半ジャンクなiPodスピーカーをどうにかする

半ジャンクなiPodスピーカーをどうにかする

もう一月も前になってしまいましたが、長期出張に合わせてヤフオクでELECOMのiPodスピーカー「ASP-WPS9」を買いました。割れ有り、リモコン無しで落札2900円くらいだったかな?

ヨドバシで何度も試聴をしていて迷っていただけに、この値段!という事で飛びついたんですが。大きなワナがありました。普段は何ともないのですが、ひどいと定期定期にiPhoneがリブートします/(^o^)\ナンテコッタイ
もちろん出品者に悪気はなく、何度が問い合わせもしたのですが、出発ギリギリの入手であったのと元々の金額から返却を諦め自己責任としていました。

でもどーにかならないの?と足掻いて開腹。

裏蓋をあけると9cmくらいのウーハーが見え、そこに2枚の基盤が収まっていました。茶色の基盤は電源&アナログアンプ部分で石にはTDA7379(STMicroelectronics)が使われている様です。

TDA7379 datasheet pdf datenblatt – STMicroelectronics – 4 X 13 – 2 X 38W AUDIO POWER AMPLIFIER 2 X 13 1 X 38W AUDIO POWER AMPLIFIER ::: ALLDATASHEET :::

値段で決めるワケではありませんが、Digikeyで単価¥300くらいの石なので、あまりたいした物でも無いでしょう。13wx4chがワンパッケージで、この製品では2CHをBridgeとしてウーハに当ててあります。ELECOMの商品ページでは3W+3W+12Wと詠われています。

緑の基盤はiPodコントロール基盤&ライン入力基盤。大きく見えるICはデジタルボリュームIC。裏に見慣れないチップが多数張り付いており、そちらがiPhoneをコントロールするファームになっているみたい。

気になったのがiPodコントロール基盤。中国製コンデンサ(TNC製?)にパンク(コンデンサが飛ぶこと)の液漏れに似た汚れがあります。頭の防爆弁は割れては居ない様ですが。これをなんとかすれば状況は改善するかもしれません。

せっかく東京に居るのだから!と秋葉原で買い出し。おなじみ若松通商で東信とルビコンのコンデンサを買ってきてせっせと交換しました。アンプ基盤のコンデンサは無事でしたが、アナログ信号が通る所に無造作に一般品が使われていたので交換。赤いWIMAはおなじみ海神無線さまにて購入。

はずされたコンデンサの山。あー、疲れた。

根本の方から見ると、やはりリードの付け根から液漏れしたような跡が何個か。105℃品でしたが、回路の無理や品質のバラツキで飛ぶ事があるみたい。セラミックコンデンサっていかにも頼りなくて交換したくなるよね・・・確信はナニも無いんだけどw

さて、故障は直ったか?と言われるとNoです。

元々確実に発生するワケではなく、今回も交換後1回だけ発生しました。ただ頻度はぐっと下がった(気がする)ので原因の一つは取り除けたのかもしれません。自己満足ってヤツです。ちなみに部品代は2000円ほどでしたが、これで中国コンデンサに音信号が通らないかと思うと気分爽快。

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