コストコで気になるものが売られていました。電子錠です。
ドアを模したデモセットが展示され、色々と実際の施錠などを試せる状態で販売されていました。こんなものまで店頭売り?と見た時は思ったものですが、これならリフォーム屋のカタログだけで選んだり、ネットのレビューを信じて買うよりよっぽど確か。なにせ自分の家を守る要所になるのだから。
セリュール プレミア
売られているのはSerrureという会社のPremia。自分にとって聞き慣れないメーカーですが、女性社長が近年立ち上げたベンチャーの様です。
人気の「オートロック電子錠」を開発した元OL社長に聞く | 女子SPA!
その電子錠メーカー「セリュール」は、2009年設立のベンチャー企業。販売を担当してるコマニー(パーテーションのトップメーカー)のショールームを訪れると、セリュールの長島理恵社長が出迎えてくれました。
「姉御」と呼びたくなる気さくなキャラの長島さんに、まず鍵市場について訊くと、のっけから常識をくつがえすデータが!
「住宅への侵入窃盗事件でいちばん多いのは、実は『鍵のかけ忘れ』なんですよ」。
警察庁によると、住宅への侵入窃盗は年間6万938件(平成24年、認知件数)。そのうち、鍵をかけていない「無締り」が4割以上なのです(集合住宅43.2%、一戸建て46.0%、平成23年)。次に多い「ガラス破り」が3割台。一方で、「ドア錠破り」「施錠開け」は、合計で3~4%にすぎません。
つまり、「こじ開けられない鍵」よりも、「かけ忘れない鍵」のほうが防犯には10倍も効果的というわけ。
新しい鍵メーカー、と聞くと信頼性が心配ですがコマニー株式会社が工事手配を行い、認定技術者が取り付けを行うことで24時間サポートがついてきます(認定技術者に取り付けを依頼しない場合は保証がつかない)。
本体価格は34,800円。これに工事費が15,000円。見かけて約一年、悩みつつも値段はずっと変わらず。そうして昨年の12月、「我慢の理由が値段なら買え。」という格言に従い買ってしまいました。
FOBキーというのは車のイモビライザーみたいなもので、持っていればパネルにタッチするだけで鍵が開くというPremiaの目玉機能。また近づくだけで自動的に解錠するモードも有ります(電池は減りやすくなる)。10円玉サイズで標準で2個付属するほか、追加で購入も可能。
取り付け完了
添付の申し込み要項に従って予約し約10日3人の工事業者の方が来て取り付けてくれました。
我が家はもともと上下にシリンダー錠がついていたため、上のシリンダーを引き抜いて穴を流用してもらいました。北海道のせいか扉枠が厚くスペーサーなどでだいぶ苦労されていたようですが、概ね2時間ほどで作業は完了。
タッチパネル側は薄くシンプル。高級感のある仕上がりな他、穴の位置を予見させないデザインなのも防犯装置としての機能の一つだと思います。
ただ「剥がせる」と書いてあった表面の保護ビニールがどうにも剥がれない。イキナリ傷だらけに見えるのでなんとかなりませんかね。
FOBキーは鞄の財布に入れたままでも反応。持っていなければテンキーが点灯し暗証番号入力モードへ。静電式なのでスマホ対応手袋ならつけたまま解錠できるので冬でも不便はありません。
こちらが室内ユニット。電池4本が入る為かなりゴツい。
プッシュボタンで開閉するほか電池切れの際はツマミノブを起こして捻れば手動でも解錠できます。十数cmではありますが室内からでもFOBキーは届くため、玄関先でのキー保管場所はある程度離さなくてはなりません。
安心と便利への対価
今までは一度解錠すれば開きっぱなし。なので急に家がオートロックになるというのは面倒なところもあるな、と思うことは有ります。常日頃鍵をかけている人からすれば随分のんきな話だとは思いますが。
ただ在宅中でもスニーキングミッションをこなしていく泥棒も要るんだとか。
電子錠があれば玄関へのこまめな施錠を肩代わりしてくれる上、うっかりした「鍵のかけ忘れ」も防げます。ピッキングされない、というのも大きな安心感がありますね。
さて、今回のPremiaを買う前に検討してた製品があります。
タッチパネルを見る限りとても似ているこの製品。しかしお値段は約2/5と格安(2016/02/18現在14,000円)。機能もなんだか似ているような。下にある非常用9V端子とか。ただSUMSUNGはFOBキーではなく、非接触式カードでタッチしてあけるタイプの様です。
この値段で買っても取り付けも保証も自分次第だし・・・と思うとPCパーツのようには思いきれず、安心代としてセリュールを選びましたとさ。