昔は有料アプリのみだった「ディスクまるごとバックアップ」アプリも、最近は無料で利用可能な物が増えました。
自分の最近の愛用はMacrium Reflect Free。
好きなバージョンのWindowsPEを使ったUSB起動メディアが簡単につくれるのがポイント高い。
Macrium Reflect Free
リンクが見つけづらいので以下の直リンから飛んで”Home Use”ボタンを押してDownloadして下さい。
インストール時にWindowsPEを作るためのWindowsADKもダウンロードするので、850MBのフリースペースと時間が必要。
Macrium Reflect Free(現在 6.3.1745 (25 February 2017))は商用のMacrium Reflect 7のフリー版。一世代古いものの最近もバージョンアップされており、Win10&UEFIマシンでも全く問題なく使用できました。
英語版ですが見ればなんとなく使い方がわかるUI。以下のサイトでは日本語化パッチを作成して下さっている方が居ます。
ただし下記のレスキューメディアまで日本語化するにはWIMファイルのカスタマイズが必要。なので英語版のまま使い方を覚えたほうが早いでしょう。
USBメディア作成機能
「起動メディアを作るか?」と初回起動時に聞いてきます。
もし閉じてしまった場合は上のメニューから”Other Tasks”を選び、一番上の”Create Rescue Media”をクリック。
”Change PE Version”を押すとWinPEのバージョンが選べます。
デフォルトはWin10なのでそのままでOK。他のバージョンを選ぶとAIKなりADKを再ダウンロードしてくれます。
次画面ではドライバの組み込み。
現在のPC用のドライバが組み込まれる他、別のPCに使う予定があればここで追加ができます。
次にWindowsPEのWIMファイルを作成する画面になります。
ここでBitの選択とカスタマイズしたWIMファイルに差し替えが可能。
最後に書き出し先をISOファイルかUSBを選んでFinish.
USBを選ぶと一番下のチェックが入れられる様になり、BIOSとUEFI両モード対応のUSBを作成する事ができます。
なおUSBメディアを指定して”Finish”した際にError Code 5で弾かれる事がありました。
Disk Contains Maximum Partitions Allowed (Error Code 5)
The disk selected for USB rescue media has been found to have the maximum number of primary partitions. All disks have a maximum number of primary partitions (for pen drives this is 1, a limitation imposed by Microsoft Windows, or 4 for hard disks). Macrium Reflect needs to create a partition in order to make the USB disk bootable but is unable to do so due to the maximum partition count limitation.
Note: If your PC boots in UEFI mode then your must format your rescue media using the FAT32 file system. UEFI cannot use NTFS or exFAT file systems to boot. The vast majority of PC’s that ship with Windows 8.0/8.1 (and later) user UEFI booting rather than ‘legacy’ MBR. FAT32 is limited to 32GB. Please prepare your USB stick prior to creating your rescue media.
これによるとUSBメディアには条件として
- ディスク内パーティションが1個だけである事。
- フォーマットはFAT32であること(UEFIではNTFSやexFATからブート出来ません)。
- そのFAT32には1パーティション32GBまでという制限があります。
なので33GB以上のUSBメディアを起動用には利用できません。バックアップ対象が巨大な場合は起動用と保存先用は別に用意する必要あり。
USBディスクの中身を綺麗にするには、Diskpartを利用するのが速いでしょう。
手順は以下サイトの一部が参考になります。
ステップ 1:USB メディアをフォーマットする (Windows Embedded Standard 2009)
- DISKPART.exe を起動します。
- 開発ワークステーションに接続されている物理ディスクを一覧表示します。
Diskpart>list disk
リムーバルまたは固定フラッシュ デバイスは、最後のゼロを基本とした番号で表示されます。- ディスクを選択します。
Diskpart>select disk 1- 選択したディスクで、クリーニング、フォーマット、およびアクティブ化を行うことを確認します。
Diskpart>detail disk- ディスクをクリーニングします。
Diskpart>clean- パーティションを作成します。
Diskpart>create partition primary
うまくいけばUSB媒体の作成が進みます。
備えあれば憂い無し。
余った小さめのUSBメディアを使って定期的にバックアップしておきましょう。