「中国製」という言葉を裏切る中国産デジタルアンプTopping TP21

「中国製」という言葉を裏切る中国産デジタルアンプTopping TP21

友達から面白いアンプを借りてきましたよ。国内では白箱ブランドで発売されているToppingです。

Toppingは以前からebayやヤフオクで購入レポートがある中国産の格安デジタルアンプ。数千円~とアンプとしてはかなり安いにもかかわらず、意外にまとも(失礼)な部品を使っていたり、フロントパネルも十分立派で見栄えがするので人気があります。1、2年からは国内代理店?のセンチュリーによって秋葉原店頭などでも買える様になりました。

今回借りてきたのは通販価格6,890円のTP21。ICにTripathのTA2021を使用。かつてTA2020アンプに一万以上はたいてる身としては、7,000円のアンプがどんなものかかなり気になるわけです。

外観

フロントは8mmくらいある立派な削り出しアルミパネル。ツマミも重みはないけど自作用部品では見られない整ったデザイン。電源をいれると青いLED間接照明が点き質感は上々。ヘッドフォン端子付き。

リアパネルはかなりギチギチ。
端子は全部金メッキだけどスピーカー端子はかなり小さく、接続にはバナナプラグが欲しいところ。

内部

T10のトルクスと六角レンチでネジを回して蓋を開けます。

よくある中国製品とは違い、綺麗に部品が取り付けられています。イモハンダ連発している鎌ベイアンプとは大違い。

派手なピンクで目に付くのが「Pionner ELNA」と書かれた電源ラインのパスコン(3300uF16V)。中央にあるヒートシンクの下がTA2021。水色の大小四角い部品はEPCOS(TDKの関連会社)のメタライズドフィルムコンデンサです。EPCOSは秋葉原でもあまり見かけませんが、メーカー相手のカスタマイズ品などを多く出しているメーカーみたい。
抵抗はDALEのCMF-55・・・かなぁ。金色のケミコンはnichiconのFG、ボリュームはALPS製とブランドは十分一流品を使っています。Webに公開されている通り、羊頭狗肉ではなかったので感心。
出力端子近くにリレーが見えるので、ポップノイズ防止の遅延回路も含まれるようです。

鳴らしてみた

電源をONにしてもやっぱりポップノイズはありません。これはいいね。自分のTA2020はボツッと結構大きな音が出てしまうので。リレー回路って追加すると結構コストかかるのに。

試聴の音源はパソコンにつないだPCM2704 USB DAC & MUSES8820 HPA | 徒労日記。スピーカーはMonitor Audio – Radius90HD | 徒労日記。これにTP21→自作のTPA1517NE | 徒労日記の順につなぎ替えて聴き比べました。

TP21

  • 高域はアタックが強調されメリハリよく聞こえる。
  • 臨場感はあまり表現されないので、スピーカーから音が出てることを意識してしまう。
  • 低音は量感があるがボンボンと鳴っている様でうねる。

TPA1517NE

  • 音のつながるりが滑らかでそれが臨場感、空気感につながっている。
  • 音場が表現できており、楽器の位置がイメージできる。
  • 低音は癖がないが弱い

友達と二人で試聴しましたが、音の違いはすぐに分かレベル。
TP21もダメじゃないけどTPA1517の方がいい。でも自作で7000円ぽっちかけてもこの外観は作れないし比べなければ気づかないと思うし、いいんじゃないかな。これに3万くらいのパッシブスピーカーをつけて「脱PCスピーカー」するにはいいアンプだと思います。

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