今回JMAX JX-FX400BにIntel DQ67EPとIntel Core i5-2500Tを組み合わせたら熱暴走にかなり苦しめられまして。その原因調査では温度センサーを記録し、直前の温度を確認したりしていました。その方法を書いておきます。
HWiNFO32/64
Windowsの32/64bitで動作するハードウェアモニタソフトです。
純正のモニタツールよりもかなり多くのセンサーをモニタする事ができます。CPU,HDDの温度はもちろん、Core i内蔵のGPU Coreの温度や周波数まで確認可能。
インストールはデフォルトのままでOK。起動すると小さなパネルが出るので「Run」を押します。すると小さなメイン画面と大きなSystem Summaryウィンドウが開くので、メインウィンドウから「Sensor」を選べば各センサーの一覧が表示される仕組み。
何がモニタできるかはマザーの次第ですが、自分のIntel DQ67EPで確認できたのは20項目ほど。少し古いAMDのG785でも15項目ほどモニタできました。これは今まで使ってたCPUID – HWMonitorよりもかなり優秀。
データが見れた所で、グラフの為データをロギング(記録)します。
Sensorウィンドウを開き、左下にある「Logging Start」ボタンを押してCSVファイルの名前を指定すれば記録開始。ちなみに現在の特定センサーのグラフは右クリックから「Show Graph」を押せば表示されます。
LibraOffice
OpenOfficeの後継と言われるフリーのOfficeSuite
別にOpenOfficeでも有料のExcelでも何でも大丈夫です。
LibraOffice版のExcel,「Libra calc」を起動し、保存したCSVファイルを開きます。
開くときにCSVの読み込み方法を聞かれます。「その他」にチェックを入れ、右の空欄に”,”を区切り文字として指定。読み込み終わった後、グラフの作成に邪魔な各セルにある単位を取り除きます。ここでは温度グラフを書きたいので、” -C”を取り除いてみます。
「編集」→「検索と置換」を選んで、検索テキストに” -C”を記入。下は空白のまま「すべて置換」を押せば全部消えます。
あと、Excelに限るようですが、データの最終行にも見出しがありこれが悪さをする様です(グラフの半分に無効なデータが入る)。グラフを書く前にこれは削除しておいてください。
最後にグラフにしたい温度の縦列を選択(複数あり離れている所はCtrlやShiftを押しながら選択)して、「挿入」→「グラフ」を選びます。
線のみのグラフがいいでしょう。
B列の時間も選択して「データ範囲」のステップで「最初の列を項目名に引用」にチェックを入れる事で、X軸を時間にする事ができます。
こうしてできたのがこのグラフ。
これで完成。
テキスト形式とはいえ、5時間分のデータで1.5MBほど。丸一日取ったりするとこの処理にもかなりのメモリを喰うので注意が必要です。
そして考察
この調子でこの前から騒いでた(WHSが夏バテ。 | 徒労日記)事象を再現してみた。再現といってもリアの8cmを排気側にするだけ落ちちゃうんだけどね。これが発生直前まで記録したグラフ。
これを見ると、やっぱり停止直前になってもどこも問題と言えるほどの温度になっていない。そしてリアファンを吸気にするとすっぱりと直る。この事から、センサーのついていない、ごくごく小さい部分の加熱によりDQ67EPは止まるのでは無いかと推察します。ケースが小さいので何とも断定できないのが難しい。
ってずーっと前から同じ様な事自分で書いてますね。ンガググ。