SONY α7iiに乗り換えた今、レンズはキットズームのSEL2870 | ソニーのみ。
素直にレンズを買い替えたいところですがそれも難しい。そこで我が家のニコン用Fマウントレンズが流用できないか試してみることにしました。とりあえず「物理的にくっつけばイイ」と安さ重視してK&F ConceptのNikon AIレンズ-Sony NEX Eマウント マウントアダプタを購入。
長く使える作り
K&Nコンセプトのページを見ると今回の品番: KF06.309と、もう一つ。三脚用台座付きの品番: KF06.286があるようでした。後者には三脚のための突起物がついていますが、巨大なレンズを使わないので前者を買いました。
3,000円を切る低価格ながら、一製品としてまったく問題の無い仕上がりです。
レンズ側のリリースレバー。
単純な可動でも引っ掛かりなどなく、スムーズな操作感。
内側は乱反射を抑えるマットな仕上げで、細かなリブが入っています。
キャップはついてきませんが、保管に使えるプラ製ケース入り
嵌合部の削りだしのバリや、塗面のゴミなど全くなし。レンズ・本体の装着は多少重さもありますが、何かが削れているワケではなくバネによるもの。最初は大切なカメラを傷つけやしないか不安でしたが、杞憂に終わりました。
レンズに細工が必要
ここから賢明な読者ならおわかりの展開になりますが、そのままお読み下さい。
ワクワクして取り付け、撮影してみた結果・・・
手持のAF-S Fマウントレンズだとほぼ真っ暗になる!
AF-Sレンズ(少なくとも上の2本は)はカメラ本体との接合部に「絞り連動レバー」があります。それをカメラ本体のサーボがスライドさせ絞りをレンズに伝えています。
それがこのシンプルなアダプタを使うとそんな機構がないため、絞り連動レバーがフリーの状態=一番絞った状態に固定されてしまい、真っ暗な画像しか撮れなくなります。
この事を知ってから調べたんですが、Nikon G/F/AI/AIS/D レンズ – Sony NEX Eマウント マウントアダプターという絞りリング付のモデルがあってこっちを選べば良かったんですね。単なるFマウント、ではなく「Gタイプ」が大切なポイントでしたorz
それで諦めるのも悔しいので暫定策というか無理やり使ってみます。
詰め物で。
良し悪しはともかく、一応絞り開放固定で撮れます。
APS-Cレンズ用の設定あり
α7iiはフルサイズセンサーのため、APS-C用である上記レンズをそのまま使うとケラレといいますか、四隅に写らない部分が出てきます。
そこでセンサーの中心だけをAPS-Cサイズで利用する設定をα7ii本体で行います。
(ヘルプガイド | APS-Cサイズ撮影)
デフォルトではAPS-C用のNEXのレンズなどでは自動的に判別、設定されます。今回はそんなの無いので手動設定。ただしレンズを戻しても直ってくれないので、忘れるとAPS-Cで取り続けてしまうという恐ろしい。
AFは無いけど補助機能でカバー
こうしてやっと「絞り開放固定、マニュアルフォーカス、APS-Cセンサー相当」という条件付きで撮影可能になりました。これも今になって分かった事ですが、マニュアルフォーカスについては2つの機能を手動設定することで大分楽になります(純正レンズなら拡大は勝手にしてくれます)。
ファインダーの一部を縦横2倍に拡大表示してくれる機能と、ピンが合った所に指定の色をつけてくれる機能。EVFのみで肉眼で正確にピントを合わせることは困難なため、これらの機能をカスタムキーですぐ呼び出せる様にしておけば大分楽でしょう。
そうして撮影したものがこちら。
SONY α7ii + SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM / EX DC,ISO 100 f1.4 30mm
普通に使えそうです。
同様に純正ズームレンズでも撮影
SONY α7ii + SEL2870,ISO 100 1/60s f3.5 28mm
ついでにGR
RICOH GR,ISO 100 1/40s f/3.2 18.3mm
アダプタ選びは慎重に!
早く試してみたい気持ちが先行し、大して調べずに買った結果がこれだよ!!
Gタイプってなんなん?Fマウントって1個じゃないの!?
とか色々ありますが、α7iiがコンパチブルに動ける懐の深さを持っていることが分かっただけでよしとします・・・
途中に書いたとおり、ちゃんと絞りを操作したければ絞りリングのついたモデルがあります。
CM-NF-NEX_Commlite PHOTO & VIDEO Accessories
さらにAFがちゃんと動いて、Exif情報まで付与される電子接点付きとなると、Commlite製の利用者が多いようです。
しかしここまで来ると欲しいレンズの1本が買える値段。
「ニコンFマウント」で一括りにせず、自分の使いたいレンズのタイプを良く調べてアダプタを買いましょう。