友人から借りたMarkAudio CHR-70 ブックシェルフスピーカーの音に惚れ、自分もこのユニットでセンタースピーカーも自作する事にしました。何よりコスパがいいから、市販の\30,000↑のセンタースピーカー要らなくなるんじゃないかなと。
設計~購入
Spedでサイズ決定
エンクロージャの自作をする方には有名なツール、Spedでサイズを決めました。 しかし適当です。
CHR-70のユニットデータが入ってないので似てそうなTangBand W4-1320SDで設計。あとはユニット2本での例が無かったのでメーカー推奨エンクロージャ(6.1L)の倍くらい取ればいいかな?と容量を決定。それも現場(お店)で想定した板材が売ってなくてさらにサイズ増加したり。
結局容量は13.8Lと割と大型になりました。
バスレフポートは右側のFrequency Responseを見ながらSystem(黄色)のラインがフラットに近づくよう設定。ポートを伸ばすほどフラットに近づきますが、ピーク周波数がどんどん低くなるので80Hz辺りを目指しています。
MarkAudio CHR-70 v3
ユニットは前回と同じくコイズミ無線にて通販。
購入時は\9,280/ペア。ウレタンパッキンに六角ネジ付き。マグネットは防磁ではなくそこそこの大きさですが、フレームがオールプラスチックなんですね。それでも大分改良されたそうです。
前回買ったTangban W4-1320SIF(Tangband W4-1320SIFでスピーカーを自作しました | 徒労日記)は中域にツヤのある「面白い」スピーカーでしたが、こちらはアルミ・マグネシウム合金のコーンの見た目通り、高域まで頑張るフラットな鳴り方が印象的。
友人から借りた専用設計のエンクロージャではバスレフがうまく補強していて、10cmユニットとは思えない太い低音が出ていました。
板はやっぱりパイン材
ジョイフルエーケーにて。1830x270x19で\2,380。
家では出せない直線が欲しくて加工室でカットして貰ったのになんだかズレてます。ミリ単位の精度は出ないと公言されてはいるものの、ホーマックと較べて材料の起き方からして荒い感じがしたような。人それぞれですかね。
組み立て、音出し
半日で完成
今回自宅ではスピーカー穴を開けるだけなので楽でした。垂直だけ何度も確認しながらボンドで貼り合わせて重石を乗せます。 取り付け穴はPDFに102Φとあるので念のため104Φで空けたら実は98Φでも入るらしくブカブカ。危うく空中にネジを打つ羽目に。 ユニットを取り付け。ネジの一つでも落とすとコーンが凹むらしいのでその点は非常に注意しました。ツィーターみたいに薄い膜なのかもしれません。内部はBELDEN 9497を使って並列につないでいます。4Ωになっても最近のアンプならきっと大丈夫。
9497は好きな音じゃなかったのでこういう工作に使ってたらとうとう無くなってしまったw
そうして完成したのがコレ。
上にあるのは今までのセンタースピーカー、DENON SC-C555SA。いつ買ったかは忘れたけどあまり高くはなかった記憶あり。
モノラル視聴
緊張の音出し。
ソースはいつもの試聴用CD。TX-NR626をDolby Pro Logic IIxに切り替えて鳴らした瞬間、笑いがこみ上げてきました。もう全然違うよねと。
CHR70が超絶に高音質で笑えた訳ではなく、今までセンタースピーカーによってこんなにも影響されていた事を知らなかったから。AUDYSSEYでレベル調整をしているにもかかわらず、すべての音がセンターから出てきている様な錯覚を受けました。
この後スピーカーをセンターだけにし、モードをモノラルに切り替え何本か試聴。専用エンクロージャほど整った音ではありませんが、十分自分が惚れた高域の伸び、中域の艶が出せています。
最後にBDで映画を何本か観て、人物の声の揺れやその場の環境音などが聞こえる事を実感。見てくれは悪くなりましたが、ホームシアターの質感はセンタースピーカーでかなり上がったと言えます。あとはまだ低音の鳴り方がきになるため、試聴しながら吸音材などで調節してみようと思います。