最近見放してたMediaCoderがIntel Media SDKに対応してるときいて。これはMSDK 2.0が使えるならQSVなるかもしれない!!
と希望に溢れてテストしてみましたが、結果から言うとなってなかった。(マタカヨ
P67な人には多少は意味のあるテスト結果かもしれません。
ダウンロードしたのは以下2つ。
CPU Optimizationとは期待させられますが、SSE対応などであり、別にx67のSundiBridge対応では無い模様です。
インストールオプション選択で「Video Components」を広げ、その中から”Intel Accelerated Encoder 8.15.10.2361″と”Intel Media SDK Runtime”にチェック→インストール。
エンコード時に中央右側のグループで”Intel”タブを選択。基本的な設定を済ませておきました(特にいじってない)。その後中央左側グループで”Video”タブを選択。EncoderのAuto Selectチェックを外して”Intel Encoder”を選択してエンコード。
適当に録画したMPEG2-TSファイルをエンコードしてみました。
テストデータ
- 形式:MPEG2-TS
- サイズ:3061MB 1859sec(約31分) 13Mbps 1400x1080pixel
- ターゲット形式:VBR1000kbps Video:H.264 Mpeg4 Audio:LAME MP3 128kbps
x264
3061MB have been transcoded into 252.0MB
1430sec (23分50秒)
12.15:1
Intel Encoder
3061MB have been transcoded into 245.4MB
1208sec (20分8秒)
12.48:1
結果、118%程の速度アップにはなっています。が、冒頭にも書いたとおりQSVが効いてるとは言えない結果となりました。実際効いてる効いてないは明確には分からないのだけど、少なくとも「たった1.2倍増し」なんてしみったれた結果にはならないのじゃないかと。
一応呼び出されていると思われるIntel MSDKのファイル
C:\Program Files\MediaCoder\codecs64\libmfxsw64.dll
を調べましたが、タイムスタンプは個別でインストールしたIntel MSDK ver 2.0.12.24071のものと同じ(2010年10月22日、10:28:26)
やはりQSVが有効になるには、同じライブラリを使うだけでなくソフト側のAPI読み出しに何か指定が必要な様です。というかここまでやるならOnにしてくれたらいいのに。
ですが、元々QSVは動いても画質の点でアレだったり、使うシーンが限られているともっぱらの評判。今や4コア8コア当たり前ですし、正攻法のCore iカスタマイズで速度アップというのもアリかと思います。