前回のレビューから毎日通勤のお供にしているTaoTronicsのTT-BH052。今回TaoTronicsさんから「最新完全ワイヤレスイヤホン」レビューをオファーいただいたので飛びつきました。どんな違いがあるのか、TT-BH052と比較しつつ書いてみようとおもいます。
TaoTronics SoundLiberty 53
SoundLiberty 53 – True Wireless Earbuds | TaoTronics
AirPods – Appleに代表される「うどん型」のこのイヤホン。
5,000円クラスのTT-BH052に対し、4,000円クラスになるようです。
Model No.は”TT-BH053″ですが今後はTT-BHxxxという表記からSoundxxxxというシリーズ名に切り替えていくようですね。
開封
お店に並ぶような綺麗なパッケージ。茶箱じゃありません。
内容物はTT-BH052とほぼ一緒。
3サイズのイヤーピースにMicroUSBケーブルと日本語込み説明書。
052との見た目の違い
ケースはラウンドデザインでコンパクトになりました。
多角形カットをモチーフにした052と正反対。
ケースは小さいけれどイヤホン本体は一回りおおきめ。耳に入る角度も異なります。
053はシック&コンパクト
LEDは控えめのよりシックなデザインに変わっています。
カバーを開く凹みのすぐ下に小さく4つ見えるのがバッテリーインジケーター。
052にあったモバイルバッテリー機能はナシ。
それに合わせケースのバッテリー容量も3350mAh>650mAhへ。
ただイヤホン本体のバッテリーが増えているので単体5時間再生、ケースと組み合わせると40時間再生と十分な容量があります。
コンパクト&軽さを重視した設定。
使用レビュー
写真もそこそこに早速使ってみます。
装着感
うどんボディは見た目以上にホールド感高し。
ハンズフリーで話したり、なにか食べたり、口を動かしてもフィッティングが変わりません。
耳に差し込んだ後、前面に一捻りすること穴とイヤーピースがフィットするのは052と同じ。
奥に入りすぎると低音ばかりになってしまうので、アレ?と思ったら少し戻して調節します。
操作性
操作のアサインが見直され、使いやすくなりました。
ワンタップが一番使う音量調節に割り当たってたのは嬉しい変更です。電車に乗り込んだ時とか、スッと音量を下げられそう。
052で勝手に呼び出されて困ったSiriは長押しになったため、誤操作は減ると思います。
早送り/逆送りはタップ3回。いきなり3回同じ場所押すのむずかしい!と思ったらいい方法発見。棒(うどん?)の部分を親指中指でつまんでから人差し指でタップすれば簡単。
音質
さて注目の音質
一言で表すと「エネルギッシュ&重低音」
完全ワイヤレスとは思えない、密度の高い骨太な低音。
TT-BH052がバランスのいいBA的な鳴り方とすれば、SoundLiberty 53は筐体を震わせる、まさにダイナミック型の鳴り方。
ただし。歯に衣着せず書くと、この低音は自分には盛りすぎ。
曲によってメリットともデメリットとも取れるブーストぶりです。低域の少ないクラシックやジャズなら、支えがしっかりとし量感よく聞こえます。ウッドベースとかすごくいい。
でもロックやEDMなんかではうるさい・・・。バスドラムがドコドコする曲は辛いですね。
そんな低域に隠れてしまいそうですが、このイヤホンの魅力は中域から上のリアルさ。
いつものヘッドホンで聞こえている音の、さらに表面のディティールまで表現するような描写力があるんです。4,000円なのに。ワイヤレスなのに。
実際このイヤホンで初めて「あ、この曲ここでミキサー絞ってたんだ」という事に気づいたりもしました(Gretchen ParlatoのAll That I Can Sayにて)。
そしてライブ感といいますか、音場の広さもこのイヤホンのポイント。
Vo.の呼吸のゆらぎを感じ取れる近距離から、ライブハウスそしてホールまで空間の広さ、空気を表現できています。
低音が何とかできたら満点
書いておいて褒め過ぎかなーとも思いますが、本当にいい。中域より上は。
冷静に考えるとユニットの性能もさることながら、遮音性の高さが描写力を強く底上げしている気がします。
それだけに低域バランスが残念で勿体ないのだけど、この中高域が惜しくてどうにかできないか?ってイヤーピースとかフィッティングとか色々お試し中。これで改善できたら化けるかも。
そんなの全然気にしないから完全ワイヤレスでも低音の波にモミクチャにされたい!そんなあなたは即SoundLiberty 53をどうぞ。