物理的インシデントにより、13年目に入ったニキシー管時計が壊れました。
まあ長く使えばこういうこともあるさ!
6本あるニキシー管のうち、”時”の10の位を示す左から1本目は完全に点灯不可。
1の位の左2本目は下半分が点灯しなくなりました。
そもそも交換できる?
修理にあたり、「そもそもニキシー管交換できる?」という問題がありました。
使っているニキシー管”IN−14″の足は13本。
その全てのハンダを一気に温めて引き抜く工具なんて持っていません。
この時点で面倒くさい。
でも「ニキシー時計が終わるなんて嫌だ」という一念で工具を購入。
ヒートガンです。
ハンダゴテと異なり、ドライヤーの何倍もの熱風で広範囲のハンダ一気に溶かします。
ただ熱収縮チューブに使うくらいで、恐ろしく利用範囲の狭い商品。
グローブをはめ細いノズルで恐る恐る13箇所のハンダを熱します。
ニキシー管をグリグリ揺らすと少しづつ動き、不安になりながらも最後には引き抜けました。
「これで修理できそう」という手応えを得た訳ですが、
これは判断ミスの始まりでもありました。
問題箇所特定のため対象の2本を入れ替え。
外すのも大変だけど、足を整えて再度穴に入れてハンダ付けするのは本当面倒。
入れ替えの結果、特定どころか半壊だった2本目も完全に点かなくなってしまいました。
どうしたものかと途方に暮れる。
泥沼のパーツ購入
2本の作業にウンザリした結果
「テスト用に新しいニキシー時計基盤を買えばいいのでは?」
と思い立ちました。
ニキシー管の接続がソケット(差し込み)式なので、付替えが楽に思えたので。
これがさらなる誤りでしたね。
6-bit IN14 Glow Tube Clock Module Nixie Clock Audio Accessories With Backlight clock digital USB 5V
クーポンを使って5,818円送料無料。
旧キットから全てのニキシー管を取り外して移植しました。
しかし!
さらに3本が点かなくなり、最終的に5本壊れてしまいました!
取り外す時にどうしてもリード線に力がかかるため、内部で断線してしまったのかもしれない。
ああ、最初から旧キットを直しておけば2本で済んだのに。
と考えても後の祭り。自分の選択だから仕方がない。
ニキシー管を探すことにしました。
新しい時計基盤とニキシー管
という事で買ったパーツの紹介。
6-bit IN14 Glow Tube Clock Module
アクリル板で挟まれたニキシー管時計キットの完成品。
USB-C電源で動いて設定用のリモコン付き。
ほとんどのボタンに機能ないけれど。
ニキシー管は付属しないけどコラムセパレータ(時計の:の表示)用の電球が付属します。
ソケット式だけれど全ての足をここの穴に合わせるのは本当大変。
下から管を照らすカラーLEDもついています
ニキシー管
AliexpressでのIN−14相場は中古で1本3,200円から新品8,000円くらい。
新品ってまだあるんだねぇ。
旧キット買ったときはリトアニア産で6本管がついて12,500円でした。恐ろしく安い。
Used models IN-14 Glow Tube For Clock Nixie Digital LED With Decimal Point
中古コワイのでとりあえず1本購入。
クーポンで微値引きあって3,043円送料無料。
届いたものは確かに中古でしたが、問題なく点灯。
同じ販売会社からさらに追加で4本手配しました。
今度は3,363円x4
チューブ代は総額16,495円となりました。
ヤフオクとかで6本セットを買ったほうが良かったかもしれない。
時計基盤も入れたら22,313円
ずいぶん高級な置き時計になってしまったよ・・・。
4本一気に買った中古IN-14
足が極端に短いのが無いか心配だったけれど割とどれも長め。
足意外には汚れなどもなく、点灯もキレイでした。
復活!というか別もの
6本の足を丹念に揃え、どうにか装着しました。
全部点灯してほっと一安心。
下からのLED照明は面白いけどニキシー管の魅力ぶち壊しなので使いません
定期的に未使用数字電極も光らせる酸化?防止機能付き。
前のキットは時間のズレが大きかったから、今回のは精度上がっていますように。