過去スマートコンセントMSS110のことを書いたら目をかけてくださり、新しく発売されたスマートLED電球を試させてもらう事になりました。
すでに自宅で使っているPHILIPSのHue電球との比較や、使い方などについて書いていきたいと思います。
良い点、悪い点
長々と書く前にざっくりとレビューを書いておきます。
良い点
- 普通の電球にはないカラフルな照明が楽しめる
- コントローラを必要とせず単体でスマホ、スマスピから操作できる
- アプリが完全日本語化対応
悪い点
- 電球色の色調が不自然で黄色がかっている
- ボディが少し大きい
では、細かくみていきます。
本体の大きさ
PHILIPSのHue電球と比べてみました。右にあるのは比較用のiPhone plus(長さ158mm)。
持ってみると電球としては大きく感じます。
Hueと違いフルカラーかつコントローラ入りなのである程度は大きくなるのでしょう。
電球が見えるデザインのペンダントライトに使う際は気にしておく必要があります。
お風呂場で使えたら楽しいかなー?と思いましたが、根本に通気口があり多湿や雨のかかるところでは使えないそうです。密閉型照明への利用可否は特に記載なし。
明るさは700ルーメンと十分。年間コストは1日3時間使って年間120円弱とのこと。
エネルギー節約
MSL120 LED電球は、従来の白熱電球よりもエネルギー効率が高く、輝度と品質の損失なく最大78.3%のエネルギーを節約できます。さらに、LED技術により、MSL120は22.8年(3時間/日)まで動作することができます。
シンプル操作
セットアップと操作はとてもシンプル。
同社のスマートコンセントと一緒なのでそちらをご参照下さい。
電球をとりつけて通電させるとすぐWi-Fi SSID”Meross_LB_xxxx”が発信されます。
アプリに従いながらそれに接続してセットアップするだけ。
おめでとう。
完全日本語されており、英語だったり、怪しいカタコト日本語ではありません。
照明のOFF/ON、カラー設定、電球色設定が操作可能。
カラー設定のときは色相と明るさを、電球色設定のときは色温度と明るさが変更できます。
普段からスマホを触っているひとなら、設定可能なシンプルさ。
電球色は今一歩
通常電球色といえば肌色にオレンジを足したような色を指します。PHILIPSのHue電球はこれが非常に綺麗で、なめらかに電球色から昼白色まで変化します。
ただこの電球はちょっと黄色い。特に低い色温度=2600Kから4000Kあたりが顕著。各色温度ごとに色調まで変わってしまうのは気になる所。調光電球の難しい所なのだと思います。
この事はフィードバックしており、問題は認識していて現在も改良を重ねているそう。届いてからの数回のファームアップで大分良くなりました。
ということで無事に動いたらまずはファームウェアのバージョンアップをしましょう。
アプリのアカウント画面の「ファームウェアのアップデート」からいけます。2018/11/11の時点で最新は2.1.11。
まだ完全に電球色とは言えませんが、日々改善していくものと期待しています。
スマート電球らしくIFTTTで遊ぶ
アプリで電球を認識させてあり、AlexaにMerossスキルが入っているなら勝手に電球が認識されます。
これだけじゃつまらないのでIFTTTを使って自動制御してみます。
今回は「外の気温が5度を下回ったら青色に、10度を越えたらオレンジ色に点灯して知らせる」レシピです。
まずMerossアプリでシーンを2つ作ります(下2つ)。
それぞれ「ライトの電源をONにして水色(オレンジ色)に変える」だけのシーン。IFTTTのアクションでは「ON&色変更」という2つを同時にできないためワンアクションにまとめておきます。
そしてIFTTTアプリ。
IFTTT 3.7.6(無料)
カテゴリ: 仕事効率化, ユーティリティ
販売元: IFTTT – IFTTT Inc(サイズ: 74 MB)
全てのバージョンの評価: (2,776件の評価)
iPhone/iPadの両方に対応
トリガーのThisには天気を取得する”Weather Underground”アプレットを使います。その中で「指定の温度より下がったら」というアクションは”Current temperature drops below”(上から3つ目)。
Temp.を5に、表記をCelsiusに変えてからCreate Triger。
結果のThatはもちろん”Meross”アプレット。シーンを呼び出す”Activate a scene”アクションを選び、先程作った「オンにして水色へ」を選んでCreate Action。
適当にタイトルをかえてFinish.
“Weather Underground”アプレットを初めて使う時だけ、地域の設定が必要です。完成したレシピを編集し、”Edit”を押して目的の場所に変更します。
うまく動いて青く光りました。
いつの間にか連日5度切りです。そして水色じゃなく青だった・・・
あとは同じやり方で温度が上がったらアクションする”Current temperature rises above”を使い、オレンジの点灯レシピも作っておけば完成です。
灯り以外にも使えそう
スマホをちょいちょいいじるだけで簡単に連携できるのはスマートホームの夢が広がっていいですね。純粋な灯りとしてだけではなく、「色を出力するデバイス」としてもスマート電球は利用シーンがあるかもしれません。
Merossのスマート電球はスムーズにコントロールでき、素直な製品だと思います。あとは電球色だけ頑張って欲しい。
当初は「LinuxサーバのHTTPデーモンを監視して、反応がなくなったら赤く点灯させよう」と考えていましたが、「オイ、警子ちゃん思い出すからやめろ」という神託が降りて天気にしましたとさ。