自作キーボードへの第一歩。 #Claw44 を組み上げる。

自作キーボードへの第一歩。 #Claw44 を組み上げる。

少し前の記事で気になったと書いた🦇ふく🦇 (@yfuku_) さんが制作された自作キーボードClaw44
結局年末のお休みに向けてポチってしまい、年越し前に作ってしまいました。

Claw44

自作キーボードとは、とか40%とかそういう細かい話は今回割愛。
数ある自作KBキットの中で、Kinesis Advantageと同じく親指のキー配置に拘っているのでこれに決めました。
入手はpixivが運営する個人クリエイター向けの販売サイトBOOTHにて。

絵描きさんのグッズ販売サイトとばかり思っていたら、モノの販売もあるんですね。

制作の手順も「Claw44ビルドガイド – yfuku blog」が公開されているのでとてもわかり易い。製作時のイージーミスを防ぐようなハード設計、手順書になっていて、同人ハード(古い言い方・・)の域を超えて非常に完成度の高いキットと関心しました。

お買い物

今回の買い物はこちら。

合計 17,500円

BOOTHと遊舎工房で揃えました。キースイッチの値段をAliexpressと比べても遊舎工房は割と安いと思います。
キットもここのパーツをガイドしてる(OLEDとか)ので合わせたほうがトラブルが無さそう。

自作キーボードでは重要なキーキャップは今回見送り。
外したErgodox EZの余りでとりあえず組んで、配列が慣れそうなら“3D” キーキャップセットなどをオーダーするつもり。

キースイッチは職場で使ってるCherry MX Brownを基本に選考。
迷った末、Kailh Speed Silverが好感触だったため重さの近くタクタイルなPurple軸に決定。Brownが55cNで、Purpleが50gF。55cNは変換すると56gFらしいのでちょっと重いそうな。

制作は楽しい

部品が揃った29日、製作開始。

先に書いたとおりキットとして市販品に負けてない、というより秋月のキットより優しい作りです。
たとえば44本あるダイオードの足を曲げるのも、3Dプリンタで出したと思われる足曲げガイド=リードベンダーが付属します。

同じく44個取り付けるキースイッチソケット。
ランド側の予備ハンダを直前に温めてからパーツを乗せ、横から端子のUの字にコテ先を差し込みます。少しするとシュッと半田が溶け、パーツがPCBに密着します。

一通り組み上がったところでビルドガイドの通りテスト。
が、しかしOLEDに何も表示しない??というよりUSBデバイスとして認識されない。

ProMicroの電圧や半田ミスをチェックしたけど原因がわからず。
結局🦇ふく🦇 (@yfuku_) さんに直接アドバイスいただき、ファームの焼き直し(後述)で動きました。

 

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ファーム書き込んで動いた! #claw44

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動作確認後、外装になるプレート類をネジ締め。
そして一番の楽しいフェーズ、キースイッチの差し込むところ。
アクリル板の精度も高く、スイッチがパチっとはまります。

ファームが書けた時点で深夜2時。
しかし我慢できずキーキャップのはめ込みをはじめる・・・。

 

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この時間からこれやるのか…w

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年末休み最高か。
そして翌朝親指のキーキャップなどを調節して完成。

無刻印のキーキャップがなかったので英語キー以外は適当です。
親指の感触を考えると写真の6,7のキーも斜めキーにしたいけど在庫なし。

ファームウェアカスタマイズ

完成してから準備しようと思っていたファーム書き込み環境。
しかし前述の通り製作時のトラブルで慌てて手をつけることになりました。

環境構築

以下のサイトを参考に準備をします。

手順に従いMSYS2をダウンロード、最新化。そしてQMK_Firmwareのダウンロード。しかし今度はMakeしたところでエラーを吐いて止まる。
結局DZ60のファームウェアをmakeできない – 蟹好きのメモさんが書かれている通り、lufaディレクトリがすっからかんなのが問題でした。

へ行き、Clone or DownloadからZipでダウンロード。
中身を丸ごとC:\qmk_firmware-master\lib\lufaの中に放り込み、再度チャレンジ。

make claw44:default

通った!

ファーム書き込み

あとはこれをProMicroへ書き込む。
\qmk_firmware-master\keyboards\claw44\keymaps\default\keymap.cを参照すると、デフォルトキーマップは左手親指のスペースで”LOWER”ページへ、右手親指のエンターで”RAISE”ページに切り替わる仕組みの様。

そして”RAISE”ページの中に”RESET”があったので、

cd /c/qmk_firmware-master
make claw44:default:avrdude

と入れて待受になってからRESET押し込み。ProMicroが赤く光って数秒で書き込み完了。

MSYS /c/qmk_firmware-master
# make claw44:default:avrdude
Making claw44/rev1 with keymap default and target avrdude

avr-gcc.exe (GCC) 8.3.0
Copyright (C) 2018 Free Software Foundation, Inc.
This is free software; see the source for copying conditions. There is NO
warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE.

Size before:
text data bss dec hex filename
0 20442 0 20442 4fda .build/claw44_rev1_default.hex

Copying claw44_rev1_default.hex to qmk_firmware folder [OK]
Checking file size of claw44_rev1_default.hex [OK]
* The firmware size is fine - 20442/28672 (71%, 8230 bytes free)
Detecting USB port, reset your controller now..........
Device /dev/ttyS8 has appeared; assuming it is the controller.
Remapped MSYS2 USB port to COM9

Connecting to programmer: .
Found programmer: Id = "CATERIN"; type = S
Software Version = 1.0; No Hardware Version given.
Programmer supports auto addr increment.
Programmer supports buffered memory access with buffersize=128 bytes.

Programmer supports the following devices:
Device code: 0x44

avrdude.exe: AVR device initialized and ready to accept instructions

Reading | ################################################## | 100% -0.00s

avrdude.exe: Device signature = 0x1e9587 (probably m32u4)
avrdude.exe: NOTE: "flash" memory has been specified, an erase cycle will be performed
To disable this feature, specify the -D option.
avrdude.exe: erasing chip
avrdude.exe: reading input file ".build/claw44_rev1_default.hex"
avrdude.exe: input file .build/claw44_rev1_default.hex auto detected as Intel Hex
avrdude.exe: writing flash (20442 bytes):

Writing | ################################################## | 100% 1.55s

avrdude.exe: 20442 bytes of flash written
avrdude.exe: verifying flash memory against .build/claw44_rev1_default.hex:
avrdude.exe: load data flash data from input file .build/claw44_rev1_default.hex:
avrdude.exe: input file .build/claw44_rev1_default.hex auto detected as Intel Hex
avrdude.exe: input file .build/claw44_rev1_default.hex contains 20442 bytes
avrdude.exe: reading on-chip flash data:

Reading | ################################################## | 100% 0.19s

avrdude.exe: verifying ...
avrdude.exe: 20442 bytes of flash verified

avrdude.exe done. Thank you.

当初左右分離してそれぞれ書き込ませていたけれど、実際は両側一気にやってくれるのでその点はErgodoxと一緒。

キーマップのカスタマイズ

この辺りはまだ途上。
自分の体はAdvantageベースに慣れてしまっているため、主に親指まわりを合わせています。

せっかくのx1.25サイズキーにDELを割り当てるのはもったいないとは思うのだけど。
あまり他の環境と乖離しても使い勝手が悪く混乱します。

独特の配置に時間はかかりそう

練習も兼ねて、四苦八苦しながらこの記事をClaw44で書いてみました。
リマップしたことで大分入力速度は上がったけれど、初40%キーボードならではの数字キーや日本語変換操作はまだまだkeymap.cを見ながら入力してます。

そして特徴でもある小指のキーの扱いが難しい。
他のレビューで読んだ通り、aを押そうとしてqと打ってしまう事が多々あります。「ー」なんかは小指の先というより、手を広げて指の腹で押してしまう感覚・・・。

これは親指、人差し指に対して小指側がピーンと伸びるこれまでのホームポジションが染み込んでいるからでしょう。
この「小指もふわっと曲げるホームポジション」が染み込んだとき、Claw44は馴染む気がします。

今のDSAプロファイルだとYやTが遠くもあり、キーキャップをどうするか考えながら少し使い込んでみよう。

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