「お風呂場でもストリーミングで録画やYoutubeを観たい!」という訳で久しぶりに無線ルータをAtermWG1800HPに買い換えました。やっとの5GHz帯導入です。
半年前から値崩れしないAtermWG1800HP
AtermWG1800HPは発売して約1年経った今でもNECのフラッグシップモデル。その間に11acは Draftが取れ、正式版になっています。11acでの「同型機と接続した際の理論最大速度」は1300Mbps。下位モデルのAtermWG1400HPは機能がほぼ変わらず、最大速度が867Mbps。値段差は実売2000円位。11acが正式リリースされた今、長く使う予定で出してもいい価格差だと思います。
どこで速度差が出るのか疑問でしたが、1チャネル(20MHz幅)が約108Mbpsとして、クワッドチャネル(80MHz幅)をMIMOで2ストリーム同時使用したものが867Mbps(108x4x2)、3ストリーム同時使用したものが1300Mbps(108x4x3)という計算です。
つまりこの接続に対応していないデバイスでは全く恩恵にあずかれないと。
さっそく開封してみます
筐体デザインはなかなか良く、コンパクト。大手のBuffaloと比べると容積1/2くらい。スタンドの位置を変えて縦置き・横置きに対応できます。そして使っていると結構熱を持ちます。
ポートは全部Gigabit。11acで安い!と人気のBuffalo WHR-1166DHPを買ったらWANはGigaでもLANが100Mでした、って話もあります。
設定関連は進化してない
初期IPは.210って書いてよ
まずはフレッツ光用のホームゲートウェイ(HGW:PR-S300HI)の配下LAN子機として接続(WANコネクタへ)。「おまかせスタートボタン」なるものを押すと、上位にルータが居る事を検出してブリッジモードになってくれました。
が、ここから管理画面にはアクセスできず(aterm.meが繋がらない)。結局マニュアルを探し、接続したネットワークの第四オクテットを.210にしたアドレスが割り当てられるという記載を見つけました。これこそ一番最初のページに書くか本体に貼っておくべき事柄だと思うのは自分だけなのだろうか。
次にルータとして使ってきたHGWをPPPoEブリッジとして降格。
ブリッジはデフォルトで有効の様なので、初期化メニューから「電話関係以外を初期化」を選択して装置をリセットしました。
これでHGWはただのVoIPアダプタになったし、いずれ他にSIPサーバを立てて撤去したい。
設定画面は気が利かない
今回からルータ内蔵のDHCPサーバを使って、手持ちデバイスにはMACアドレスでの固定割り振りをしたいと思います。実際できました。けれど「検出済みのMACアドレスをクリックしてDHCP固定割当設定に遷移」とか気の利いた機能は無く、前時代的に設定ページを開きなおしてコピペで設定。
MACアドレスに名前をつけておける「端末名設定」機能があるものの、この端末名がどこかで出てきたりはしてません(今のところ)。
なんだか1x年前に自分が使ってたAterm IW60HSDSUと作り込みが変わってなくないですか?もうこれでいいやと思い込んじゃってるんじゃないですか?アジア各国のメーカーはこういうUIにも注力していて、極力不便がない事も重視して作りこんであるというのに。
ちなみにポート開放設定も最低限の項目のみ。
他社にはコメント付けられる装置もあって便利でしたよ。
電波強度を測定
「電波のあふれる2.4GHzをやめて5GHzになろう!」みたいな広告をたくさん見てきましたが、実際はそこまで救世主的働きをしてくれるのでしょうか。
測定条件
- GALAXY Noteに入れたWifi Analyzer
- 装置は設置は木造2階建ての2Fへ床置き
- SSIDはすべてSilverfoxという名前
SC-05Dなのは我が家にある唯一のAndroidだから。iPhoneに無料の簡易スペアナアプリでもあればいいのだけれど。
比較電波
- 3年ものWZR-HP-G302H | BUFFALOで2.4GHz
(I/Oを振ってメルコにいったワケ(ルータ買い換え) | 徒労日記) - WG1800HP 2.4GHz
- WG1800HP 5GHz
装置手前2m
1Fリビング
ルータ設置場所の真下の部屋です。
5dBmほど減衰しましたが、両者とも十分な電波強度。WG1800HP 2.4GHzはしばらく見てましたが、ほとんど減衰しませんでした。
1F風呂場
今回の買い替え最大の理由であるお風呂場での電波状況。風呂桶に屈んで測定しました。
なんというか全滅です。むしろよく動画見れていたねと。2.4GHzは近隣住宅の電波の方が強く、5GHzに至っては時折切断される始末。
5GHz救世主説が揺らぐ・・・
測定中の強度推移ですが、5GHzは2.4GHzより弱く、閉所(階段)や飛距離に関して2.4GHzが優位です。しかし、こんな結果だったら無線AP買い替えても仕方がなかった?と慌てて無線APの置き場所を変えてみたり。
でも使ってみたら激的改善
GalaxyNoteでの5GHz測定結果に青ざめたまま、我が家で一番新しいiPad Airを持ってお風呂場に行ってみると・・・かなり感度がいい。ピクトも3~2本くらい立ちます。
おお?と思って測定してみた結果。
先ほどの測定は何だったの?と思える快適さです。これはAirやRetina miniで搭載されたMIMOの効果なんでしょうか。原理的に弱い電波は弱いままかと思ったのですが。
まとめると古いデバイスではWG1800HPの恩恵に預かれない=新iOSデバイスなら11acルータ買い替えは効果アリ、という事でしょうか。買い替え前にまずLANケーブルを伸ばすなりしてAPの置き場所を変えた方が安く済むかもしれません。
という訳で「お風呂場で動画をスムーズに観たい」という当初の目的は達成されました。
おまけ:USBポート
他社と比べると控えめな機能しかないUSBポート。ファイル共有に使えそうかUSB2.0 HDDをつないで測ってみました。
WHS2011
エクスプローラから2GBのファイルを書き込みにかかった時間は1分7秒。転送レートは31.5MB/sと出ました。
Aterm USBポート共有
遅いですね。イライラするレベルです。FAT32しか使えないし。同ファイルは3分8秒、転送レートは9.8MB/sでした。
大して使えないとは思ってたけど、WHS2011が負けなくてよかった・・・
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メディアコンバータセットなどもあり。
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鉄筋三階建ての方はこちらが良さそう。
これでもかと飛びそうなアンテナに3.0USBをサポート。
いつも楽しく拝見させていただいております。
「端末名設定」機能の名前は、[PCリモート起動]の機能を使用するときリモート起動する機器を選択する一覧に表示されますよ^^
WoLするのにのMACアドレスの一覧表示されてもどれか分からん><
という事が無いようにでしょうか。
▽ハナヒコさん
コメントありがとうございます。
意味があると知って登録する意義が見出せましたww