北海道が舞台!最近話題にあがるコミック3作品を紹介します

北海道が舞台!最近話題にあがるコミック3作品を紹介します

以前少し書きましたが、北海道を舞台にしたコミック作品を見るようになりました。

自分が住んでいるから目につき手に取る、というゲインがあるにしても、何れも雑誌のトップに載るような話題の作品です。そんな注目度上昇中(?)の作品を北海道に住んでいる人も、そうでない人にも知ってほしい。という事で3つご紹介します。

ゴールデンカムイ

不死身と呼ばれた男とアイヌの少女が織りなす狩るか狩られるかの物語

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

舞台:小樽市近郊

あらすじ

舞台は日露戦争が終わったばかりの北海道・冬の小樽。幾度もの戦争をくぐり抜け「不死身の杉元」とまで呼ばれた主人公は戦友の妻で幼なじみの女性の病を治すため大金を求めていた。
ある時脱獄した囚人から、アイヌに伝わる金塊が奪われ北海道のどこかに隠されている事を耳にする。手がかりとなる囚人を追う中、杉元はアイヌの少女「アシパ」に助けられ、共に金塊とその隠し主を探すことに。そこへ屯田兵の流れを組む第7師団と脱走囚人が相手に加わり自然と野生、欲望の人間を相手にした戦いが繰り返される。

北海道的見どころ

「財宝のヒントを刺青として刻まれた囚人24人を追う」がメインストーリーですが、この作品の魅力であり主題は「アイヌ文化」だと思います。舞台は冬の北海道、まだアイヌ民族と本州人が別の暮らしをしていた頃。狩猟にはじまり食事や風習、言葉遣いに至るまでアイヌについてかなりの事を知ること事ができました。
巻末に参考文献として多くのアイヌ文献が挙げられていますし、取材協力として北海道アイヌ協会の名前も出ています。北海道民も知らないアイヌの事を面白く知ることができる数少ない作品かもしれません。

またアイヌ民族は多くの肉(特に内蔵)を生で食べる習慣があるようで、アシパにそれを半ば無理やり食べさせられる杉元の死んだ魚の目が面白い。アシパの時折見せる変顔もいいですね。

生きるか死ぬかで血も多く描写されていますが、パワーのある野太い作品です。

僕だけが居ない街

子供になってしまった主人公が殺人犯と過去に挑むタイムリープミステリー

僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)

舞台:札幌近郊のとある市

あらずじ

主人公・藤沼悟は「リバイバル」によりタイムリープできる体質の持ち主。漫画家を目指して冴えない日々を送っていたが、ある日自分が小学生の頃に起きた連続誘拐殺人の犯人とニアミスしてしまう。その結果犯人に母を殺されあまつさえ殺人犯に仕立てあげられしまう主人公。逃走のさなかリバイバルが起き、小学生の自分として事件発生当時の小学生時代へタイムリープしてしまう・・・そこで悟は真犯人を見つけ、母の死んだ世界を変えようと決意する。

北海道的見どころ

「北海道のいち市町村を舞台にしたタイムリープもの」というのは今までなかったんじゃないでしょうか。こちらの作品もやはり冬が舞台になっており、悟の母が語る北海道弁やストーブの当番など数十年前の北海道が生活感とともにしっかりと描かれています。タイムリープという非現実的題材なのに、まるで自分の周りに起きてもおかしくない?そう錯覚してしまってニヤニヤさせてくれました。
作者の三部けい先生が苫小牧市出身という事もあり、「とある市」というのは苫小牧か?江別か?石狩か?なんて想像しながら読むのも楽しいものです。恐竜の化石~の下りは三笠市まで行ったんですかね。

2016年には実写映画化とアニメ化も決まったみたい。本編もこれから伏線回収?とピークを迎えております。これからも続きが楽しみな作品です。

波よ聞いてくれ

舞台:札幌

波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)

これは前に紹介を書きましたので御覧ください。

こんなラジオ聞いてみたい。

番外編:皇国の守護者

舞台:北海道っぽい仮想蝦夷地

皇国の守護者 (1) (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ)

これは北海道では無いのですが、舞台は「北領」という北海道に非常によく似た土地。帝国(仮想ロシア)から皇国(日本)を守るため、北の防備にあたった主人公が所属する「剣牙虎(サーベルタイガー)部隊」の戦いのお話。

サーベルタイガーを軍隊として運用する、というファンタジーなお話なんですが極寒の土地での戦争や兵站、運用を描いた読み応えのある作品です。絵柄は劇画調で最初はとっつきづらいかなー?と思いましたが、雄々しくもかわいい剣牙虎とのふれあいがおもしろい。

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