今xbmc上でUSB DACから音を出せないか試行錯誤しています。ところがなかなか上手く行かないもので、軽い行き詰まり状態。そこで少し脇道にそれてお手軽にRaspberryPiでUSB DACが使えるというRaspyFiを試してみました。
ハイレゾ再生環境がこれ1本
RaspyFiはRaspberryPiで動くLinuxディストリビューションで、OSとMPDモジュール、ドライバやWebUiなどが一体化しています。
インストールはフォーマットされた2GBほどのSDカードを用意し、ダウンロードしたイメージファイル(RaspyFi – Downloadより。TwitterかFBでのフォロー必要)をWin32 Disk Imagerで書き込むだけです。
Raspberry Piに挿入して通電すると一気に起動しユーザーpiでログインした所で止まります。ログを見ると接続したUSB DAC(PCM2702 USB-DACの制作 -その1- | 徒労日記)を無事認識しているみたい。
Linux Raspyfi 3.8.12+ #438 PREEMPT Wed May 8 22:31:10 BST 2013 armv6l _____ ______ _ | __ \ | ____(_) | |__) |__ _ ___ _ __ _ _| |__ _ | _ // _` / __| '_ \| | | | __| | | | | \ \ (_| \__ \ |_) | |_| | | | | |_| \_\__,_|___/ .__/ \__, |_| |_| | | __/ | |_| |___/ Version 1.0 - WWW.RASPYFI.COM Last login: Sat Feb 8 05:05:40 2014 from xxxxxxxx.local pi@Raspyfi:~$ pi@Raspyfi:~$ sudo -i root@Raspyfi:~# grep usb /var/log/dmesg [ 0.890783] usbcore: registered new interface driver usbfs 中略 [ 3.712916] usb 1-1.3: new full-speed USB device number 5 using dwc_otg [ 3.857054] usb 1-1.3: New USB device found, idVendor=08bb, idProduct=2702 [ 3.881201] usb 1-1.3: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=0 [ 3.906222] usb 1-1.3: Product: Burr-Brown Japan PCM2702 [ 3.917703] usb 1-1.3: Manufacturer: Burr-Brown Japan [ 6.593555] usbmixer: master volume quirk for PCM2702 chip [ 6.692858] usbcore: registered new interface driver snd-usb-audio root@Raspyfi:/var/log#
SSHする際のアカウントはNOOBSと同じpi/raspberryです。
RaspberryPiの画面はこれで終わりで操作はブラウザを通して行います。MPoDというiOSアプリも使えるそうですが、iPad版は有料だったので試していません。RaspyFiのIPアドレスはifconfigコマンドが入っていないので起動時のログから見つけました。
自分はRaspberryPiにはデータを入れず、NAS(Windowsファイル共有)から直接再生しました。ファイルリストは”MPD Database”としてキャッシュされる為、巨大なライブラリでも次回からはスピーディーにリストアップされます。
ファイル選択がストレスフルなRaspberry Pi上のxbmcに比べるとかなり使い勝手がいい。
再生したい曲は一度プレイリストに入れる形。日本語表示にも対応(一部化けるけど)し、フラットデザインのUIもシンプルで分かりやすいです。
手持ちで一番ハイレゾ(?)な音源、192KHz 24bit FLACファイルを再生…て今調べたらPCM2702は16bit 48KHzまでしか対応してなかったΣ( ゚□゚) ポツポツ聞こえるものの、ホワイトノイズが入るという結果も納得です。
すっかりハイレゾ対応しているつもりでしたが、思わぬ落とし穴。Sound Blaster Digital Music Premium HDもあったからそっちで試せばよかった・・・。
それはともかく、PCM2702から出てきた音はやはりRapberryPiのイヤホンジャックとは大違い。RaspyFiはセットアップも簡単で操作も説明いらず。そしてしっかり軽く動作するので、Raspberry Piをネットワークオーディオプレイヤーだけにしたいならかなりの有力候補では無いでしょうか。
本題のxbmc+USB DAC
日本でこの組み合わせについて記事にされている方はまだ居ない様です。なので海外の情報をたどるに、xbmcにてUSB DACが出力先として選べるようになるにはAudioEngineを有効化する必要がある模様。
そしてそのAudioEngineの項目が出てこない所でどん詰まり。その項目を出すにはpulseAudioが必要、みたいな記事を見かけてpulseAudioのインストール+修正済みファイルの適用(参照:[Alpha] usb sound cards support for raspbmc)も行ってみましたが結果に変化なし。pulseAudioが有効になった事で動いてなかったAirPlayが使える様になったのは思わぬ副産物なのですが。
もう少し情報を集めてなんとかRaspberry Piのイヤホンジャックから卒業したいと思います。