iPC OSX86で再びMacOSXの夢を見たんだ(Leopard編)

iPC OSX86で再びMacOSXの夢を見たんだ(Leopard編)

 大分昔のこと、MacOSをPC/AT機で動かすOSX86の記事(iATKOSで自作MacOSXな夢を見る | 徒労日記)を書きました。

 あれからASUS N4L-VM DHはメモリを抜かれてしまい休眠状態。しかし今回DDR2メモリの余剰が出たことで再びOSX86熱が高まったのでありました。

 今や時代はSnowLeopardですが、手持ちにLeopard媒体もあるし熟成されたOSX10.5.xを試してみようと思いました。以前使っていたディストリビューション(と言えるのかな?)は少なからず問題があります(音が出ない、完全日本語にならない、そもそもブートしないetc.)が、今回見つけたiPC OSx86 Install Discというパッケージはある種完成の域に達してる気がします。そんな夢を見たお話。

 自分が「完成度が高い」と書いてるのは「何もしなくてもほとんど動く」ということ。いろいろ.kextを探したり、.plistを書き換えたりしなくても大丈夫(少なくともN4L-VM DHの場合)。それだけ多くの.kext(追加ドライバみたいなもの)が最初から入っています。ハードが枯れているというのも大きな要因だとは思いますが。

主な手順は

  1. BIOSを初期設定(Default Load)にする。SATAはIDEでもAHCIでもOK
  2. iPC OSx86 Install Discを焼いたDVDから起動
  3. 日本語を選び進める。ディスク選択画面に行く前に上バーの「ユーティリティ」から「ディスクユーティリティ」を起動
  4. 目的のHDDを「GUIDパーティションテーブル」、「Mac OS拡張(ジャーナリング)」でフォーマット
  5. インストール実行直前のオプションで以下を選択(後述)
  6. あとは起動すればオーディオもTimeMachineもOSアップデートも問題なし(素晴らしい)

インストール時に選択した項目は以下

  • [Language Translations]-[Japanese](日本語化セット)
  • [Drivers]-[Legacy Time Machine Fix](TimeMachineが動く様になります)
  • [Drivers]-[Video Drivers]-[Intel]-[Intel GMA950](GM945用チップセット内蔵ビデオモジュール)
  • [Drivers]-[Chipset Drivers]-[Intel ICHx SATA Drivers](GM945用ディスクコントローラ)
  • [Drivers]-[Audio Drivers]-[ALCxxx]-[ALC882](Realtek用サウンドモジュール)
  • [Drivers]-[Ethernet Drivers]-[Intel 82566MM/DC](N4LのLANモジュール)
  • [Power Management]-[VoodooPower](パワーマネージメント拡張モジュール)
  • [Applications]-[CPU-X](CPUステップ表示ツール)

CPU-Xはwindowsではおなじみのツール。(確か)VoodooPowerを入れるとGeneric CPU Power Management Controlというツールが入り、OSX86上で温度モニタやCPUのスロットリングができます。

 自分はRADEON HD3850を追加していましたが、これだけはインストール時に追加を選んでもうまく動きませんでした(白画面になる)。とりあえずオンボード(GMA950)で画面が出ることを確認してからGoogle検索。フォーラムのATI Radeon HD pkg installers 10.5.x & 10.6, Easy to install !! 10.6 pkgs coming soon!という記事からリンクをたどり、ATI Radeon HD 3800 pcie AMD Version 10.5.6 – 10.5.x.zipをダウンロード。実行すればインストーラが勝手にインストールまでしてくれます。

 ちゃんとCI/QEが有効になっています。HD3850はちょっと熱と音が余計だけど。

 手元に余っていたコレガの無線LANアダプタ(「CG-WLUSB300GNM」商品情報 | コレガ)も有効にしてみた。Ralinkというメーカーのチップらしいので、下記サイトから”USB(RT2870 /RT2770 /RT307X /RT2070 /RT3572)“をダウンロード。

Ralink corp. | Macintosh

 ダウンロードされた”RTUSB D2870-3.0.3.0 UI-3.0.0.0_2010_10_29.dmg”をマウントすると”USBWireless-10.6”というフォルダがあるので中にある.pkgを実行すればインストーラが立ち上がる(こちらもクリックのみで終了)

 あとは無線LANアダプタを差し込むとWirelessUtilityなるツールが立ち上がるので、あとはWindowsと同じように接続先を選ぶだけ。MacBook組み込みのように、上のメニューバーからAPを選ぶことはできない模様。

 以上の環境設定を経て、iPCで通常のiMacと何ら変わらない使い心地を得ることができます。ただ一つ、「Snow Leopardじゃない」事をのぞいては。

 今度、Snow Leopardの夢を見られる様がんばってみます。

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