ホスト名やIP、個別設定が書かれた機器一覧表をExcelで用意。そこから装置ごとのコンフィグや出荷伝票など機器ごとのシートを金太郎飴の様に一気に作成する自分メモです。こんなのはみんな自分の便利な様にそれぞれ工夫解決しているんだろうな~と思わないでもありませんが、自分の例として公開しておきます。
機器一覧表
項目名はどんな物でも自由ですが、今回は以下の様なシートを作りました。
シート名:機器一覧
装置別コンフィグ
通信機器のコンフィグはだいたいこんな順番で記述されることが多いと思います。
青の部分はキッティングする全ての装置で同一であり、変える必要が無いもの。
オレンジの部分は装置ごとに違うため、機器一覧を参照して変更する必要があるもの。
そこでまず元になるコンフィグをセクションごとにわけ、シートに貼り付けておきます。
シート名:MasterConfig
セクションごとに分けたのは後から行を増やした際にセルの参照先を修正しなくていいようにです。また各セクションの下も一定行数開けました。水色(ねずみ色?)の行はオレンジの部分にあたる、装置ごとに変更する部分を表しています。
あとはコンフィグが作成されるシートを作成し、セルB1に通し番号を手記入する形にしました。ここを書き換える事で、以降のコンフィグが自動的に書き換わる様にします。
シート名:貼り付け用コンフィグ
通常の行の中身は
=IF(MasterConfig!A3=0,"",MasterConfig!A3)
参照先のコンフィグが空欄の場合はこちらも空欄になるようにIFで参照します(入れないと”0″になる)
装置ごとに変化する行、例での10,11,17行目はCONCATENATE関数で参照文字列を結合表示してます。11行目を例にとって説明すると
=CONCATENATE(MasterConfig!A10,VLOOKUP($B$1,機器一覧!$B$3:$H$6,6,0),"/24 3")
“lan 2 ip address “まではMasterConfigシートを引用し、次にB1セルの数値(この場合”1”)をキーとして機器一覧シートのB3からH6を検索。ヒットしたら6項目目となっているIPアドレスを代入し、最後に定形文字列(“/24 3″は機器固有文字です)を追加。
lan 2 ip address 192.168.1.1/24 3
という文字列を自動的に引っ張ってくる様になりました。
あとはB1セルの値を1,2,3と書き換えながら、出来上がったコンフィグを対象装置に書き込んでいけばOK。キーになるB1は何でも構いませんが、作業上テンキーだけで入力できる半角数字が一番楽という結論に至りました。
出荷伝票
やっている事は似ています。こちらは1ページの中にオートフィルで何個かの通番を書き、それに応じて項目名を参照します。
シート名:出荷票
この例ではB列をオートフィルで記入。個別の値が入るセルはVLOOKUP関数でB列をキーに値を呼び出します。例としてC3の北海道と書かれたセルは
=VLOOKUP($B1,機器一覧!$B$3:$H$6,3,0)
となっています。後はホスト名、IPアドレスなどの欄も同様に作成。機器1台分が完成したら1~12行目までを丸ごとコピーして増やせば全台の出荷票が楽に作ることができます。