結局、MikrotekのCRS305-1G-4S+というスイッチを買いました。
商品概要は前回書いたので、今回は実際に使ってみます。
MikroTik CRS305-1G-4S+
eurodkにてオーダーしました。
購入時は商品代金が$115.67、一番安い送料で$12.74、保証をつけて$1.28、クレジットカード手数料が$3.50。
しめてトータル$133.20。関税は取られませんでした。
クレカの引き落としは14,645円($1=109.9円)。今日の相場で110.86円だからまあ悪くないでしょう。
実は日本のAmazonでもeurodkから買えます。
¥14,580に配送料¥2,895。EMSを使って1週間くらいで来るようなので、面倒な人はAmazonで良さそう。
支払いにクレカを指定した場合、購入の処理でエラーになりました。
おそらく海外の不正利用防止のためでしょう。ラトビアだから?
「この支払先を承認するか?」みたいなメールが来たので、OKするとクレカ処理が通りました。
注文から11日間で到着。ACアダプタはちゃんとUSプラグでした。
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装置前面。
飾りっ気の無いシンプルなケースに1ポートの1GbE RJ45、4つの10GbE対応SFP+ポートが並びます。
1GbEは管理ログインに使用するほか、PoE給電(802.3af/at )も対応。
むかって右側。パンチホールが綺麗。
シンプルなインジケータLEDが並びます。
電源横の人アイコンはいつ点くのか不明。管理画面にログインしても点かないので、介入が必要な事を示すワーニングLEDかも。
装置背面。
DCジャックが2本あり、ACアダプタを買い増して冗長電源構成にできます。対応レンジも12V-57Vと広く、DC電源ラックでも直結できそう。
10G SFP付きケーブル+10G SFP
CRS305にはケーブルを直接挿せるポートが1個しかありません。
それが安さの理由なんですが。
それを活かすため、ポートとケーブルが一体化したDACをリビングサーバ用に1本。
あとは既存のギガビットスイッチと置き換えるため、UTP用のポートとなるUTP SFPを1個購入。いつものAliexpressです。
ONTi 10G SFP+ Twinax Cable
ONTi 10G SFP+ Twinax Cable, Direct Attach Copper(DAC) Passive Cable, 0.5-10M
光を使ったAOCがちゃんと動いてくれたので、またONTiから買いました。
2mで1,835円送料無料。5mくらいまでなら銅線を使うDACがAOCよりお得。
ONTi 10G RJ45 Copper SFP Module
ONTi 10G RJ45 Copper SFP Module 10GBase-Tx Ethernet Fiber Optic FTTH Compatible
正直失敗した10GbE RJ45 SFP。
4,733円送料82円。やっぱり高い!これが4本もついたらそりゃ3万円超えてしまう訳だ。
使ってわかったんですが・・・1Gと10Gでリンクはするけれど、2.5Gや5Gではリンクアップしないんですね!
よく見たら書いてない!802.3bz未対応です!
ちなみに対応SFPはAliexpressにはなく、Amazonでは15,000円超え。諦めました。
両方ともチェックアウトすると、ONTi担当者から「なにに挿すの?」って質問メッセージがきます。
ベンダーロックで使えない→レビューが荒れる、を警戒してるみたい。Mikrotikは名前出てるので問題なし。
ルーターOSへログイン
CRS305-1G-4Sは初期では「ルーターOS」が起動します。
ETH/BOOTポートにコンソールをつなぎ、192.168.88.1にアクセス。
admin/adminで入ります。
色々できそうな予感のログイン画面。
管理画面では非常に多くの設定が可能。
WinBoxという何か懐かしい感じのGUIクライアントも内包されています。
マルチウィンドウで設定ができて便利。
Telenetで入ると、DOSプロンプトを思わせる階層構造のCLIが使えます。
[admin@MikroTik] /system> .. -- go up to root backup -- Makes a full system backup check-installation -- Check installed packages clock -- Print/change system date and time console -- Connection over serial port default-configuration -- health -- Router health history -- Command history identity -- System identity leds -- license -- Licensing information logging -- Global logging configuration note -- Login note ntp -- package -- Software packages reboot -- Restart the router reset-configuration -- resource -- System resources routerboard -- Routerboard options scheduler -- Schedule scripts to be run at times script -- Scripting management serial-terminal -- Serial Terminal shutdown -- Shut the router down ssh -- SSH client for interactive session ssh-exec -- SSH client for non-interactive command execution sup-output -- Create support output file swos -- telnet -- Run Telnet upgrade -- Router upgrading watchdog -- Watchdog export -- Print or save an export script that can be used to restore configuration [admin@MikroTik] /system> swos [admin@MikroTik] /system swos> .. -- go up to system edit -- export -- Print or save an export script that can be used to restore configuration get -- Gets value of item's property load-config -- password -- print -- Print values of item properties reset-config -- save-config -- set -- Change item properties upgrade -- [admin@MikroTik] /system swos> export # jun/12/2021 13:04:09 by RouterOS 6.48.3 # software id = EWCD-NCKD # # model = CRS305-1G-4S+ # serial number = B9EA0DD5DF76 [admin@MikroTik] /system swos> print address-acquisition-mode: dhcp-with-fallback static-ip-address: 192.168.88.1 identity: Mikrotik allow-from: 0.0.0.0/0 allow-from-ports: p1,p2,p3,p4,p5,p6,p7,p8,p9,p10,p11,p12,p13,p14,p15,p16,p17,p18,p19,p20,p21,p22,p23,p24, p25,p26,p27,p28,p29,p30,p31 allow-from-vlan: 0 [admin@MikroTik] /system swos>
SwOSへ切り替え
ルータOSは機能豊富ですが、貴重なCPUリソースが食われてしまいます。
我が家ではシンプルにL2スイッチとして使いたいため、「スイッチOS」へ切り替えました。
Routerboard->Settings->Boot OS-> RouterOSからSwOSへ変更してApply(下記サイト参照)。
前回のAOCに合わせ、今回のDACとSFPを挿すとこの様に認識されました。
なおセキュリティ上の配慮か、スイッチが外部につながっている間はETH/BOOTポート以外からは管理画面にアクセスできなくなります。
SFPポートから管理画面に入りたい場合、System->General->Allow From VLANにてアップリンクポートのチェックを外せばOKです。
10Gの帯域動作について
最後は「実際に10G出るか」についてテストしました。
CRS305-1G-4Sの性能について、これ以上無いくらい正確にテストされたサイトがあります。
よって10G出ます!
格安10GbEスイッチはワイヤースピードの夢を見るか その1(Mikrotik CRS305-1G-4S+IN 2ポートBERT編): ReachAccess
今回の試験ではMikrotik CRS305-1G-4S+INは双方向ワイヤースピード(Utilizationレイヤで言うところの、双方向で10Gbps)での通信が可能であることを確認した。従って、この機器は低価格であるにも関わらず、64bytesのショートフレームであっても(ブリッジというかL2スイッチとしては)最大10Gbpsでエラーフリーの通信が可能であることは今回の結果を読めばおわかり頂けると思う。
なんですが、自宅環境でも実測しておきます。
テストは前回に引き続き、CristalDiskMarkにてリビングサーバのNVMe SSDへR/Wしました。
Statusにはリアルタイムにレートが表示され、最大9.91Gを示しています。
ベンチマーク結果は、ピアツーピアよりも高速な結果が出ました。
Q8T1のシーケンシャルリードに注目。1234.91MB/sは計算すると9.88Gbpsです。
しばらくテストしてみましたが通信も結果も終始安定していました。
筐体の温度は46度(室温25度)、消費電力は6Wとこれも安定。
これにて我が家の10GbE化計画は完了です。