高速道路割引も終わるし、最後に遠出しようじゃないか。
と相談した結果、長野県安曇野に宿泊し、黒部ダム、果ては富山県側の室堂までめざすことに相成りました。宿泊は雨のため急遽キャンプからロッジになってしまったので割愛。どんなロッジだったかはtwilogでご覧下さい。
日曜日は曇りながらも山頂が見え隠れするまずまずの天気。
まずは標高700mの宿から車で1400mの扇平駅へ。
ここで全行程のチケットを一括で買ったら1人¥8800…だと…? 高ェ!でもこれ往復割引効いてるんだぜ…。
この値段は帰る頃に納得することなるわけですが。
トローリーバス
長野県から登る際の第一の乗り物。珍しい、と思ったら日本では立山でしか動いてないそうな。ちなみに関電の運営。黒部ダムは東電ではなく関電の施設だったのか。
片道15分程ひたすら地下を突き進み山を越えます。バスと付いてますが、架線に沿って走る無軌道列車らしく電車の仲間。見た目は機動隊の装甲バスなんだけど。
ひんやりする坑道トンネルを抜けると黒部ダムとご対面。ですが午前中は移動を優先したので最後に書きます。
ケーブルカー
第二の乗り物。黒部湖~黒部平。
全てが地下にあるため駅の構内はかなり涼しい。オール地下は国内でも稀らしいですが、傾斜はビビりました。最大斜度31°と言われても登る時は45°位ありそう見える。もしココでレールから外れたら…フフフとヘンな笑もこみ上げてくるというもの。因みに下りはそうでもないので、上りだけでも前列かぶりつきをオススメします。
ロープウェイ
第三の乗り物。黒部平駅~大観峰駅。
途中に柱が存在しないロープーウェイでは日本一の長さだとか。もう国内の珍しい乗り物と記録オンパレード。
残雪が残りますが、秋の紅葉では他に一面が赤と緑のステッチになるそうな。
再びトローリーバス
第四&室堂への最後の乗り物。
大観峰駅~室堂まで10分乗車で¥1500!
室堂
12時少し前に標高2410m、富山県の室堂へ到着。雷鳥や様々な高山植物が生息し、みくりが池などの名勝もある室堂平・・・なのですが、6月にしてまだ一面雪!
自分は靴はスリッポン、手にはトートバッグというアルピニストが見たらグーパンチされそうな格好で行ったため場違い感満点でした。ようは普段のアキバファッションなワケで。
靴をグショグショにしながら歩くこと15分。最終目的地のみくりが池温泉へ到着しました。標高は変わらず2410m(iPhoneのSmartHUDでも確認した)、日本一高いところにある温泉です。
肝心の温泉はというと、熱すぎて五分も入れなかったけどね!(*^ー゚)b
室堂の気温は9℃程でしたが、途中からお日様も顔を出してくれて暖かでした。
そして黒部ダム
14時位には下山してダム充してました。嘘みたいな立地の谷に嘘みたいな巨大建造物が建っています。自分でさえ、人間の途方もないエネルギーに震える想いです。
上展望台に登る階段が怖い!高所恐怖症でない自分でも「これが落ちたら・・・」とか思って足がすくみました。段の隙間から空が見えるってのがまたw
帰路へ
結局スタートの扇沢駅まで戻ってきたのは15時半。見るところを見てトータル7時間というところ。立山縦走を目指すなら、一日掛かりを覚悟する必要があります。
そして最後。
長野からの帰りは中央道の渋滞25㎞に遭遇。思い出深い週末となりました。
考えてみると交通費の大部分を占めるのがトローリーバス。でもそれが通るトンネルは「黒部の太陽」としてドラマや映画にもなった前人未踏の大工事によって開通したもの。途中、50m掘るのに13ヶ月もかけた破砕帯などを通りますが、そう考えると納得いくなぁと実感。もちろん、ケーブルカーもロープウェイも「よくもあんな所にコレだけのものを作ったもんだ」と呆れるほど(ほめ言葉)
もう一度ドラマ「黒部の太陽」が観たくなっちゃったよ。