世界的に有名なHermanMiller社のアーロンチェア。
知名度も、価格もトップクラスなオフィスチェアの金字塔です。
自分の生活とは違う世界のオフィスチェアと思っていたけれど、最近は一日の着座時間が一気に増えました。
腰も労らなくてはなりません。そこでもう少し、この椅子について真剣に調べてみようと思ったのが今回の記事。
普通の椅子との違い?
今使っているsteal caseのLEAPチェアも充分に高機能な名作です。
それとアーロンチェアがどう違うのか・・・
ペリクル=全面メッシュ
リープでもメッシュ貼りは選べます。
でもアーロンは全モデルがメッシュ。そしてフレームもメッシュを前提に設計されており、より高いサポートが期待できます。
ファブリックの様に密着せず、通気性にすぐれ長時間の着座でも蒸れないとの事。
写真はすべてアーロンのプロダクト詳細 – オフィスチェア – ハーマンミラーより
反面、このメッシュが意外に硬く、痛くなったというレビューも散見されます。
自分も過去展示で試座したときは、クッションを敷いたベンチくらいの面圧を感じました。
ポスチャーフィット
多くのチェアではランバーサポート呼ばれる、「腰当て」がつきます。
これは横方向に当たるクッションの高さを調節して、腰の“すわり”を補助します。
アーロンのポスチャーフィットは縦の背骨に沿って背面をフィットさせサポートする仕組み。
わりと後傾姿勢となるOAチェアが多い中、アーロンは背筋が伸びる姿勢が続くのだとか。
アーロンの買い方
今、市場のアーロンチェアには大きく3つの価格帯があります。
2つの新品と1つの中古です。
アーロン リマスタード
これが買えればなんの問題もないでしょう。
アーロンチェアの流れを引き継くフルスペックモデル。リマスタードとしてリニューアルされ、以前のモデルはクラシックという名前がつきました。
3つのサイズと3つのフレームカラー、2つのベースカラーが選べます。
お値段は205,700円(税込)〜284,900円(税込)。物が物だけに値引きしている店はほぼありません。
「ミネラル」という新色のライトグレーを選べるのもリマスタードのみ。
アーロン リマスタードライト
アーロン リマスタード ライト | ハーマンミラーオンラインストア
メインのリマスタードの機能を削り、価格を抑えたモデル。
公式サイトには掲載が無いけれど、ストアサイトはそれぞれの違いが載っています。
- アームレストは調節不可。固定orレスモデルのみ
- 前傾チルトサポートなし
- ポスチャーフィットが固定式でシンプル
お値段は111,100円(税込)~123,200円(税込)と約半値。新品でもぐっと手に届きやすくなりました。
なんて、すでに「椅子に10万円」という相場に違和感が無くなってきていて怖い。
中古アーロン
有名なOAチェアだけあって、中古市場でも目を引きます。
初代アーロンで4万円弱。リマスタードの発売後も併売したクラシックが8万円。
アーロンチェアの新旧を比較してみました! | vanilla mag(バニラマグ)
初代アーロンはさすがに劣化している個体が多め。
とくに足の「もも」裏が擦れるらしく、破れかけていることもあり注意が必要。
クラシックは劣化も少なく、程度に問題がないものがほとんど。
元値が16万円のため8万円はほぼ半額。それでもリマスタードライトとの価格差が悩ましい。
中古で買うなら、アーロンの特徴でもある12年間保証が無くなることを加味しなくてはなりません。
この椅子の故障率はどのくらいでしょうか。でも一度壊れれば、流通の細さからきっと苦労するでしょう。
リマスタードライトか。それとも・・・
ひとしきり比べてみると、やはり旧型は無いな。と思います。
構造が複雑なため、保証なしの高年式(?)は不安。
そしてリマスタードの新しい張り生地が気になる。
張力を8段階に分けたペリクルでそれぞれの部位をサポートする「8Zペリクルサスペンション」なる仕様です。
そう決めたならあとはリマスタードか、リマスタードライトか。
前傾姿勢サポートは求めないけれど、アームレストの固定とポスチャーフィットは気になります。
こちらがリマスタードのポスチャーフィットSL。
腰と背骨の両方に可動するサポートと、調節用ノブが見えます。
こちらがリマスタード ライト。
縦に伸びるポスチャーフィットはありますが、腰のみのサポートで固定式のよう。
この差がどれほどの効果に影響を及ぼすのか。
アームレストの高さ固定はLeapと比べてどうなのか。
試座してみないと答えは出ないでしょう。
悲しい事に実際に両方を比べられませんので、脳内シミュレーションにかけてみます。