずは使って問題なさそうです。潜伏期間とかあったら流石としか言いようがないけど。
無料のFREE版はHome版の機能制限版。スケジュール機能や特定ファイルの除外がロックされているため、これまでの様に使えるか気になります。
システムボリュームの丸ごとバックアップ
これまでCドライブのバックアップはWin10の機能、というよりWin7の遺品みたいな「バックアップと復元」=ベアメタルバックアップでとっていました。
いつ無くされてもおかしくない雰囲気なので、こちらに引っ越せたらスッキリします。
設定はメニュー2個目のシステムバックアップをクリック。
基本はそのまま実行を押すだけ。
バックアップフォルダはインストールの際に指定し、プランごとにサブフォルダが自動的に作られます。
バックアップのオプションで取得を毎月1日と15日、10時からにしました。なんだ、スケジュール運転できるじゃん。特定イベント時の取得(シャットダウン時等)ができないだけの様です。
方法は「完全」「増分」「差分」が選べ基本は増分バックアップ。月初は完全バックアップをとり、そのイメージを指定個数保持する、という凝った設定も選べました。
スケジュールについて全く問題なしです。
Free版でもリカバリ起動媒体がつくれます。
USB,CD,ISOファイル自由に作成可能。いつかこれを使ったリカバリテストは試してみようと思っています。
サーバフォルダのバックアップ
リビングサーバのキモである2TBのデータファイル。こっちは録画フォルダ等を省くため「ファイルバックアップ」でジョブを作りました。
フォルダを一個づつチェックして選べるので特定ファイルの除外は無くてもいいかなと思います。*.tmpとか多少あっても気にしない。
面白いのは「ユーザー定義」ではなく「種類」を選ぶと、メディアタイプ=拡張子でバックアップできます。ブラックリスト方式は有料でも、ホワイトリスト方式は利用可能というわけです。
さらに圧縮率を標準から中にあげて実行したところ、28時間かけて1.5TBのバックアップが完成しました。
というわけで希望ファイルのバックアップについても問題なし。
無料で使えるバックアップの定番なるか
CrashPlanでやっていたことはFree版のEaseUSでも問題ない、ということが試してみてわかりました。あと心配なのは信頼性と情報漏えいくらい?これについては長く使ってみるしか無いのでこのままいってみます。
問題ないようならメインPCにも入れて、我が家のバックアップをこれに統一しようと考え中。
有償のHome版はサポート窓口とOutlookなどのメールソフトバックアップ、他のPCへのバックアップ・リカバリを備える様です。Symantec Ghost的な使い方ができるのかもしれません。同じPCに対してのドライブ・パーティション・システムクローンはFree版でも選択可能。
さらに上位のWorkstation版ではP2V、V2Vバックアップ、テープメディアなどに対応しています。