未だに紙に印刷したいニーズはあるもので、最近のプリンタはスマホから印刷できる事が必須機能となってます。では、我が家の古いプリンタはどうすれば・・・と思ったら解決策がありました。
AirPrintなんて無いよ・・・
今回困ったのはAmazonの返品受付処理。何気なくiPadでやっていたら、「これを印刷してください」と出てきてしまいました。我が家にあるのはLANは対応しているものの、スマホよりずっと昔に出ていたHP Photosmart C7180。AirPrintなんて非対応なのでiPad(iOS)からの印刷なんて出来ません。
「この画面、もう一回出せるかなぁ。」
なんて思っていたら、Chrome for iOSの「印刷」メニューにあるGoogle – クラウド プリントが我が家の老朽プリンタでも使える事がわかりました。
手順
条件は
- 印刷する時だけでもプリンタがつながっているPCが起動している事
- PCへChromeブラウザがインストールされている事
- Googleアカウントで同期されている事
のみ。
PCから普通に印刷できるプリンタは何でもいいみたい。要はGoogleアカウント経由でiOSのChromeからPCのChromeへデータを渡して印刷してもらうって方式です。
PCのChromeの[設定]→[詳細設定を表示..]を選択
プリンタの追加を選びます。次の画面でも「追加」を押すと、PCに設定されているプリンタがGoogleからアクセスできるようになります(なっちゃいます)。
管理画面にてプリンタが登録された所。過去Googleアカウントに登録したAndroidデバイスも表示されています。ここに印刷するとどうなるのかは後述。
使ってみる
メニューから「印刷」→「Googleクラウドプリント」をタップ
管理画面と同じプリンタが見えてます。ここで
- プリンタを選ぶ
→ 普通に印刷された。これは便利。 - 「Googleドライブに保存」
→ GoogleドライブにPDF形式で保存されます。PDFプリンタとしても使えます。
これは便利。 - iPad(iPhone)を選ぶ→ 設定すると対象デバイスのChromeにプリンタプレビューみたいなタブが増えます。これは便利。
残念ながらGoogleドライブ for iOSに印刷機能はありませんでした。この中で作成したドキュメント、スプレッドシートもクラウドプリントできたら更に便利そうなのだけど。ただしChromeから開けば印刷データは送れる様です。
という訳で、Googleの変化球により半ば強引にどんなプリンタでもiOSから印刷が出来るようになりました。しかも、外出先から家のプリンタに印刷をかけておいたり、家族にも共有して使ってもらったりできます。GoogleはChromeを切り口になんでもしてるなー
あとはまあ「ブックマークの同期だけと思ったら書類データも飛ばすのか!」と気になる人も居そうではあります。硬い不便を選ぶか、リスクを背負って楽を選ぶかは人それぞれ。
純正AirPrintに対し、Googleは独自にパートナーを組んでGoogleクラウドプリントネイティブ対応機種を増やしているようです(対応品だとPCが要らずに直接データ送信可能)。メーカーとしてもこっちにも乗っかっておけばAndroid対応も唱えるし、斜陽のiOSに傾倒するよりペイできると踏んでるんじゃないんでしょうか。