いつもの「まとめながら思考を導く自分メモ」。
先日書いたアーロンチェアについて、割とまじめに検討中。
目覚めの朝、リセットした頭でこの記事を上から下まで一気読みしてから最後の購入ボタンを押す。
そのためのまとめ記事。
参考記事
宮城県にあるハーマンミラー正規取扱店のサイト。
もちろん販売がメインですが、Q&Aに基づく解答や細かなサイズの実測値など、非常に役に立ちます。
アーロンチェアのすべてがわかる【歴史から問題・誤解・裏話まで】 | 名作家具とデザインの話
多くの方が参考に上げている良記事。
アーロンチェアリマスタードを買ってわかった!購入前に「やっておきたい事」と「気をつけておきたい事」。 – モノ好き。ブログ
リマスタードライトを検討していたけれど、色々悩まれた末リマスタードを選ばれた方。
今の自分ととても似ていて参考になりました。
サイズによる検討
重視ポイント
マトリクスによると、自分の体型はBサイズが適当となる。
アーロン リマスタードのサイズについて ハーマンミラーオンラインストア
サイズ感や座面、背もたれの形状はリマスタード、同ライト共に差はなし。
自分が座る時は100%後傾姿勢。
ノートPCなら前傾姿勢もありえるけれど、デスクトップPC&大型ディスプレイだから手を伸ばしても前傾にはならない。
よってリマスタードの「前傾姿勢サポート」は考慮材料外。ストレッチの時にあればいいかも?くらい。
差が問題となるのは「アームの高さと調節」。
リマスタードは高さ・前後・開きを調節可能。リマスタードライトは固定。
キーボードに添える手の高さからアームレストの高さが決まり、それに合わせて座面を調節し、後傾姿勢を支える足の浮きをフットレストでカバーしています。
つまり、アームレストのセッティングの差が機種選択の鍵となりそう。
現状のリープチェア
現在、上の観点でセットアップしたリープチェアの高さは下記の通り。
実際は着座し2cmほど沈む。ただ公開の数値はそれを含んではいないため、同様に無負荷の状態で検討する。
- 床から座面の高さ:48cm
- 床からアームレスト高さ:72cm
- 座面からアームレストの高さ:23cm
座ることで70cmのテーブルをぎりぎりアームがくぐる。
よってアーロンでもアームレストを72cmの高さにセットできるのが理想として考える。
リマスタード
以下は庄文堂本店さんの借用写真。
ただBサイズの座面の高さはメーカー公称では405mm~520mm。そのため高さについてはすべて-3cmして試算とする。
Bサイズのアームの調整幅は上下9cm。
そこから考えると、アームレストの高さ(アーム高とする)72cmをキープして調節できる座面の高さは47.5cm~52cm(max)。
リマスタードは希望の高さにアームレストを設置でき、座面の高さも現状の48cmをカバーできる。
リマスタード ライト
リマスタードライトのアーム高について、公式サイトでは記載なし。
どの記事を見てもみんな「低い、低い」と言うばかりで、定量的に書いた記事は見つける事ができない。
なので以下の写真から推測。
ライトのアームは、リマスタードの調節可能範囲の1/3ほどの高さ=下から約3cmに固定されている。
【アーロンチェア リマスタード】と【アーロンチェア リマスタード ライト】の詳しい違いと選び方 | 名作家具とデザインの話
そして両者のアーム自体のサイズは大まかには一緒だと仮定。
そうすると、アーム高は座面と連動するので、59cm~70cmの間に設定できるという事に。
これだと理想のアーム高72cmには届かない。
たとえ2cmを我慢して70cmに据えても、座面の高さは52cmと現在より4cmも高い。
座面をリープと同じ48cmにしたらアーム高は66cm。
試しにリープの座高のみを52cmにあげて座ってみる。
踵が着かない程ではないけれど、座面奥深くに腰掛けるのはちょっと辛い。
少なくとも、後傾姿勢が取れず背中が直立する。まさしくアーロンの着座姿勢、といえなくもない。
今度はアーム高だけを66cmに下げてみる。
座面を上げるよりは無理が無いけれど、いつものポジションでは肘が浮く。
意図的に肘をアームにつくとキーボードがえらく遠い。
手のひらがテーブルの”へり”をパームレストにしているようだ。
でもこれで何時間もPCに向き合えるだろうか。
2020年6月22日 追記
庄文堂さんの記事にちゃんとライトシリーズのアーム高について書いてありましたね。
見逃していました。
上記の画像内に記載されているサイズが、座面の高さによって変動するサイズです。
70cmという希望の高さまであげられるようです。
でもやっぱり座面は低く、肘掛けは高くといった使い方はできません。
試座による検討
実際にリマスタードに座ってみた
過去リマスタードに座った際のメモを記す。
前傾サポートを試してみる。
確かに前傾するけれど、それは僅かな動きだった。机上を覗き込むような使い方(液タブ、ノートPC、はんだ付け?)には効果がありそう。
でも自分には数分のはんだ付けしか当てはまらないのでやはり不要。
アームレストの高さは、リマスタードでさえ低い気がした。
リープに着座しているとき、正面から腕を見ると脇が45度位開いており、腕の重さを完全に肘で支えている。よって手首が軽い。
リマスタードは一番上げてもリープより2,3cmほど低く感じた。少し脇をしめたような、脇が30度くらいの開きになるようだった。
上の図から読み取ると、本来座面とアームレストは最大24.5cm離れるらしい。現状の23cmを超えているはずだけど、座り方が悪かっただろうか。
ポスチャーフィットSLも体験してみた。
確かに背骨の中程まで定規をあてられたようにサポートされている感じがある。
背面のメッシュは思ったより柔らかく、沈み込む背中をポスチャーフィットが押出し仙骨、腰椎を支えている感触がある。
リマスタードライトのフィックスドポスチャーフィットは仙骨サポートのみ。その差がどの程度の物か気になる。
ポスチャーフィットの違い
ポスチャーフィットの差について追加で調べてみる。
アーロンチェアリマスタード ライトシリーズの展示品が入庫しました
そして、リマスタードのライトシリーズに搭載されたフィックスドポスチャーフィットは、パーツ下部が浮いています。
そのため、「腰が当たった際に支える」という仕組みになっております。正直なところ、当たっている感覚はあまり感じられませんでした。
一方でライトの方が硬く、腰のサポートを感じるというスタッフもおりますのでやはり個人差はあるのかと・・。
もしくは私の神経が鈍っているだけなのかもしれません・・
構造上、腰があたった時点でフレームがサスペンションとして機能するように見える。
オフィスユースにおすすめ!新型アーロンチェア ライト シリーズが登場 | vanilla mag(バニラマグ)
左からフィックスドポスチャーフィット/ポスチャーフィットSL/ポスチャーフィット(アーロンチェア クラシック)
フィックスドポスチャーフィットは腰が当たった時に固定された位置でサポートし、ポスチャーフィットSLは腰が当たった時に背もたれに沈み込む深さをダイヤルで調整、アーロンチェア クラシックのポスチャーフィットはパッド全体を前に押し出して仙骨を立たせる形でサポートする方式です。
支える感触としてはライトとクラシックはあまり差がなさそう。
他の椅子も検討する
エンボディチェア
アーロンにならんで比較されることが多い、同社のエンボディチェア。
これも試座してみた。
確かに背面が有機的に動き、体を預ければフィットするのは魅力的。
それでもファブリックの座面は平坦で広く、一般的なOAチェアに近いと感じた。
これを選ぶならオカムラのバロンなども選択肢に入ってくる。
パブリックスペース向けという作りで、パーソナルにはもうちょっとカスタマイズしたものが欲しい。
アームレストの自由度が高く、脇に寄せたり、ハの字に開いたりできるのは良い。
コズムチェア
座ったことすらないハーマンミラー最新のチェア。
ハイバックリーフアームとか最高にカッコいい!
座高以外の調整がないという、フレームのねじれとチルトによるボディサポートの極限。みたいなチェア。
でもこれに20万円を投げる事はできない。宝くじで買いたい。
まとめ
現時点での思考のまとめを記す。
試座した時は正直「別にリマスタードじゃなくてもいいかな」と思った。どのみちアーム高が足りないように思えたから。
でも試算してみると、リマスタードライトはアーム高が致命的に足りない事がわかる。
じゃあリマスタード、20万円だして頑張って買うしか無い。
でもふと思った。
アームが低いなら、キーボードを置くテーブルを下げたほうがいいのでは。
現在の高さ70cmは一般的ではあるけれど、ある程度下げても実際は問題ない。
画面の高さも連動するから、問題はいくつまで下げられるか。
アームレストに+8万円は違和感がありすぎる。
思案は続く。