長らく使ってきたJPT-1とSennheiser HD229のセット。
ケーブルの接触が悪くなってきたので、そろそろ次のオーバーヘッドなヘッドホンが欲しい。
そう考えていたところ、TaoTronics Bluetooth ヘッドホン TT-BH22を試してみないか?とオファーをいただきました。なんという渡りに船。
TaoTronics TT-BH22
TT-BH22 Active Noise Cancelling Bluetooth Over Ear Headphones
何種類かのBTヘッドフォンを展開するTaoTronics。
その中でもTT-BH22は最近主流のラウンド型(Not円形)フォルムを採用し、折り畳んで最もコンパクトにキャリングできる商品です。
セミグロスなボディカラーと悪目立ちしないロゴを持ち、外でも使いやすいデザインとなっています。
他にポップなオールピンク、黒xブルー、黒xレッドのカラバリも有り。
イヤーパッド
自分が一番感心したのがここ。
「スーパーソフトプロテインスキン」と名付けられたイヤーパッドは確かにスーパーソフトでした。
一昔前のビニールレザーにあったカサカサ感はなく、まさしくスキン(革)の様なしっとりした手触り。
クッションは適度な硬さをもっていて、歩きながら使ったり頭を動かしてもほぼズレません。
バンド頭頂部にも同じパッドが使用されています。
ハウジング内側にはわかりやすく大きな「L/R」の表示付き。
L側バンドの根本には点字の様なモールドがあり、暗所でも左右判別が可能です。
スイッチ類
左にはANCのOFF/ONスイッチとインジケータ、3.5mmステレオミニプラグ。
Bluetoothで再生中もミニプラグが差し込まれるとそちらが優先されます。
右にはマルチファンクション(再生、停止、発信など)、早送り(ボリュームアップ)、逆送り(ボリュームダウン)各ボタンとMicroUSB充電ポートが並びます。
充電しながらでもノイズキャンセリングは使用可能(ミニステレオプラグ入力のみ。Bluetoothでは止まる)。
PCのUSBポートから充電すると盛大にノイズが流れ込むので、ちゃんとしたUSB充電器から取りましょう。
CSR8635
搭載されているチップはミッドレンジクラスのCSR8635。
- Bluetooth Version: Bluetooth 4.1
- Bluetooth Profiles: HFP v1.6, AVRCP v1.4, A2DP v1.2, DI v1.3, HSP v1.2
- A2DP multipoint support: 2 A2DP sources
- SBC, MP3, AAC and Faststream decoder
残念ながらaptX(HD)には非対応だけれど、AACに対応しているのでずーっとiPhoneなワタシ的には問題なし。
使ってみた
サウンドは?
ANC(アクティブノイズキャンセリング)のOFF/ONで音像が大きくかわります。
まずオフの状態。
低音が強く、中高音は膜のかかったような音。随分濁るな?と最初思ったんですが。よく考えると「ANCをOFFにする時=外の音を聞きたい時」だからあえて音楽を曇らせてあるのかも。
そう考えるとこのヘッドホンは使用中のANC ONはほぼ必須といえます。
オンにすると音質も一変。
絞られていた中高音には艶が乗ってバランスが取れた音になります。本領発揮というところでしょうか。
低音と残響が強めで、音場を広く感じるチューニングです。
原音再生ではないけれど、ANCを使って屋外でも好きな音楽をたっぷり味わえる。そんなヘッドホンになっています。
装着感は?
自分は頭が大きめですが、側圧は全く気になりませんでした。
試しに3時間くらい装着してPCゲームをプレイしても痛くなりません。メガネ(のツル)の上から装着しても大丈夫。
本当に優秀なイヤーパッドです。
冬に使うと耳が温かいのも北海道民にはポイント高い!
あとはJPT-1と違って選曲、ボリュームコントロールが出来るのはやっぱり便利。再生停止しかできないのは何かと不便でした・・・
ノイズキャンセリングの威力は?
初めてANCヘッドホンを使いましたが思った以上の効果に驚いています。
3万円くらいのB○SEなら「そりゃね・・・」となるけれど、5,000円クラスのヘッドホンでもここまで効果があるとは。眼の前で発生している騒音が、画面の中で鳴っているように薄く感じます。特に低域を強くカットする模様。
乗り物での移動中に効果的なのはもちろん、ゲーム中のメインPCやノートブックなどが発生する高回転なファンの音なんかはほとんど消えます。外したときに「こんなに音してたのか!」と思うくらい。
屋外はもちろん、PC前でも常時使ったらいい。そんなヘッドホンです。
動画&クーポンコード
最後に、レビューをまとめた動画を作りました。
2020/02/20 追記
現在Taotronicsからオーバーイヤータイプのヘッドホンはなく、インイヤータイプが主流となっています。