東京の橋から船を見るたび、思っていたことがあります。
ああ、こんな優雅な水上観光、やってみたいよなぁ。
暑苦しく忙しない東京。そこから解き放たれてゆったりと船で観光。ロマンチックじゃありませんか。いつかはやってみたい。と思って真面目に調べてみた。
東京の水上バス
優雅に行けばお座敷で屋形船、はたまた豪華クルーザーで洋上クルーズだけどなんかそれは求めているものと違う。1万くらいするし。でも移動手段としての水上バスなら意外とお手軽。
主に浅草~両国~お台場~葛西臨海公園の間を走っていて、値段も500円~2000円ほど。ただし平日は休みの路線が多いので土日に乗るしかありません。
自分は東京都公園協会が運行する「両国→東京ビックサイト ¥1,000」に乗ってきました。
地味に出発
両国国技館から3分ほど歩いた川辺に船着き場があります。
誰もいないので首都高の真下をぼーっと眺めて待ち。
と思ったら道路側にチケット売り場があり、10分前までにそこでチケットを買いなさいと書いてあった。みんな冷房のある待合室で待ってたのね。あまり早く行っても意味はなさげ。
船内はキンキンに冷えてる。そしてなぜか理髪店のニオイwww
1Fデッキ後方は水しぶきのかかる喫煙スペース。そして2F(屋根)にあがれば炎天下ながら海風気持ちいい展望デッキ。
気分最高!
だがしかし男ひとり。
独身じゃないから恥ずかしくないもん!
と思ってもやっぱりまわりがカップル&子連れなのが気にかかる・・・
それはさておき。
船は下流に向けて隅田川を下ります。途中何本もの橋の下をくぐりますが、展望デッキにいると橋桁が本当に近い。水上バスでしか観られない眺めです。写真とりまくり。
佃島の高層マンション群。快晴の空とのコントラストが映えますね。
有名な勝鬨橋。昔はこの真ん中で橋が割れて船を通したのだとか。今は全く動かず、運転室のみが欄干に残っています。
この橋もだけど、水上バスが通ると橋の上でもこちらを撮っていたり、手を振ってくれる人が多い。展望デッキのみんなも手を振り替えしてました。気持ちの良い天気の元、なんだか和みますなぁ。
水上バスは築地市場も越えて浜離宮恩賜庭園へ。
ここは将軍~皇室へと代々続く海辺の公園。それを保護区としてまるごと近代の防波堤と水門で囲んだ形になっているようです。「恩賜」とは天皇が市民へ与えた地域につくそうな。
水門はいろいろな船舶の出入りがあるようで、突入前に何度も汽笛を鳴らすのが印象的。
海へ
隅田川を抜けると目前にベイブリッジ
青い空に白くなめらかなカーブを描くライン。街好きにはたまりません。
走馬燈のように見えるだろう、人が作ったんだぜ。これ。
有明に入ると橋桁が本当に低い。手を伸ばしたら触れそうなくらい。
立ち並ぶ倉庫群も、新しいビル群も巨大な物ばかり。見ていると人の力というものにため息が出てきます。
水上バス、思った以上に楽しく興奮しました。
これは東京に来たなら一度体験してみるべき。
ちなみにビックサイトには何の用もないのですぐ帰りました。