曲がっちゃいけない方向に曲がったCanon MG7530の用紙補助トレイを直す

曲がっちゃいけない方向に曲がったCanon MG7530の用紙補助トレイを直す

買って三年にもなるキヤノン PIXUS MG7530

印刷を開始するだけで勝手に前面カバー(フロントトレイ)が開いて補助トレイまで伸びてくれるスグレモノ。ある時その補助トレイに引き戸をぶつけてしまい、曲がってはいけない方向に曲がってしまいました。

中で何か外れてしまっているらしく、押し込んでみても元に戻りません。

前面カバーを分離できれば戻せそうだけど、オレンジの外装は他のパーツと噛み合ってます。
これは諦めて全バラシするしかない・・・

以下、マニュアルもなく試行錯誤と勘でばらしたので一部順番と写真が違います。ご了承下さい。

1.外せるものは外す

まずは外せる通常パーツは全部はずします。

用紙トレイ2つに背面カバー。
作業中開いて破損する恐れがあるため原稿台カバーも外しておきます。

根本が爪で止まっているだけなので、Spudger(スパッジャ)などの柔らかいヘラの様な工具で押してやると楽。なければマイナスドライバーでも目的は果たせますが、傷は覚悟が必要です。

Gearbest 3 in 1 Plastic Spudger Pry Bar - 3PCS
3 in 1 Plastic Spudger Pry Bar – 3PCS [GearBest]

インクは入れたままで大丈夫でした。

2.右側面カバーを外す

パーツが少なく、内部パーツがフレームに覆われている右側面カバーから外すのが良いでしょう。

まず原稿台ガラス横と右側面カバーのスキマを「指で」引き剥がすようにカバーを広げ、①のツメを外します。確か3箇所くらい。ここに工具を使うと傷が見える可能性があるため、Spudgerを入れるにしても手でスキマを開けてからです。

次に操作パネル部を開き、横に見える②のツメを工具で上にあおって外します。これで右側面カバーの上部にスキマが空きます。

この状態で右側面カバーの後面全体を手で開くようにたわませると③が外れます。

床にカッターマットなどを敷いて保護したのち、左側面カバーを下にして本体を立てて置きます。あとは工具を使って④のツメを外すのですが、ここは黒のフレーム側を押しつつ、④のツメを持ち上げる方式。どうにもやりづらく傷がついてしまいましたが裏面だしキニシナイ!

これでほぼ右側面カバー全体が外れかけます。ただし前面の⑤が深く刺さっており素直には外れません。前面カバーとのかみ合わせをずらしながら、ゆっくりたわませつつ装置前面に引き抜くようにして外します。

3.左側面カバーを外す

基本的に右側面カバーと一緒です。
カバーを外した右側面は一部ギアが露出するため、つかむ所、置く場所に注意しましょう。

①と②は右と一緒です。

③はネジ2本を外せば外れるので、有線LANのキャップなどは外しておきましょう。

④と⑤についても右と同様。

4.いよいよ前面カバーを分解

やっとです。
といっても初見でやってもここまで15分ほど。答えを知っていれば5分程度でバラせそう。

前面カバーは単純にツメでお互いはまっているだけなので、少しづつ割り開いていけば簡単に分離できます。
③のツメを最初にはずしたら装置床面側にスライドさせると①と②が外れる形状。

ですが、このカバーを外すと中に入ったパーツがフリーになってしまい、脱落します。
自分は見事に爆☆散。正解がわからずパズルをするハメに。装置背面を床面にして装置を立てておけば、うまく外れるかもしれません。

とりあえず問題のパーツを確認。

どうやら今回の折れ方はメーカーも備えていたらしく、無理な力がかかるとこの結合が外れて(写真の状態)破損を避ける様です。さすがキャノンだね!でもバラさずに戻す方法を書いておいてくれたらもっと良かった・・・。

脱落したバネ付きの軸パーツ、補助トレイ、それを結ぶであろう白いリンクの3つを前に試行錯誤。
そしてこれが正解だ!と思って組み上げたのが以下の写真。

トレイを開いたら軸パーツが力を横方向に変え、白いリンクが補助トレイを押し出す仕組み。よく考えるなー。

あとはコレを崩さないように気をつけながらオレンジの前面カバーを被せたら完成。
最初に底面からスライドさせて①のツメを引っ掛ける訳ですが、②のツメも同時に引っ掛けるのが中々難しい。ちゃんとやらないとスキマが開くので何度もトライしてやっとはまりました。

再度、前面カバーと補助トレイの可動をチェックし全てのカバーをもとに戻して完成。
インク汚れなどが無いか恐る恐る印刷したのをみて無事復旧となりました。

良かった良かった(:3 )~ (‘、3_ヽ)_

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