イヤホン端子をなくし、Bluetoothによる無線接続を進めるApple。今利用しているイヤホン、ヘッドホンをBluetoothでiPhone7とリンクさせるBluetoothレシーバの候補を調べました。
Bluetooth>アナログ変換器
Bluetoothレシーバ?受信機??トランスミッター???
ジャンルの正式な呼び名は決まっていないようなので、ここではBluetoothレシーバと書きます。このジャンルを選ぶとき、自分は4つのポイントをチェックしました。
- 対応コーデック(SBC?apt-x?AAC?)
- バッテリー内蔵か、外部給電か
- 出力はミニステレオプラグか、RCAか光か
- 受信専用か、送受信対応か
1.コーデック
これが音質に1番影響を与えます。
SBC:
Bluetooth音声接続(A2DP)にて対応必須の規格ですがタイミングのズレ(レイテンシ)が大きく、音質もかなり劣化します。
apt-x:
Androidで最近対応が進む最新規格で低圧縮のため高音質、低遅延。送受信両側での対応が必要。Apple製品では利用できない規格でも対応を謳う製品は増えています。
AAC:
Apple製品が対応する高音質コーデック。SBCよりは高音質で遅延も少ないのですが、apt-xには劣るというのが多くの評価。なんで素直にapt-xにしてくれないかな・・・。
バッテリーと端子
iPhone7を外で使う場合には重要な項目。外部給電タイプは安価ですが常にモバイルバッテリーをつなぐ必要があり、ワイヤレスとは言えません。また端子はRCAや光がついたタイプがありますが大きくなるので据え置き向けでしょう。
送受信機能
主に自宅での利用シーンを広げるのに役立ちます。2台用意してレガシーなソースとアンプのケーブルレス接続に使えそう。
ちなみにプロファイルとコーデックを混同して書いているレビューや製品説明を多く見かけました。A2DPはapt-xやAACを使う際にも利用される接続規格の名前であり、「音質の悪いコーデックの名称」ではありません。ただ製品として対応にA2DPとしか書いていない場合もあり、その場合はベーシックなSBCが使われている汎用品と思って良さそうです。
iPhone7はバッテリー内蔵&AAC対応がマスト
山ほど出ているBluetoothレシーバからこのタイトル通りに絞ったら2つしか見つけられませんでした!(Amazon調べ)
AGPtek
Bluetooth4.0に対応し連続8時間稼働。再生・一時停止の操作は可能との事。送・受信に対応し、送信時はapt-xも使えるようです。定期的にタイムセールに登場し、\2,840で売られています。
JPRiDE JPT1
こちらも送・受信に対応し、送信時のみapt-xにも対応。Bluetoothは4.1と最新で6g重い分こちらは受信モードで12時間動作。操作については商品説明になく、手元で操作するボタンは無さそう。
バッテリーのない据え置き型
趣旨からは少しはずれますが、リビングのアンプなどとiPhone7を接続するのに使えそうな外部電源タイプの3つもチェック。出力はRCA(エレコムは変換)で音質の評価もそれなりに高い様です。
TSdrena HEM-HC-BTRATX
大きなアンテナが目につく製品。Opt-Outにも対応し、DACは旭化成のAdvanced Multibit 192kHz 24bit DAC “AK4396”を採用。S/N比は120dBとなかなかに期待できそうです。
ONKYO WR-BT300
ONKYOだけあってオーディオレベルの24bit/192kHz光出力がついてるBluetoothアダプタ。アンプ側が対応していればハイレゾ出力ができそうです。
ELECOM LBT-AVWAR500
添付のACアダプタの品質が悪いようですが、値段も安くNFCでペアリングできるなど手軽な据え置き品として使えそう。他のMicroUSB電源を使えば改善できるかな??
JPRiDE JPT1が有力
2機種のうち、やっぱりバッテリーの保ちや最新のBluetooth4.1などを考えるとJPRiDE JPT1が魅力的。送信側にもなれる為、今後新しい製品が出てきても別な用途に使えて潰しが効きそうです。
思った以上にAAC対応製品は選択肢がありませんでしたが、あと半年もすれば各社APT-Xと同様に対応機種を出してくるんじゃないでしょうか。