WindowsHomeServer2011にはシステム領域とデータ領域の世代バックアップ(スナップショット)機能があります。
基本的に上記の様な動きをする機能が最初からついてます。なのでそれを使えばCもDも好きな世代に自由に戻れる、と思ったら穴にはまりました。
この段階で言うなよ・・・
ある調査の為、WHS2011を1から入れ直し。
WHS2011は1からインストールすると、図の左側にあるHDDをデータ領域ごと強制削除します。この時は消えた後も「あー、そういえば消えちゃうのか」くらいに思ってました。
OS復旧後、ダッシュボードから「サーバのファイルまたはフォルダの復元」を選んで復元しようとしたら
ちゃんとOS再インストール直前にバックアップを取って「OK」って出たの確認したのに。選んだファイルや復元先が悪いのかとも思ったけど関係ナシ。「解決策の検索」をクリックしたら英語のWebに飛ばされて「壊れてます。Chkdskしなさい」だと。
復元する世代など変えて判明したのは、ある時点を堺に復元できないバックアップが取れていたという事実。
両方とも同じ設定のままバックアップしたものですが、前者はD:\ServerFolder配下が、後者はD:\直下が有効データになっています。自分の場合、約一週間前の7/7 AM4:00以降のバックアップがすべて不良となってしまい使えませんでした。ただしその間もバックアップ結果は「OK」と出ていたので、何が原因かは不明。
丸ごとバックアップじゃなかったのか!
一週間分のデータ返せ!!オレの湯音ちゃんを返してよ!!
別の画面から復元可能
バックアップ領域はマウントもできないからCHKDSKもかけられないじゃない・・・と諦めかけていました。が、「サーバマネージャ」の「Windows Server バックアップ」→右メニュー内「回復」からは同じ操作でも無事動く事が判明。
見えるバックアップ構造は後者と同じD:\配下ですが、こちらは問題なくリストアできました。
いや、まて。
元々こうなって然るべきじゃないのか。
わざと一度どん底に落とし感動を与える作戦かよ!
なお、後で分かった事ではありますが、「フォルダやファイルを選択して復元」ではなく「ドライブごと復元」を選べばどちらのツールでも復元は可能でした。「ドライブごとに復元」はC:を消されそうなイメージがあり躊躇していましたが、ちゃんとD:だけ復元もと選択可能。
また、ダッシュボードの復元から選ぶよりもWindowsServerバックアップからの実行は幾分選べるメニューが多い様です(復元時にファイルがあった場合は何もしない、が選べるetc.)。
今後の対策
今回の現象が起きた原因は不明です(熱暴走でシャットダウンもしてたし)。
ただしきっかけが何であれ、ある時点で使えないバックアップが取られ、その後もそれは修復できない(WHS2011に不良のバックアップを修正する手段が無い)事が判明しました。
いざという時の為の準備としては
- バックアップディスクを物理的に2つ以上割り当てる
- 定期的にバックアップからファイルのリストアテストをしてみる
が当面の対策と言えます。
それでも不幸に遭ってしまったら、ディスク丸ごと復元orWindowsServerバックアップからの回復を試すといいでしょう。